健康な体で産んであげられることは、どれだけ幸せなことか。


当たり前のことじゃない。病気や障がいをもつ子どもを通して知った世界がたくさんあった。


あおくんは人生何回目の経験者だったんだろう。きっと、弟くんは人生1回目。




「天使の着ぐるみ」のお話には、あらゆる場面で助けられました。
※一番最後に全文を貼り付けておきます。


障がいをもつ(負う)人ということは、天使に動けない着ぐるみで生きることを「あなたならできる。あなたは、生きることだけで周りに影響を与える」と言われて、その着ぐるみを着て生きる魂の持ち主。人生経験を積んだ魂。


特に健康面の気がかりはなく産まれてきてくれました。


今過ごしている病棟は、正常分娩の方ばかりが過ごす病棟。総室で過ごしています。


1部屋4人部屋。カーテンで仕切っています。母子同室。


赤ちゃんは思い思いにそれぞれぐずり、お母さんにオムツ交換してもらったり授乳やだっこをしてもらったりしてるんだと思います。


私がそうしているので。


ママたちが赤ちゃんに優しく声をかけたり、パシャっと写真を撮る音が聞こえたり、ママの寝息が聞こえたり。


スタッフさんと話す内容も、聞こえちゃったりするけど、それで悩みは同じだなとか感じれたりするし、


挨拶をさせてもらったり、赤ちゃんの泣き声の違いを感じたり。


個室ではない総室の、安心感を覚えます。


黄色い花黄色い花黄色い花

あおくんの時と違うこと。


ここで聞こえるのは「赤ちゃん」の泣き声。



あおくんの時は、正常経過ではない妊婦さんや産婦さんが過ごす、こことは反対側の病棟でした。



そこで聞こえるのは、「ママ」の泣き声。


切迫早産で入院されている妊婦さん、

私と同じように、早期の帝王切開を余儀なくされた産婦さん。



赤ちゃんはもちろん同じ部屋にはいない。

ほぼみんなNICU だろう。


聞こえてくるのは「妊婦・産婦さん」の泣き声。



みんな不安な思いの中、入院生活を過ごされていたのだと思います。



今の病棟は、赤ちゃんの大合唱おやすみ


1時間おきに起こされたり、体の辛さはあるけれど、なんて幸せなんだろうと思う。



赤ちゃんがぐずって要求してくれること、

泣いてくれること、

目を開けて、視線を合わせてくれること、

自発呼吸をしていること、

モニターがついていないこと、

モニターの電子音に怯えなくていいこと、

自由にだっこができること。



これら一つ一つに幸せと有り難みを感じています。



同日に出産された方の交流会がありました。



みんな思い思いに、

今ココが痛いよね!

どんなお産だった?

無痛分娩ってどんなの?

