人は変えられません


人は変わります



私は、ここ1年

子どもたちと接する仕事をしていました



初めて私が接した彼らは

なぜか

いつもイライラしていて

いつも誰かがケンカして 

いつも誰かが泣いていて

いつも誰かがウロウロしていました



その中でも

特にイライラしている子がいました



その子の引き出しは

イライラを象徴するように

傷だらけでした



その子と関わる中で

私は

とにかく

【彼らの話を全て肯定しよう】

と決めました。



良い悪いではなくて

彼らが私に話す言葉は

彼らの

『今のキモチ』

なんだ。と。



なので

問題の解決は何ひとつできませんでしたが


最終的に

彼らは

別に解決を望んでいたわけではなかったんだと

わかったんです



彼らはただ

『聞いて欲しかった』だけなんです。



『あいつが〇〇してきた!』とか

『あいつのせいでこんなことになった』とか


誰かを悪者にしたがっていた子どもたちに

いつも

『そっかそっか。そりゃ腹たったなぁ。』

『そっかぁ。嫌な気分なってんなぁ。』

『イライラしたなぁ。』

ただ、ただ

その時の感情を共有するだけ。



ただこれだけを徹底的にしました。



誰かを否定したり

非難し続ける子には


『そっかぁ、どんな気分なん?』

『どうして欲しかったん?』

その子の気持ちを聞きます



そうすると

ある時から

私に対しての言葉が変わってきました



『先生聞いてー!すごい腹たってんねん!』

と、

誰かを非難するよりも先に

自分のキモチを伝えてくるようになったんです!



この変化には驚きました

でも嬉しくて泣きそうになりました



一年経って

そのイライラしていた子が

私に傷だらけの引き出しを見せて

『見てー!先生!私、こんなにイライラしててん!』と言ってきたんです


私は

『ほんまやなぁ、イライラしてたなぁ。

でも、最近はイライラしてないなぁ。』と言うと

ちょっと嬉しそうに笑っていました。


イライラしても

怒っても

泣いても

ケンカしてもいいんだよ



と、ただただ

その時の彼らの気持ちを受け取るだけ 

をしてきて


みんなめちゃくちゃ変わりました。


自分の気持ちを伝えることが

嬉しいってわかったんですね


ただ受け取ってもらえたら

嬉しいんです

安心なんです



私たちも一緒


大人だって

ただ受け取って欲しい

ただ聞いて欲しい

それだけなんです



良い悪いじゃなくて

正解不正解ではなくて

ただ

私、こんなふうに感じてるよ

私、こうしたいんだよ

って

聞いてもらって


そうなんだねぇ

受け取ってもらえたら

受け入れもらえた

私は愛されているんだなぁって

感じることができるんです



これを知らずににきたひとは


どうせ私の話は誰も聞いてくれない

どうせ私は間違っている

どうせ愛されていない



と、勘違いして生きていくんです



だかね

受け取ってあげよう

自分のキモチも。



子どもたちからの貢物笑