せん妄 その1 | 91歳認知症母の介護日記

91歳認知症母の介護日記

91歳の認知症の母と2016年8月より同居しております。年々できることが少なくなり、話が通じなくなり、毎日イライラしたり怒ったり。介護のストレスや悩みを吐き出します。

 昨日、夕方、デイサービスから帰ってベッドで一休み。19時に起こすが起きず、21時過ぎにトイレで起きたタイミングで遅い夕食。

普段通りに食べ、入れ歯を外し、そのままベッドで寝ると思っていた。

 が、昨日の母は違った。ベッドから立ち上がって部屋の中をうろうろ。玄関を探してうろうろ。ベッドに寝かせると、しばらくすると、また立ち上がってうろうろ。ベッドに寝かせると起き上がり、反対向きに寝る。またベッドから降りてうろうろ。これが朝方まで続いた。

「ここは、どこね?ここには、何人おるとね。男も女も子供もおる。こんなとこに連れてこられて、牢獄に閉じ込められて。」とか言う。

正気の沙汰ではない。目がすわっていて、否定したり、動きを静止すると、大声で怒り、手を振り払う。私が、ぶつかるよ!と言っても聞かないので、壁や柱に頭をぶつけたり、ベッドから落ちそうになるが、ひたすら動き回る。

 5年前、こちらに母を連れてきた当時の母の姿に重なる。母は、認知症の診断を受け薬を飲む前には、徘徊しまくっていたからだ。

 私に、「あんたは誰ね。なんで私はこんなところにおるとね。」とか言う。

「そんなに、ここが嫌なら老人ホームに入ればいいやん。」と言い返す。

「老人ホームのスタッフさんの方が怒らんで優しくしてくれるんやない?」と。

「あなたこそ誰ですか?お名前は?」と聞くが、母は自分の名前も歳も答えられなかった。

 最初は、ベッドから母が立ち上がって歩き出した時は、私は3階に寝ていた。センサーが鳴る度に、1階まで駆け下りていたのだが、10回目くらいであきらめた。もう今日は無理だ。下で寝ようと毛布を1枚持って降り、母の部屋の襖を開け、隣のリビングで見守り。

 頭のおかしい認知症のばあさんが、一晩中、訳の分からない事を言いながら、家の中を徘徊して回る。怖いとしか言いようがない。

誰も止められない。何を言っても聞く耳持たず。私は、母が少し前まで飲んでいた眠剤を飲ませてみたが、やっぱり全く効かなかった。

 昼夜逆転は、時々あるが、いつもは朝方近くになると寝るパターンが多い。けど今日は、全く寝そうもない。あ〜もう無理だ。

 けど、明日からショートだから、あと数時間の辛抱だと思って、ふらふらしながら母のせん妄と徘徊に付き合った。