など、気ままに楽しくお話しました。



あおくんの時は、その交流会へのお誘いはありませんでした。


交流会どころではなかった。


今回第4子のご出産の方。

全て正常分娩であるそう。


あおくんの弟くんが産まれた8/8は15件のお産があったとのこと。

交流会への参加ママは全部で10人ほど(2部制)と聞いて、


「他の方はどうして参加しないんですか?」

と尋ねていました。


スタッフさんは、「個別に聞かれたり…」との返事。


黄色い花

それぞれの事情があると感じ、知らない世界はあるもので、知らない人に悪意はない。



健康な体で産んであげたい。


誰もが当たり前に思うこと。


でもそれが叶わない人生がある。


それを受け止めなくちゃいけない。


当たり前のことは当たり前なんじゃなくて、万が一のことは起こりえる事。



あおくんが教えてくれたことです。


黄色い花黄色い花黄色い花

産後1日目、私は会陰切開の処置後の痛みがひどい中、授乳も開始しました。 

赤ちゃんの吸啜反射の力強さにびっくりしました😳


あおくんの産後1日目は、

帝王切開のお腹の傷が痛む中、


「旦那さんを呼んでください、大切なお話があります」と言われ、

あおくんの広範囲に渡る脳出血の事実を告げられました。



あおくんはどうなるの、と放心状態。

あの時から、私の数々の気持ちの受け止めと決意の連続が始まりました。


黄色い花黄色い花黄色い花

体(おしも😅)は痛いものの、心の穏やかさの違いは半端ないです。


でも、今NICU通いで、あの時の私に似た思いを抱えるママは絶対いてると思います。


そんなママ、ご家族たちの気持ちを応援したいです🌸


私がこちらで皆さんにしてきていただいたように。



黄色い花黄色い花黄色い花


今の病棟で、あおくんがNICUでお世話になってきた保育士さん、助産師さんにお会いできました。


ばったり会えて、

「あおくんママ‼️」って。

あおくんがお兄ちゃんになった事をお伝えすると、

涙してくださるほどでした。



スタッフの方にとって、あおくんの最期の日ご勤務の方は、あおくんの奮闘を見届けたあと、お別れにだっこまでしていただくことができましたが、


あおくんの最期の日にご勤務でなかった方は、ずっとNICUの奥にいてたあおくんが、急にいなくなってそれきりだったと思うから。


本当にあおくんと私は大切に思っていただいていたことを感じました泣き笑い


黄色い花黄色い花黄色い花


弟くんのお名前は、性別がわかってから色んな候補を考えていたのですが、


あおくんと同じ漢字が入る名前で決めることができて、



これからもまたあおくんと歩むことができるとかんじますおねがい


子育ての楽しさや難しさを感じながら、

奮闘できる幸せを感じていきたいと思います🌸

おなかいっぱいにやり

はぁぁ眠たいなぁぁzzz



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天使の着ぐるみ 

             
作:そっぺ 

 ぼくの名前はトモ 

 ぼくね、生まれてから一度も歩いたことないんだ 
 一人で立ったこともないよ 

 ぼくの足は立ったり歩いたりできないんだ 
 手もね、お箸やスプーンを持ったりできないんだよ 


 
だからさ、ごはんを食べるときは 
 お母さんとかまわりの人に食べさせてもらうんだ 

 えんぴつも握れないから絵や字を書いたこともないし 
 話すことも歌うこともできない 

 一日の生活の中で自分一人でできることはなにもないんだ 

 お母さんは 
 トモくん、ごめんね。元気な体で産んであげられなくてごめんね
。 
 って、涙を流すんだけど 

 ぼくね、自分で決めてきたんだよ 

 お母さんのお腹に入る前に自分でこの体を選んできたんだ 



 どうやって決めてきたのか知りたい? 



 あのさ、覚えてる人もいるかもしれないけど 

 ぼくらはみんな、生まれてくる前に 
 魂の着ぐるみを選ぶんだよ 


 デパートの洋服売り場を思い浮かべるとわかりやすいかな 

 そういういろんな着ぐるみが並べてある部屋に行ってさ 
 今度の人生はどんな着ぐるみを着て生きてみようかなって選ぶんだ 

 部屋にはたくさんの魂たちが服を選びに来ててさ 

 あたし、次、これ着てみる! 
 とか、 

 ボクは色は同じだけどサイズの違う服にしてみるよ 
 とか、それはそれはにぎやかなもんさ 

 ぼくは白い服も、黒い服も、茶色い服も、黄色の服も着たことあって 
 大きいのも小さいのも、毛むくじゃらの服もすべすべの服
も…

 部屋に並べてあるたいていの服は着たことあったから 
 服を整理してる天使さんを見つけてきいてみたんだ 


 あの~、ぼく、ここにある服全部着たことあるんだけど、 
 他にないんですか? 


