小川美香子〜ダルシマー/ハックブレットの世界〜

小川美香子〜ダルシマー/ハックブレットの世界〜

ハックブレット(ダルシマー)演奏者、小川美香子のブログです。
ドイツの打弦楽器であるハックブレット(ジャーマン・ダルシマー)及びイタリアン・バロック・サルテリオをの演奏会を行っております。

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ハックブレット Hackbrett とは、木製の箱の上に張られた金属の弦を、バチで打って演奏する楽器のドイツ語の名前で、まな板という意味です。この楽器は英語ではダルシマー dulcimer と呼ばれています。またハンガリーのツィンバロム Cimbalom や中国の揚琴(ヤンチン)も同じ種類の楽器で、総称して打弦楽器ともいいます。

同じような形で、弦をはじく楽器があります。こちらはラテン語でプサルテリウム psalterium と呼ばれ、ヨーロッパで10世紀から13世紀頃さかんに演奏されました。1477年のオランダ語の辞書にも”hackbord”という言葉があり、14~15世紀にヨーロッパのさまざまな地域に広まったのだろうと考えられます。

イギリスには1468年頃作られたマンチェスター大聖堂の中に、天使が台形の楽器をバチでたたいている彫刻があります。この楽器の弦をはじくとき、指や付け爪だけでなく、鳥の羽軸や短い棒を使うことがあったため、絵に描かれたとき、ハックブレットと混同されることがありました。南ドイツ、スイス、オーストリアのさまざまな地域に、それぞれの伝統の形で残り、その地方に伝わる音楽や、踊りの伴奏などに使われています。

現在では伝統音楽だけでなく、現代音楽の分野からも注目される存在となっています。





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