不登校っ子、はーちゃんは

4月にカナダへ留学に旅立ちました



ちょうど1年前ぐらいに

『留学したい』と言ってから



お金の工面

未成年の留学手続き

ほんと、わからないことだらけで大変だった



私自身、海外に行ったのは

韓国だけだし


ましてや、未成年。



手続きはホントーーーーに大変だった。



でも、はーちゃんが初めて自分からやりたいって言ったんだから行かせてあげたかった



はーちゃんはよく私に

『どうせ、ハナの言うことは聞いてくれない。』

『どうせ、信じてくれない』

と、いうようなことを言っていた




でも、言い返せなかった



私はきっといつも

そうやって接してきたんだろうと思う



ハナの行動は私には理解し難かったから

理解しようとすらしていなかったんだと思う



そんな、はーちゃんは

中学校には行かない選択をした


行かない

やらない



そんな選択ばかりだった彼女が

やりたいって言った



嬉しかったなぁー



やっぱり、心配だったから

いくら、好きなことして生きたら良いとはいえ

親としては心配だった



もちろん、留学となると

お金はどうしよう?

まだ16歳のはーちゃんで大丈夫か?

そっちの心配もあった



だけど

わたしの中で

行かせないという選択肢はなかった



ブツブツ小言を言いながらも

粛々と準備をしていった



そしてなんとか

無事に旅立つことができた



2週間の隔離期間を経て

ホームステイ生活が始まった


あちらは行ってからは

私は何もしてあげられない


とはいえ

何かあるたびに連絡はくる



私は以外と心配症ではなかったらしく


『なんとかなるやろ』

と、思っているので


あんまり私からは連絡しなかった




まず、ここで怒られた!



なんで連絡してこーへんねん!と



やっぱり寂しかったんやろなぁ



どうやら私はその辺の共感という部分が

お母さんとしては欠けているように思う



だから

以前は

『もっとお母さんらしくしなきゃ』と

意識しなければできなかったのかもしれない



でも、意識すれば空回りニヤニヤ



なんとも難しい(笑)



それでも

私は、この距離感しかできなくなってしまったのだと



今回の留学で改めて思い知らされた



そんなこんなで

留学生活、4ヶ月が過ぎた頃

はーちゃんから

『帰りたい』というLINEがきた




えーーーーー!

とは思ったけど



まぁえっか笑笑と思った私ニヤニヤ




自分でも信じられない反応だった




だって

お金半分捨てることになるし

中途半端で投げ出すことになる




以前の私なら

ここを死ぬほど言ったと思う



死ぬほどブチ切れたと思う



なのに、私には問題ではなかった




やってみてわかっただけ



もちろん

お金のことや

応援してくれた人たちへの想いは

忘れてはいけないと思うけれど



たった16歳の女の子の

初めてのチャレンジだった



誰からも離れずに生きてきた彼女が

言葉の通じない

知らない人の家で

知らない土地で

5ヶ月頑張ったと思うと

それだけでも充分な経験をしたのだと思う




帰ってきたはーちゃんは

とてもとてもとても

柔らかくなっていた



とってもほんわかした雰囲気になっていた



ビックリするぐらい

成長していた




留学先でいろんな経験をしたけれど

それは思い描いていたものとは違っただろうけど



ひとつの経験が

彼女を変えたことは間違いない



普通に考えたら無理だと

ひとことで遮ることもできる



そうやって何度も何度も

私は

はーちゃんの気持ちを踏み躙ってきたのかもしれない




と、同時に

私自身が、自分に対して



無理だと何度も何度も

自分の気持ちを踏み躙ってきたのだなぁと思う



そんなことを

いつも教えてくれる