 そしたらさ、その店員さんみたいな天使さんが 
 しばらくの間ぼくをじーっと見つめてこう言ったんだ 


 あ~、あなた。お待ちしてましたよ 
 再び人生を始める準備ができたのですね 

 どうぞこちらへ 


 天使さんは店員さんの控え室みたいな部屋の扉を開けて 
 ぼくに手招きをしたんだ 

 部屋の中はきれいな音楽といい香りが漂っててさ 
 あまりの美しさに思わず入り口で立ちすくんでいたら 
 天使さんがソファーに座るようにと優しくうながしてくれたんだ 

 ぼくが虹色のソファーに腰掛けると 
 目の前の壁が透明なスクリーンになって 
 そこにぼくの今までの人生が映し出されたんだ 

 何億年という長い年月をかけて何度も何度も繰り返された

 ぼくの人生がそこには映っていたんだ 


 ここらへん、同じような人生ばかり繰り返してますね 


 ぼくがスクリーンを見つめながら言うと 


 ええ、この時期はあなたはまだ若かったですからね 
 学ぶことがたくさんあったのに 
 あなたは人生で起こる出来事から何も学ぼうとしなかった 
 だから何度も同じような人生を繰り返したんですよ 


 そうなんですか 
 でも人生やってる時は前の人生を忘れてます
から 
 同じことを繰り返してたなんて知りませんでしたよ 


 そうでしょう 
 それが人間の特徴です 
 確実に学びを得るために、そして今の人生に
集中するために 
 前の人生を忘れるようにプログラムされているんですよ 


 なるほど… 
 うわ~、ここらへんは 
 酷い事をしたり、されたり、を繰り返してますね 


 はい、この時期は主に人の痛みや辛さ、哀しみを感じる心を 
 育てることがテーマでしたからね。 


 こんな恐ろしいことを平気でするなんて 
 なんて酷い人間なんだ、これホントにぼくなんですか
? 
 それにこんな残酷なことをされてる自分を見るのは心が痛みます。 
 信じたくないな。 


 信じたくないでしょうが、過去のあなたがこれらを経験したおかげで 
 以後のあなたは二度とこんな経験をしない人生が送れたんですよ。 


 そうだったんですね… 
 世の中の悲惨な事件や事故、災害などに心が傷むのは 
 自分が経験したことを追体験してるのと同じなんですね 


 そうですよ 
 世の中で起きることは全てあなたの中にある部分が表現されているのです 
 学び忘れていたことを他の人がかわりに体験してくれているのです 
 あなたが再び同じ体験をしなくても思い出せるように 
 みんなで協力しあって学び合えるように人間の世界は作られているのです 



 そうですか 
 だんだんわかってきました 


 ですから世の中の出来事に関心を持つことがとても重要なのですよ 
 無関心でいると大切なメッセージを逃してしまって 
 そこから学ぶことができなくなりますからね 


 なるほど、初期のぼくは出来事に無関心だったために 
 何度も同じような人生を繰り返していたんですね… 


 ぼくは天使さんに質問したり解説してもらったりしながら 
 人生をつぎつぎに見ていったんだ 


 ここらへんはもう最近の人生ですね 
 なんだかぼく、忙しそうに動き回ってますね 


 ええ、この時期は還元の時代です 

 あなたはこれまでたくさんのことを経験してきましたからね 
 自分が得たことを世の中に還元することに 
 喜びを感じる魂に成長したんですよ 


 困っている人を助けたり、 
 動物や自然を守る活動に時間を費やしていますね 


 人を笑わせたり喜ばせたり癒したり、 
 主に人の心に接する仕事をしているでしょう 
 周りから見ると自分を捨てて他人のために働いてるように見えますが 
 そうではなくて、あなたは自分の行いが他の人の魂に触れることに 
 喜びを感じ、そこから更に高い学びを得ているのです 


