辻内崇伸と言う選手を知っているだろうか。
2005年の甲子園。
彼は大阪桐蔭のエースとして甲子園を優勝した。
あの夏、日本で一番輝いていたのは間違いなく辻内だった。
同世代とは思えない球速だった。
テレビで見る辻内は別次元にいるようだった。
その後辻内は読売ジャイアンツにドラフト1位で入団する。
正直期待していた。
頑張って欲しかった。
年が一緒だったし、自分が叶えらなかった夢でもあったから。
しかし辻内のプロ生活はうまくはいかなかった。
度重なるケガに球速は120kmまで落ちた。
そこにはもう甲子園で150kmのストレートを投げた面影はなかった。
辻内に対する期待も年々うすれていった。
そして今年の10月、戦力外通告を受けた辻内は引退を表明した。
ドラフト一位が一軍での登板の機会がなかったのは初らしい。
欲を言えばプロで活躍してる姿を見たかった。
あの夏、確かに彼は一番輝いていた。
その輝きをプロでもと言うのは当然だろう。
でももういいんだ。
彼は今まで色々な人の期待を背負って痛みに耐えながら投げてきた。
もういいんじゃないかな。
お疲れ様、辻内。