ちょっと、反日デモの事とか・教育問題の事など

書きたい記事は沢山あるんですけれど

勉強して、色々な事を知った上で書いた方が良いですよね。

全部理解しきれないかもしれないけど、

頑張れるだけの事はしたいと思いますし。

なのでちょっと勉強します。

 

その間の帳尻合わせとして

今日は、私の描いた創作物語を載せて生きたいと思います!

これからも続ける・・・かな?(やってみて様子みってところですね☆)

 

 

ブックマークから飛べる私のHPの方にも載せてる小説を

そのまま持ってきたので、もしかしたら読んだ人もいるかもしれませんね。

 

まだ読んだ事ないわ、という方はどうぞ♪

ちょっとした息抜きになってくれれば嬉しいです☆

 

 

今日の物語は

 

「空に映った贈り物」です。(短編です)

 

 

 

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空に映った贈り物


 君の事はよく、知っているよ。

  いつも僕のそばにいる君。

僕は君と一緒に生まれ、今まで君と一緒に生きてきた。

君が聞いたり見たりして知った事は、僕もまた知っている。

 そう、僕はずっとずっと、君と一緒に成長してきたーーそれなのに・・・。


君は生まれた頃とは、だいぶ変わったね。

あんなに小さかったのが嘘のように、君は大きくなった。

うっすらとしか生えてなかった髪も、

今は肩にかかるぐらいにまで伸びて、

君はそれを可愛らしいリボンで二つに結わえている。

物も満足に掴む事も、歩く事も、喋る事も出来なかったのが嘘のように、

君はたどたどしいながらも言葉を話し、

おぼつかない足取りながらも前へ前へと進んでいく。

 僕は・・・?


そもそも、僕はどんな姿をしているんだろう。

僕は生まれた時から、一度も自分お姿を見た事がない。

僕に見えるのは、目の前に広がる光景だけだ。

視線をどんなに動かそうが、その目の前に広がる景色以外は何も見えない。

君が見えると言う事は、僕には目があるのだろうか。

君の声が聞こえると言う事は、僕には耳があるのだろうか。

君の後について行く事が出来ると言う事は、僕には足があるのだろうか。

けど、僕にはそれらは見えない。

君にはある手も、僕には見えない。

君のように何かを手に取る事は僕には出来ない。

君にはある口も、僕には見えない。

君のように何かを食べる事も、喋る事も僕には出来ない。


 ねぇ、僕は一体どんな姿をしているの・・・?

 分からないーー


僕は君の事をずっと見ているのに、

君はあまり僕の事を気にかけてはくれないね。

君にも僕の姿は見えないの?

ーー僕はここにいる・・・・・本当に・・・?


 ある夏の良く晴れた日。

君は本を読んでいた。

小さな女の子が空を指差して笑っている絵が、

君の体の間からチラッと見えた。

ふと、君は涙ぐんだ顔を上げて窓の外に見える空を見上げた。

そして、よし!と呟いたかと思うと、

勢いよく玄関のドアを開けて外へと駆け出した。

 夏の日差しが僕たち二人を包み込む。

本当によく澄み切っていて、いい天気だった。

君は満足げに頷いていた。

僕は一体何をするつもりなのかと彼女を見上げた。

すると、彼女の方も僕の方をじっと見詰めてきた。

僕は君のその行動に、驚きを隠す事が出来なかった。

さらに、君は僕に声をかけてきた。


「カゲさん。」


 カゲ・・・?それが僕の名前なのかい?


「今からカゲおくりをするからね。

 とお数えて空を見上げると、空にカゲさんの姿が映るんだよ。

いい、みててね?」


そう言って君は僕をじっと見詰めたままゆっくりとカウントを始めた。


 ひとーつ、ふたーつ、みっつ、、、


君のその言葉が僕の胸に響いた。

君をじっと見詰めたその状態で僕は君の言葉を繰り返した。


 よっつ、いつつ、むっつ、、、


君がとお、とカウントした時、僕の姿が空に映る・・・・

胸の動機がどんどん強くなってくる。

ずっと、ずっと不安だったんだ。

でも、それももう気にしなくてもいいの?


       とお!!


最後のカウントは君と僕と、二人のものだった。

同時にぱっと見上げた空に、それはくっきりと映っていた。

澄み切った青い空、その一部に白く映し出された姿。


 ああ・・・・!!


”カゲ”の目にも、その姿はしっかりと映っていた。

ずっとずっと、彼はちゃんとここに存在してるのか、不安でたまらなかった。

でも、今の彼にはもうそんな不安は消えた。

ちゃんと自分はここにいると分かり安心したから。


 君に、そっくりだ。


色々と違うポーズを取りながらカゲ送りを続け、

空に映ったその姿を見ながらはしゃいでいるその少女の足元で、

彼は、”カゲ”はうれしそうに揺れた。