正式な退職届を出せていない私です。
ですが、退職の意向を上司が人事に伝えたらしく、大阪から人事部長が面談に来てくれました。
目的は退職慰留
ありがたい事ですね。
色んな提案を丁重にお断りした後に、
私の会社の制度に対する違和感をお伝えさせて頂きました。(あくまで個人的意見)
面談の中で、
あなたは当社の女性社員のロールモデルになるべき人だから、辞めたら若い女性社員が悲しむ
と言われました。
当社、女性比率が超低いのです。
私より先輩の女性社員はいらっしゃいますが、入社以来部署は変われど、転居してない方が多いです。
しかも、当社の本来業務の現場経験がない。
いわゆる本社部門にずっと在籍しているのです。
独身だった私は、同じ職種なのに男性とは区別されているなぁ。
ロールモデルって感じじゃないなぁと思っていました。
子供がいらっしゃる方も、産後すぐフルタイム復帰されているので、
自分が子を持つ立場になってみれば、すごく努力されただろう事は想像できます。
でもですよ、
転居を含め、転職並みに環境が変わる異動が普通の当社において、それを逃れてるのはずるいなぁと内心感じていました。
私が入社した頃、
会社としても、世の中の流れ的に
女性の管理職登用
を試みはじめます。(だいぶ遅れてますが)
私の世代は、当社ではその第一世代でした。
今まで女性総合職が行かなかった部署への配置
男性と同じように転居を伴う異動の発令
から始まりました。
(今ではそんなの当たり前になってます)
なんせ、他にモデルがいなかったものですから、私は男性と同じようにすることが良い事なんだと思いこんでいました。
よく「女性らしさを発揮して」と言われたものの、発揮する方向性を間違えて、感情的になってみたりとかたくさん失敗しました。
で、やはり上手くいっている男性社員を手本に今まで来てしまいました。
今や、めでたく会社上層部が望む社内経験を積んだ女性社員の1人になりました。
(時短は余計と思われてますけど)
ただですよ。
結婚前も結婚後も、出産後さえも別居夫婦で。
シングルマザー生活を受け入れて働いている私を見て、
「羨ましいな」とか「ああなりたいな」って思うんでしょうか。
今の若い後輩たちは。
単に働くのが好きな人
家族より仕事を取る人
認定されてるようにしか思えません。
私が男性化するのを喜んでいるのは上層部だけではないか、と思い至りました。
そして、私が今の状態を受け入れて、働き続けてしまうことは、後進の女性にとって害になるのではないかと思ったのが、退職を考えた一因でもありました。
そう、かなり無理してたんですよ、私。
自分の心を無視して、周りの期待に応えようとしてたんです。
そんな私がロールモデルになっちゃったら、
後輩女子には迷惑ですよね。
そんな理由で、人事部長の
あなたは当社の女性社員のロールモデルになるべき人だから、辞めたら若い女性社員が悲しむ
発言は、私の心には響かなかったのですが。
その理由を人事部長に伝え忘れたのがちょっと残念でした。
また来るよって言われたので、機会あればお伝えしようと思います。