ポルトフィーノへのヨットクルーズから帰ってきて数日。彼が、キプロスに行こう、と言った。

キプロス?聞いたことはある気がするけれども、どこ?

キプロスは、イギリス人にとっては、馴染みのあるところ。

なぜなら、キプロス🇨🇾は、イギリスの植民地🇬🇧だったところ。ギリシア🇬🇷系とトルコ系🇹🇷の対立は激しいけれども、多くのイギリス人がリタイア後に移住している。本国イギリスで貯蓄したお金の利子なんかも、キプロスで簡単に受け取れるらしい。なので、定年退職後のイギリス人が多く移住しており、イギリス人コミュニティーがあるとのこと。不動産市場を見に行くというわけだ。キプロスのイメージは、そんなになかったけれども、旅行好きな私は、もちろん大賛成❣️またもや移動、だけれども、とにかくパッキングをした。前のクルーズから戻ったばかりで、少々着替えが足らないけれども、まあ、ホテルのランドリーサービスもあるし、大丈夫でしょう!


飛行機でキプロス島に着く。ホテルに向かう。窓からの風景は、なんてことのない片田舎、という感じ。特に美しい、というわけでもない街並みが広がる。

それでも、一応島なので、ビーチリゾート。ホテルに向かった。

一番いいホテルのはずだけれど、微妙に野暮ったい。一事が万事洗練されていない感じ。いつもだったら、こういう時、私の勘ははたらくものだけれども、疲れていたのだろう。大して深く考えずに、ランドリーサービスを頼んだ。トップスとブラ2枚。イタリアに母と行った時に買ってもらった、思い出のあるラ・ペルラのシャンパン色のブラ。

白ではなく、アイボリーでもなく、シャンパン色というのがふさわしい、繊細なレースを重ねた、イタリアらしい一枚だった。お気に入りの一枚。

ランドリーをお願いして、ディナーに出かける。ホテル内のレストランだけど、レストランまでの小径は外で、いい散歩道。

レストランのお食事は、まあまあだった。帰る頃には、すっかり暗くなっていて、星がきれい✨。

部屋に戻ると、ランドリーサービスができあがって届いていた。早速ランドリーの箱を開ける。

Oh my God!!!

美しかった羅ペルラのブラは、見るも無残なボロボロに!

😱😱😱 泣きそうになって😭、彼に言ったけど、なぜか気もそぞろな感じで、ちゃんと聞いてくれてないみたい。悲しい😭 男性には、こういう気持ちわからないのかも、と思いつつも、悲しい気持ちは晴れず、沈んでいると、


「ちょっと待ってて」と彼がいい、どこかに行ってしまった。


1人部屋で悲しんでいると、しばらくして彼が戻ってきた。


「今日、散歩しているときに、自分はなんて幸せなんだろうと思ったんだ。それで、その気持ちを君に伝えたくて、これを買ってきた。これは、君のだよ。」

といって、小さな箱を渡された。


箱を開けたら、なんと

大きな一粒ダイヤ💎のピアス‼️ 😻😻😻


「プラチナがよかったけど、ホワイトゴールドしかなかったんだ。」


あまりのことに、うれしさよりもびっくり‼️

「ありがとう❣️」


早速つけてみる。

石が大きすぎて下向いちゃう💦


ダイヤモンド💎は、もちろん嬉しかったけど、何よりも彼の「気持ち」が嬉しかった。だけど、それは結局伝わらないで終わってしまうことになるのだった。