蓮はマリアを抱き上げたままキョーコと並んで社長宅のリビングに入っていった。リビングのソファにはローリーがどっかり座って葉巻を燻らせていた。
「よぉ、蓮、最上くん。なんだか久しぶりだな?」
「「社長、お邪魔します。」」二人並んで挨拶をする。
「お祖父様、今日はお姉さまがグレイトフルパーティーの写真を見たいとおっしゃったのでお招きしましたのよ?」
「ほぉ、あのパーティーか、楽しかったな。」「そうですわ。お料理は最高でしたし、演出も凄くて…」
「あれでも俺としては抑えてつもりなんだがなぁ…。」
「次回はもう少し派手にしますか、お祖父様?」
「う~ん、それもいいな。考えておこう。ところで最上くん、どうしてグレイトフルパーティーの写真を?」
「はい、夢に出てきて人がそのパーティーに来てないかと思いまして…。私の両親かもしれないんです…」
「…そうか、見つかるといいな。」ローリーは少し歯切れの悪い返事をした。
「まぁ、せっかく来たんだ、ゆっくりして行きなさい。ん?蓮が持っている袋の中身はなんだ?」
「あぁ、これはマリアちゃんのリクエストで、巷に売られているお菓子を見繕って来たんです。選んだのは社さんですが。何でも『昭和の日本の一般家庭には大抵あったもの』らしいですよ?」
「ほぉ、それは懐かしいな。一番上に乗っているのはやっちゃんイカだな。」
「社長、よくご存知ですね。俺も最上さんも全く知らなくて…。」
「マリア、写真はお前の部屋ではなくてここで見てくれないか?俺も四ツ矢サイダーが飲みたい。」
「いいですわよ。それでは持ってきますわ。蓮様、お名残惜しいですが下ろして頂けますか?」
「はい、またすぐ会えるよ、さぁ、どうぞ。」
蓮が屈んでマリアを床に下ろすとマリアは「すぐに参りますわっ!」と駆けていった。
ローリーは蓮の手から袋を奪い、中身を確かめている。
「さすが社だな。なかなかツボを突いたチョイスだよ。」
まずはラッキーターンの袋を開けて一つ口に放り込む。バリバリと歯応えのある音がリビングに響く。
「お前達も座りなさい。」というとガラスのコップを人数分用意させた。
「最上くん、夢に出てきた人が見つかったら会いたいかい?」
「えっ、そうですね。会いたい…です。両親だとしたら…心配しているでしょうし…。」
「そうだな。」
マリアがアルバムを抱えてリビングに戻ってきた。
「よぉ、蓮、最上くん。なんだか久しぶりだな?」
「「社長、お邪魔します。」」二人並んで挨拶をする。
「お祖父様、今日はお姉さまがグレイトフルパーティーの写真を見たいとおっしゃったのでお招きしましたのよ?」
「ほぉ、あのパーティーか、楽しかったな。」「そうですわ。お料理は最高でしたし、演出も凄くて…」
「あれでも俺としては抑えてつもりなんだがなぁ…。」
「次回はもう少し派手にしますか、お祖父様?」
「う~ん、それもいいな。考えておこう。ところで最上くん、どうしてグレイトフルパーティーの写真を?」
「はい、夢に出てきて人がそのパーティーに来てないかと思いまして…。私の両親かもしれないんです…」
「…そうか、見つかるといいな。」ローリーは少し歯切れの悪い返事をした。
「まぁ、せっかく来たんだ、ゆっくりして行きなさい。ん?蓮が持っている袋の中身はなんだ?」
「あぁ、これはマリアちゃんのリクエストで、巷に売られているお菓子を見繕って来たんです。選んだのは社さんですが。何でも『昭和の日本の一般家庭には大抵あったもの』らしいですよ?」
「ほぉ、それは懐かしいな。一番上に乗っているのはやっちゃんイカだな。」
「社長、よくご存知ですね。俺も最上さんも全く知らなくて…。」
「マリア、写真はお前の部屋ではなくてここで見てくれないか?俺も四ツ矢サイダーが飲みたい。」
「いいですわよ。それでは持ってきますわ。蓮様、お名残惜しいですが下ろして頂けますか?」
「はい、またすぐ会えるよ、さぁ、どうぞ。」
蓮が屈んでマリアを床に下ろすとマリアは「すぐに参りますわっ!」と駆けていった。
ローリーは蓮の手から袋を奪い、中身を確かめている。
「さすが社だな。なかなかツボを突いたチョイスだよ。」
まずはラッキーターンの袋を開けて一つ口に放り込む。バリバリと歯応えのある音がリビングに響く。
「お前達も座りなさい。」というとガラスのコップを人数分用意させた。
「最上くん、夢に出てきた人が見つかったら会いたいかい?」
「えっ、そうですね。会いたい…です。両親だとしたら…心配しているでしょうし…。」
「そうだな。」
マリアがアルバムを抱えてリビングに戻ってきた。