彩河輪真成の「ピタゴラスの経済学」（当たり前を積み上げる新資本論）

経済原理を無視した魔法はない

ただし、原理を理解して有効に使えば最高の豊かさを追求できる。

日本を豊かにするのは簡単だ。皆がどうすればいいかを理解すれば・・・

当たり前のことを積み上げて経済の森羅万象を説明したいと思います。

激しく市場で投機活動を行った場合、全体のお金や資産はどのようになるのでしょうか？

モデルを使って説明したいと思います。

平成さんは、単価2,000円の株を1,000株、現金を2百万円持ってます。

野村さんは、単価2,000円の株を1,500株、現金を3百万円持ってます。

馬場さんは、株は持っておらず、現金を５百万円持ってます。

まず、株価が10,000円に上昇したところで、平成さんは野村さんに保有株1,000株全て、売り、野村さんが同額で1,000株購入しました。ただ、お金が足りなかったので、8百万円借金しました。

つぎに、株価がさらに上昇し20,000円になったところで、野村さんは持ち株2,500株を全株同価格で売却しました。馬場さんは、同価格で2,500株を購入しました。お金が足りなかったので、4千5百万円借金しました。

その結果３人の現金と資産の状況はどうなったでしょうか？

答えは以下のとおりです。

ここでまず、一つ気づくことがあると思います。

そうです。

どんなに高値で売買しても（安値でも同じです）現金の総量は変わらないということで。

これは、国全体、もっと言えば世界全体で、現金あるいは紙幣の総額は変わらないということです。

経済原理１．貸借は均衡する　お金の総和はゼロ、全体としての価値はゼロ（プラスでもマイナスでもない）

のとおりです。

紙幣は誰が発行とているかというと中央銀行です。主として国債を買って紙幣を発行してます。

株資産は増えてますが、実際はその企業価値、実資産が当面の価値と言えます。企業もお金を持っていますが、その分は全体で見ればゼロサムです。

その会社の価値を株価が適正に表しているというのは幻想で、常に思惑で大きくブレていきます。その会社がどれだけ価値を生み出せる資産を持っているか見極めが大切です。

その会社が倒産したらどうなるでしょう？

当然株価は無価値となり、紙くずとなります。

ただ、現金の総和は不変です。

では、お金の総和がゼロとして利息や配当は誰が払うのでしょうか？

民間で、借金する。国が借金する。いずれかでないと支払えないのは明確です。

民間だけで賄う場合、配当や利息が増えるごとどんどん借金を増やしていかなければなりません。まさに日本のバブル時代です。いずれは限界が来ます。お金の総和はゼロですから・・・

その分は国が借金を増やす必要があり、国の借金は通常と意味合いが全く異なります。国債は国にとっては負債と勘定しますが、持っている人は資産として勘定するものです。

満期が来れば償還されますが、また発行を繰り返し、今は日銀が発行済み国債の半分程度を保有してます。

極論すればこんなことを繰り返すと国は破産するから、直ちに緊縮しろといって実行すると国はいずれ破綻します。

特に何の問題もない、どのように使うかが大事だといってよい使い方をすれば国は良くなります。

国の実資産＝真の富は増えます。ただ配れば貯金が増えるだけで実経済に好影響は与えません。

正に逆説的です。

景気が悪いから消費せずに貯金しようと皆がすると、本当に景気が悪くなります。

借金が大変だから、国が破綻するから緊縮し、増税しろとすると最後に本当に国は破綻します。

どっちにしたいの、国の実資産を増やし景気が良くなれば、自然と税収は増え借金も減ってい行きます。

国民が健全な経済活動を拡大するために健全な借金をして、健全な実資産を増やしていけば、

国の財政も健全になります。

先ほどの例のとおり、買った会社の実資産が買った価格に比例してどんどん良くなり、価値ある実資産を保有し世の中に価値お生み出すことを継続してくればハッピーだし、特に馬場さんにとって・・・

会社が破綻したら馬場さんは大変なことになります。

国も同じで。国が借金しても、道路を整備し有効に効率的に且されていればそれが資産です。車が一台も通らないところに道路を作るから実資産にならないんです。

今後、ブログとメールマガジンは内容を変えていく予定ですので、メールマガジンもよろしくお願いします。

財務省のサイト

https://www.mof.go.jp/jgbs/individual/how_to/index.htm

国債は、国が発行し、利子及び元本の支払（償還）を行う債券です。割引の方式で発行される国庫短期証券を除き、利子は半年に一回支払われ、元本は満期時に償還されます。

詳細はこちらの経済原理をお読みください。

https://ameblo.jp/mike-08/entry-12712941291.html

経済の本質が良くわかる経済原理（本質を理解することに焦点を当てた整理）

＊どうしたら国を良くすることができるかも同時によくわかる。

1.貸借は均衡する　お金の総和はゼロ、全体としての価値はゼロ（プラスでもマイナスでもない）　実質の価値は以下２.と3.のみ

2.労働による価値の提供=労働による価値の享受　=顕在化された真の価値

　この量、質、バランスの最適化

3.実資本=価値を生み出す潜在的価値

4.全体の豊かさを決めるのは生産者（価値の提供者）と非生産者（価値の提供を行っていない者）の割合と生産性の効率

　（≒一人当たりのＧＤＰまたはＧＮＩ）

※GNI：GDPに居住者が国外で稼いだ要素所得（利子・配当や賃金）の純受取を加えたもの

5.資本、富の所有と配分、価値の享受を受ける権利者、その構造が適切かどうかが社会の健全さの指標となる

(＋公民バランスの最適化）

　続く

発行者：彩河輪真成（経済モデル研究所所長）

発行者のサイト

https://ameblo.jp/mike-08

発行者のメールマガジン

https://www.mag2.com/m/0001695389

激しく市場で投機を実施した場合のお金の行方