私ね

インフルエンザにもなったことがないのね




これまで大きな病気はしたことがない




3年前に

子宮頸部異形成と診断されて

初めて

もしかしたら死ぬのかもしれないって思った



がんになる前の段階だから

すぐに命に関わるとかではないんだけど



それでも

何回も再検査になって

大きな病院に数ヶ月置きに検診に行くたびに

ドキドキした



あの時は

いつ死ぬかわからないなら

本当に


やりたいことをやろう



と、思った



だから

いろんなことにチャレンジできたのだと思う




今回

コロナになって

何日も寝込み

何にも考えられず

家で咳き込み

ご飯が食べられず

診察も受けられず

不安な日々を過ごした




そんな時

私は、今死んでも後悔はないなぁと思った



やりたいことをやれてきたってことだなぁと思った




だけど

私の周りには

私のことを心配してくれる人がいてる



家族

友達

仲間

私に関わる人たちにが居てくれることを

改めて感じた




私に出来ることはなんだろう?



ただただ

このまま

普通に生きることで良いのではないかな?

とも思ったり




それでも

何も動けず

毎日が過ぎて行く




『まだだよ』って声が聞こえる




『もう少し、待って』



だから

頭の中を空っぽにすることにした




そんなこんなしていると


父が恐らくこのまま

退院できずに施設に入ることになりそうだという話になり



私は毎朝の神社参拝で


『お父さんに会いたい』と願うようになった


まだ咳が出ているので

先日会う機会があったけれどやめといた



でも、妹がビデオ通話してくれて

お父さんが画面に映った



痩せて

会話もよくわからない



先月初めには普通に歩いていた人が

今は寝たきり



人はいつどうなるのかわからない



小さい時は

父を1人にしてはいけないと側にいて


父が頚椎損傷した時も

毎日病院に通った


母が入院した時も

実家に通って父と過ごした


ありがたいことに

その母の入院のおかげで

私は父との何気ない時間を持てた



その時は

まさかこんなことになるとはなるとは

夢にも思ってなかった


まさか会えなくなるなんてねー




このまま施設に行けば

ますます会いにくくなるのかな?

まだわからないけれど



この夏

私はお父さんとかげがえのない時間を過ごせた



お母さんが骨折してくれたおかげでね






そして

コロナになって

当たり前のことが大切なことを

思い出させてもらった




生きているから感じることのできること









ご飯が美味しいこと



人が優しいこと



1人じゃないこと



休んでも大丈夫なこと



幸せなんだってこと






大切に生きるってこと






ひとつひとつの出来事で

必ず何かを感じる




ますます

毎日がありがたいなって感じている





しんどい出来事も

悲しい出来事も

嬉しいことも

楽しいことも



きっとなにか意味がある