相談者様の最大限の努力のもとに、
ご相談から約一週間で、先日母猫を捕獲・手術を済ませ、そして今朝、格闘の末、５匹の子猫を獲保しました。
母猫はまだおとなしいほうでしたが、
産まれたときから人間に触られたこともない子猫達にとって、私たちは敵。
子猫だからと侮っていたら、大ケガをします。
案の定、素直に従ってくれず、気を付けてはいましたが、右手の人差し指に穴が開きました。
一週間でここまで取り組めたのも、お世話になっている先輩ボランティアさんの保護活動への優しいお気持ちと、ご紹介くださった、保護活動にご賛同なさる獣医師の先生の、積極的な行動力のおかげ。
そして、そのことをご理解しご夫婦で共に取り組んでくださった相談者様の行動力のおかげでした。
最初は、
『餌をあげてる野良の母猫のお腹がどうも大きいんです。他にもまだ子猫らしいのが５匹居ます。どうしたらいいのでしょう。どなたかご紹介いただけませんか。』
そんなお電話でした。
『ボランティアやまたは保健所に無条件で引き渡すということは、言い換えれば丸投げです。自分の手を汚さず行政に処分を丸投げ、
何の援助もせずボランティアにお世話を丸投げ、
ほとんどの県民がそんな考えです。
そこを一歩踏み出して、自分達で取り組み解決していくことが、殺処分を無くし、不幸な犬猫を減らしていくことに繋がります。
そして、ご夫婦にとって取り組んだ行動は、向き合った猫達との絆となり、更なる愛情へと育まれていくことでしょう。
ご協力しますので避妊去勢手術を施し堂々とこの親子の野良猫達のお世話をなさってみませんか』
そんなふうにお話をしました。
その晩、ご夫婦で話し合われ、
翌日朝には、取り組むご意志のお返事を頂戴しました。
そして相談者様は自らの意思と行動力で、今まさにTNRを果たされようとしています。
この子猫たちが全員戻ったら、６匹の天寿を見守ってくださることでしょう。
