会社帰りにフラッとたちよったながの東急百貨店。
本館5階の催物場で開催されていたのは、「NBS ご当地グルメフェスタ」

美味しそうな匂いと賑やかな雰囲気にウロウロしていると販売員の女性に声をかけられた。
「金メダル触ってみませんか?」

何気なく持たせていただいたメダル。
良くテレビで見るキンキラ金メダルではなくて、シックで落ち着いたメダル。
そして、彼女が持っていた写真には4人のスキー選手が並んでいた。
「このメダルは長野オリンピックの金メダルです。この方たちわかりますか?

これは!
多くの人をテレビの前に釘つけにし、表彰式では、あふれかえるほどの人が表彰会場に訪れたあの4人。
「舟木さん、あちらに居ます。

このお店は、舟木和喜さんが代表の王様の工房。
「お薦めはこのホールパイです。」

店員さんのにこやかさと舟木さんの男前に思わず
「1個ください。」
いい男には弱い。


箱を開けると丁寧なメッセージカード。
アップルパイのリンゴは舟木さんの生まれ故郷北海道余市町で獲れた「紅将軍」
もちろん、てんさい糖も北海道産。
そして、このパイの重さは金メダルとほぼ同じ重さ。

舟木さんがこの事業を始めたのは、競技人口が減少しているウインタースポーツに歯止めをかけたいという思いから。
そのため、売上金の一部は用具の提供、環境整備などの支援になるということ。
収穫、製造、販売も現役選手や元選手が行っている。

舟木さんはこのような物産展を全国回って販売しているとのこと。
そういえば、最近テレビで取り上げられていた気がする。

アップルパイはサクサク感と甘すぎず柔らかすぎないリンゴが美味しい。
金メダルと同じ重さというが、私はそれよりももっと重い感じがした。

長野オリンピックから27年。
オリンピック施設も老朽化が進み、使用が出来なくなった施設もある。
来年度の長野市の予算案の中にはオリンピック施設の改修費も多額に組み込まれている。

多くの未来ある人々が頑張ることができるように。
「ふなき~」とアップルパイを食べながら叫ぶ私だった。