チェダーチーズ味に限る。
たまに無性に食べたくなる。
あのオレンジの粉。
私が初めてプリングルスに出会ったのは高校一年生のころだった。
ひとつ300円くらいするお菓子は当時の私には高価で自分で買うことはまずない。
クラスのお金持ちの友達が持ってきてくれるのを分けてもらっていた。
初めて食べたときの衝撃は忘れられない。
ちなみに初めて食べたのは「サワークリームオニオン」だったと思う。
強い酸味を伴う濃い味付け。日本のクリスプチップスに比べると大きくて厚い。アヒル食べなんてキュートな食べ方できる。
ちなみに私の三大フレーバーは、「チェダーチーズ(橙)」「サワークリームオニオン(緑)」「オリジナル(赤)」である。
自分で稼ぐようになってからは、買えるようになった。
思う存分食べられる。高校のころは1缶たいらげていた。
今は三日で食べ終わる。ちなみに胃もたれを伴う。食べたら半年は食べたくない。
一時期、チェダーチーズ味が姿を消した。
詳しいことは知らないが原材料の一部が規制されたようだった。チェダーチーズ味だけをとんと見なくなった。
時折「サワークリームオニオン」を買って食べてみるも…、満たされない。
いつしか黄色い缶の「うすしお味」が幅をきかせてきて、とうとう「オリジナル」も見なくなった。
あの濃い味がよかったのに。
そもそもアレ系のお菓子に健康安全なんて求めていない。
ジャンクはジャンクでいいのだ。
先の「カルビ丼」の東京旅行に行ったとき、見つけた。
「プリングルスのチェダーチーズ味」。オレンジ色の缶。
上野駅の売店だった。
数年ぶりの再会に高まり2ダース買った。
しばらくは天国であった。
最近では、もう普通に売っている。
お値段もほぼ変わらない。
たまに買う。
だけど、どうも違う。
なんか、味がやさしくなってる気がする。
高校生のころに比べれば舌は薄味になっていると思うのに、それでも薄く感じる。
絶対的に刺激がたりない。
オレンジ色の粉は変わらないが、あのころのような毒がない。
大きさもちょっと小さくなった気がする。こう、縦長になったというか。
それでも食べるのだが、やっぱりどこか物足りないのだ。
パッケージのプリングルスおじさんの顔と一緒に中身もマイルドになってしまったのだろうか。
もう一度、あのとびきりジャンクなチップスを食べたい。
