こんにちは。
「なるべく働きたくない人のためのお金の話」を読みました。
図書館で借りる本の種類は、政治経済もの、勉強法や教育関連、生活の工夫、
娘のおススメ小説、などがあるが、今回こんな生活もいいなぁと思ったので借りました。
*少しネタバレもあり、本を読みたい人は、以下は読まない方がいいかもしれません。
著者の大原さんが、都心の高い家賃でシェアハウスで住んでいた頃から
都下で駅から離れた小さな格安アパートで、年収100万円、週休5日、
自分のやりたいことだけをする生活に変わった経緯。
それから、お金に関する特殊な考え方の話だった。
私も、車、マンション、テレビ、固定電話、ダイニングテーブルと断捨離していって、
生活をミニマムに変えていった流れがあったので、共感する部分も多かった。
彼は元の仕事が激務で、稼いで高い家賃で、周りと合わせる生活をして、
もうダメだと思って逃げて行ったのが最初だった。
自分なりにどういうことをしたいか、という考えを突き詰め、
トライ&エラーで生活を工夫していったことが素晴らしいし、参考になる。
自分も結婚していなかったら、こういう生活になっていたかもしれない。
経験して分かるが、激安アパートの環境は厳しく、夏は猛暑だし、冬は極寒(笑)。
自分のお金に関する知識も踏まえ考察してみた。
・まず、年収100万円以下なら税金がかからない。健康保険料も安い。
・年金も、働ける間だけ生きるという意味で必要ない(免除申請)。
・子供がいなければ、民間の生命保険に入る必要はないし、
・医療保険も健康保険(高額療養費)でカバーできる範囲を貯金しておく。
・健康な生活のための運動はお金のかからない散歩程度の強度のため
「食事も良いものを、少しだけ、安く」できる。
・時間に余裕があるので、色んな面倒なことに時間をかけて対応できる
=精神的に楽。
(今、お金もそうだけど、時間的余裕が一番欲しい…)
きっと、今の東京で一番楽に生活ができるのは、こういうことなんじゃないかなと思う。
税金が高く、社会保障費が高く、家賃が高く、物価が高く、払う年金が高く、給料が安い。
みんながみんな、こういう生活になったら、経済は成り立たなくなるだろうけど。
いや、お金の仕組みを詳細まで調べて工夫して対応できたこの人だからこそ
できたのだから、みんなこんな生活を目指すことはできないと思う。
あ、それからこの人は自らこの状況になっているので良いのでしょうが、
この生活レベルは生活保護基準以下なので、申請すれば通るはず。
「お金は巡りめぐって誰かを幸せにしていく」というお金に人格を与えた考え方
もあったけど、購入によって発生した消費税は、法人税減税による企業の
内部留保につながって、国民を貧しくして、日本企業の競争力を失わせて
いったのか、と私はつい思ってしまいます(笑)。
でも最後に「『貧困層にお金あげなくていいじゃん』って利用されるのは嫌」
とちゃんと断っているのが良い。
*ちょっと違ったことが書いてあったらご指摘下さい。本を読んで私が受け取った印象です。