 確かに 
 この人生が終わった時、 
 ぼくの魂は感謝の気持ちでいっぱいになっていました 


 あなたはこれまでの人生を通して確実に成長しましたね 

 おめでとうございます 


 天使さんにおめでとうって言われてぼくは嬉しかったんだけど 
 同時に、天使さんがまだぼくの最初の質問に答えてないことを 
 思い出したんだ 


 あの~、それで、ぼく、次に着る着ぐるみを探しに来たんですけど… 


 わかっていますよ、着ぐるみですね 
 あなたの着ぐるみはこの扉の奥にあります 


 そう言うと天使さんは入って来たドアとは反対側にある 
 金色の扉を指差したんだ 


 この扉の奥にはあなたのように 
 高い成長を遂げた魂専用の着ぐるみが用意されています 


 なんだ、やっぱり他の着ぐるみもあったんですね 

 よかった~、それを早く言ってくださいよ~ 


 そう笑いながら扉の方へ近づくと 
 天使さんは落ち着いた表情で言ったんだ 


 あなたはこの扉を開ける準備が整った魂です 
 それをよく認識して開けてください 


 わかってますってば~ 
 どんな着ぐるみが用意されてるのかな~~~ルンルルン 


 勢いよく扉を開けて中をのぞいたぼくは言葉を失ったんだ 


 こ、これは… 


 「天使の着ぐるみ」です 


 て、天使って… 
 だって、これ… 


 人間の医学界では普通でないとされている

 いわゆる障害のある着ぐるみです 


 これを…ぼくが…着るんですか…? 


 これを着られるのはごく限られた魂だけです 
 普通の魂ではとうてい着こなせませんから 
 人間の医学界で普通ではないと言われるのも 
 皮肉ですがある意味、的を得た表現です 


 でも… 
 これを着て一体何をしろって言うんですか…? 


 何もしないのです 


 何もしないって… 
 じゃあ、何のために人生を送るんですか
…? 


 何もしないことによって 
 全てのことを行うのです 


 何もしないで全てをやる…? 


 言いたいことを口で言うのは簡単です。 
 やりたいことを体を使ってやるのは簡単です。 
 しかし「天使の着ぐるみ」は 
 それらの手段を使わずに 
 存在のみ。 
 あなたがそこに存在していること、それのみで 
 人類に大切なことを伝えるための着ぐるみなのです 


 そんな難しいこと、ぼくにできるかな… 


 できます 
 あなたはそれをする段階まで成長した魂なのですから 
 最も、「天使の着ぐるみ」を選ぶかどうかは 

 あなた次第ですけれど… 


 ん… 
 … 
 … 


 うん!ぼく、やります 
 「天使の着ぐるみ」を着て人生やってきます! 


 そう言うと確信していました 
 ありがとう 


 でも…お母さんは誰にしよう 
 きっとぼくが産まれることによって 
 お母さんはたくさん苦労すると思うんですけど 



 大丈夫 
 あなたのお母さんになる人は 
 この人生であなたを育てることによって 
 最大限に成長することになっている魂なのですから 
 お母さんだけではなく、お父さんも兄弟も周りの人達も、 
 あなたに関わる全ての魂は 
 あなたに触れることで最大限の成長ができるのです 


 うん、ぼく勇気が湧いてきました 
 ぼく、この課題きっとやりこなしてきます 


 いってらっしゃい 


 いってきます 




 ぼくは「天使の着ぐるみ」を受け取ると 
 天使さんにあいさつをして 
 ぼくを産んでくれるお母さんをさがしにでかけたんだ 

 しばらく空を飛んでたらさ 
 誰かがピンク色の光をぼくに向かって放ってきたんだ 
 なんだろう、と思って近づいてみたら 
 ぼくの知ってる魂だったんだ 


 ぼく、ぼくを産んでくれるお母さんを探してるんだけど 
 もしかしてぼくのお母さんになってくれる人なの? 

 ってその魂にきいてみたんだ 

 そしたらその魂は 

 そうよ、わたしはあなたのお母さんになるために 
 少し早めに人生を始めたのよ 
 次は親子になろうねって約束してたじゃない 

 って言うんだ 

 そっか、そういう約束してたっけ 

 ぼくは嬉しくなって泳ぐようにしてお母さんのお腹の中に入ったんだ 




 人生やってるお母さんはそんなことすっかり忘れちゃってて 
 トモくん、ごめんね 
 って泣くんだけど 
 ぼくたち、約束しあって生まれてきたんだよね 


 「天使の着ぐるみ」を着て人生やるのってホント、難しいんだけど 
 その分、すごくやりがいがあるんだよ 


 ぼく、この着ぐるみ大好き! 





 ありがとうハートそっぺ