2022年10月7日、日本外国特派員協会で、元統一協会信者で、宗教2世として教団内で育った、小川さゆりさん(仮名)の会見が行われました。彼女の一連の主張が終わり、記者との質疑応答がなされるなかで、小川さんの旦那さんより、教団側からの衝撃的なファックス内容が読み上げられました。

「今、旧統一協会からメッセージが入りました。そこには彼女の両親の署名が入っています。内容を要約すると、彼女は、彼女が言っているように、精神に異常をきたしており、安部元首相の銃撃事件以降、その症状が酷くなっていて、多くのウソを言ってしまうようになっている。そのため、この会見をすぐに中止するようにというメッセージが届きました。」

教団側からの会見中止の要請です。

小川さんのメンタルを壊そうとしてまでも、会見を中止させようとしてきましたが、彼女は時折、涙をみせながらも、最後まで会見を成し遂げました。その姿は立派でした。

文書の内容を受けて小川さんは「心の症状については、4年前の時点で治っています」として「自分たち(教団側)が正しい、自分たちの主張だけを続けている人たちと、自分(小川さん)と、どちらが悪なのか。これを見てくださっている多くの方はわかってくれていると私は信じています」と言葉をつづけます。

そこには、多くの2世信者らの思いの代表としての志があったからこそ、最後まで会見を成し遂げられたのではないかと思っています。

テレビのワイドショーで、この会見を見た人の中にも、涙を流す方もいたのではないでしょうか。

旧統一協会の信仰をやめたとはいえ、親に育てられた愛情を感じている人は多くいます。

その気持ちを利用してまで会見の中止要請をする言動は絶対にしてはいけないことです。

しかも、彼女に公の場で病気の話までさせるまで、心を追い込もうとする1世信者の親と教団の言動に対して許せない思いを持たれた方も多かったのではないでしょうか。

多くの人がこの会見を見て、教団の姿勢に憤りを覚え、涙された方もいると思います。

まさに、最後に巻き起こった記者たちからの拍手。

これこそが彼女の声を、社会の人たちが受け止めた姿だと思っています。

そして彼女の偽りのない言葉が世界に向けて、発信された瞬間だと感じました。

2世信者を始めとする元信者の声を封殺し、世に出さないようにすることは絶対にしてはいけないことです。

ぜひとも、1人でも多くの心ある社会の人たちが、彼ら、彼女らを守ってほしいのです。

 

私は統一協会被害者です。同じ苦しみを味わった人と情報交換をしたいと思い、勇気を出してブログを書きました。