怖い話を聞くとね、
部屋に帰った時に
あれ?
何でコップがこんな所にあるんだ?
って思う時があるんです。
玄関とかトイレとかに
きっと気のせいだと自分に言い聞かせても、
もしかして…
が頭をよぎる
いや、暫くするとそれしか考えられなくなる
まるで、自分の頭の中がそれに支配されたかのように感じる程に
それしか考えられなくなる
部屋を暗く出来なくなる
髪を洗いたくなくなる
鏡を見たくなくなる
カーテンを閉めきっていたくなる
テレビを消したくなくなる
携帯で誰かと繋がりたくなる
そこに居たくなくなる
でも、
玄関に行くのが
怖い
何か軋むような音が聴こえるようになる
カーテンが揺れている気がしてくる
部屋に何かいる気がしてくる
後ろを振り返りたくなくなる
布団に潜りたくなる
布団を被る
布団から出たくなくなる
携帯から目が離せなくなる
夜が終わるのを待てなくなる
また、何か聴こえている気がする
息を殺すようにする
音が大きくなっている気がする
音が近付いてきた
気がする
音が止まった気がする
何か
布団の上に乗った気がする
誰かに来てほしい
電話は出来ない
何故?
気付かれるから
メールを一斉送信
返信がない
もう電池がない
死ぬほど怖い筈なのに
涙が出ない
安っぽいドラマではすぐ泣けるのに
まるで、顔面が金縛りにあったように
硬直する
次第に指の動きさえもゆっくりになり
遂には
止まる
全身が動かない
いや、動かしたくない
何故?
気付かれるから
上に居る筈の
こいつに
体は動かないが、代わりに目と耳が異常に敏感になる
布団ごしに
こいつの形が分かる
さっきは遠くの軋むような音が聴こえた筈なのに
今上に居る筈のこいつの
呼吸音が聞こえない
何か大きい音がする
その拍子に目を閉じる
再び開けようとするが
開かない
いや、開けたくない。怖い
携帯の着信音が鳴る
その拍子に布団を遠くに投げ飛ばす
部屋に帰った時に
あれ?
何でコップがこんな所にあるんだ?
って思う時があるんです。
玄関とかトイレとかに
きっと気のせいだと自分に言い聞かせても、
もしかして…
が頭をよぎる
いや、暫くするとそれしか考えられなくなる
まるで、自分の頭の中がそれに支配されたかのように感じる程に
それしか考えられなくなる
部屋を暗く出来なくなる
髪を洗いたくなくなる
鏡を見たくなくなる
カーテンを閉めきっていたくなる
テレビを消したくなくなる
携帯で誰かと繋がりたくなる
そこに居たくなくなる
でも、
玄関に行くのが
怖い
何か軋むような音が聴こえるようになる
カーテンが揺れている気がしてくる
部屋に何かいる気がしてくる
後ろを振り返りたくなくなる
布団に潜りたくなる
布団を被る
布団から出たくなくなる
携帯から目が離せなくなる
夜が終わるのを待てなくなる
また、何か聴こえている気がする
息を殺すようにする
音が大きくなっている気がする
音が近付いてきた
気がする
音が止まった気がする
何か
布団の上に乗った気がする
誰かに来てほしい
電話は出来ない
何故?
気付かれるから
メールを一斉送信
返信がない
もう電池がない
死ぬほど怖い筈なのに
涙が出ない
安っぽいドラマではすぐ泣けるのに
まるで、顔面が金縛りにあったように
硬直する
次第に指の動きさえもゆっくりになり
遂には
止まる
全身が動かない
いや、動かしたくない
何故?
気付かれるから
上に居る筈の
こいつに
体は動かないが、代わりに目と耳が異常に敏感になる
布団ごしに
こいつの形が分かる
さっきは遠くの軋むような音が聴こえた筈なのに
今上に居る筈のこいつの
呼吸音が聞こえない
何か大きい音がする
その拍子に目を閉じる
再び開けようとするが
開かない
いや、開けたくない。怖い
携帯の着信音が鳴る
その拍子に布団を遠くに投げ飛ばす