縛りの多いルールの中でも、過去に戻れるなら戻りたいと思う事があります。
この映画は縛りの多いルールの中でほんの短い時間ですが過去に戻る事ができるという設定でした。
よくその店を使っていたであろう何人かの人達が過去に少しだけ戻り、
過去の人と話をして帰ってきたり、
永遠に帰ってこられなくなったり。
面白いなぁと思ったのは、過去を変えても未来が変わらないというところです。
映画なのに、都合よくいかないところが、
現実感の高い感覚を共有させるような作品だと思いました。
これが未来も変わるなら、フィクションが際立ってしまってあんまり面白く無かったかもしれません。
きっと本当にタイムトラベルが出来ても、
未来(現在)が変わることはないのかもしれません。
そう考えると余計に、過去を悔やむことは
あんまり意味がないような気もしました。
それでもわたしも、過去に帰って会いたい人や猫がいます。
でももしかしたら、帰りたい過去があるだけ
幸せな人生だったのかもしれません。
比較的、辛かった事が多かったと思うのですが、
それでも、あの時は楽しかったなぁと思うから、
わたしは瞬間瞬間、幸せだったのかもしれないなぁ。
そんなことを思い出しながら、映画を見ていました。
冷めかけのコーヒーは、いつもより何だか苦かったです。