朝日新聞の医療サイト「アピタル」。
このサイト主催で、
アピタルがん夜間学校というものが
開催されています。
東京・秋葉原にて開校されていますが
授業の様子は、ユーストリームによる無料の
リアルタイム配信でも見ることが可能です。

先日5/21の授業テーマは
「がんと食事」。
非常に興味深いテーマゆえ、
絶対に見ようと思っていたのに、
バタバタしていて、
配信を見始めたのは、
授業開始から30分が経過してから、でした。

それ以降は、終わりまで全部
拝見したのですが、
個人的に、印象的だったのは以下のお話。

・食べることは生きること
食べられなくなったときは
栄養士さんに相談を

・栄養素としては、EPAがいいかもしれない
(すい臓がん患者が食べて、筋肉や体重の
減少に効果がありそう、というところまでわかってきた)

・青魚のみ(食事)では必要なEPAの量は摂れない
その場合、サプリメントを使っても良い。
ただし、バランスの良い食事と
一緒に摂ることが大前提である

・EPAは鮭ハラスに多い

・がん誘発性体重減少で、
体重が減ってしまった人に対しては、
脂肪が多い食事で
カロリーをしっかり摂ることも必要。
(生クリームやチーズを使ったものなども良い)


授業の内容は、
癌患者さんで、思うように食事が摂れない人、
治療により短期間に
大きく体重が減ってしまった人に対しての、
効果的な食事の摂り方や
筋肉減少を抑制するための食品について、
がメインになっていました。

わたしは子供の頃から肥満で、
治療開始前も、とんでもなく太ってました。
今は、食事量そのものが減ってるし
抗がん剤の影響もあって
開始前と比べると17kgほど
体重が減りました。
それでもまだ、標準体重以上の
体重があります。

糖尿の治療もしているし、
肺に疾患があって
できるだけ楽に呼吸をするためにも
体重は多くないほうがいい。
だから、痩せるのは
今の自分にとって良いこと、
と思っていたんですが、
筋肉が落ちちゃうのはダメ、なんですね。
いろんな意味で「闘えなくなる」と。

授業の中で何度か
「筋肉量」という言葉が出てきたのですが
フィジカル的に、
からだを鍛えて筋肉をつける、
ということも大切だけど、
食事で必要な栄養を摂ることも
筋肉量を減らさないという意味で
とても大切なんだ、ということがわかりました。
そして、癌に限らず、
どんな病にも言えることですが
食事バランス良く、が基本ということ。

そしてEPAについて。
配信を見たあとで、
自分でもいろいろと調べてみたのですが
炎症抑制効果がある、とのこと。
がんの人には、いいんじゃないかな・・・
率直に、そう感じました。

効果のある量は、1日に1g~2g。
でも、それって
マグロのお刺身で9人前くらいを
食べないと摂れないらしく
それはどう考えても無理w

そして、摂りすぎちゃう(1日3g以上)と
血液が固まる力が低下する、とのこと。

わたしの場合、
ただでさえも、抗がん剤の副作用で
骨髄抑制が出ちゃうと、
血小板減少しがちなうえ、
普段、出血してるから
サプリメントを使おうと思ったら、
絶対にドクターに相談要、ですね・・・。

講義をしてくれた先生は
現在もがんセンターで医療現場に
いらっしゃるお医者さまと、
以前、病院で管理栄養士をされていた、
という大学教諭の2名。
その、栄養士をされていた方の講義で、
「がん患者さんが、
どうか栄養士さんと出会えますように」
と仰っていたのに、ちょっと驚いてしまって。

講義後、受講会場にいる方や
Twitterから、質問を受けてくれるんですが
その質問の中にも
「栄養士さんに相談をしたいが、
話をする機会がない」というのがあって
えええええ??(@_@)と。

わたしが入院していたときのことですが、
初回の抗がん剤治療後、
食欲不振になって、
出された量の半分も
食べられなくなったことがありました。
そのとき、すぐに、
栄養士さんがベッドまで来てくれて、
今、どんなものが苦手か、
好きな味、好きなもの、など
ヒアリングしてくれたうえで、
「こういうメニューはどうですか?」と
食べられそうな献立を考えて、
提案してくれたんです。

魚と肉がまったくダメになって、
代わりに、お豆腐や豆類を。
ツナが大丈夫だとわかってからは、
焼魚も煮魚も、
骨を抜いて細かく刻んだ状態で
出してくれるように。
肉も、野菜にあんかけで
少しずつ、そぼろ肉を入れてくれて
それが完食できたら、
ポークソテーがみじん切りで
出てきたりとか、
本当に工夫してくださり、
できるだけ普通に食べられるように、と
手配してくださいました。

呼吸器内科病棟にいたときも
産婦人科病棟にいたときも、
同じ病室の、別の患者さんが
栄養士さんとお話していたのを
何度も見ていました。

退院前には、自宅での食事について
食事指導を受けたのですが、
それも、入院時のわたしには
退院前のプログラムとして
取り入れられていたこと。
癌や糖尿で治療をする人には
こういうのが当たり前なんだ、
と思っていたんですよ。
だから、配信を見て驚いたんですよね。

そこで気づいたわけです。
わたしは、ずいぶんと
恵まれた環境で治療しているんだな、と。

癌の治療はいろいろありますが、
どんな治療をするにしても
からだへのダメージは大きいと思います。
治療中は、その箇所や方法にもよるけど
満足な運動が出来ないこともある。
そうなると、からだをつくることに関しては
食事に頼る部分がとても大きいから、
患者にとって「食」は
大切なことだと思うのですが、
それでも、病院によっては
患者が栄養士と話す機会が無いなんて・・・。
ご本人はもちろん、
お世話をするご家族も、
退院後の食事をどうすればいいか、
少なからず気になるところだと思うのに
それに対してフォローが無いのは
とても残念なことだと思います。

掛かる病院を選べる人ならいいけれど
物理的、そのほかの理由で
選択肢がない人もいると思います。
そういう人でも、
食事の相談や指導を受けられる環境を、
病院として当然のもの、として
ぜひ、整えてほしいと願ってやみません。

癌になる人が増えているのに、
まだまだ、
いろんなことが足りてない、
そう感じた配信でもありました。

話は変わりますが・・・・

本日朝、ようやくお通じがありました。
滞って、約1週間。
昨日あたりから
お腹が張るのを感じて、
食べれるけど、食欲がなくなり
ヤバイ・・・・と焦ってたので
朝食直後に、便意を感じたときは
テーブルの後片付けの途中でしたが
放り出してトイレにGO!でしたw

よかった・・・・。
すごく気になっていたから、
ほっとしました。

こちらは、雨雲っぽい
どんよりした雲が広がってきました。
雨、降りそうだな・・・

不安定な天候が続きますね。
気温の上下も激しいですが
体調を崩さないよう、
皆さまも気をつけてお過ごしくださいね。