蓮は腕の中で声を抑えてなくキョーコの髪をゆっくり優しく撫でながら思った。(不謹慎だけど、こんな姿も可愛いよな)
ひとしきり泣いて、まだしゃくりあげながらもキョーコは申し訳なさそうに蓮に謝る。
「ごめ、なさい…ヒッ、泣いちゃって…ヒッ、こんなつもり、じゃ…ヒッ」
「構わないよ。俺の胸ならいつでも空けてある。」
「あ、ヒッ、ありがとう…ございます。」
そういうと蓮の胸から顔を離して蓮を見上げる。蓮は優しい表情でキョーコを見ている。キョーコはそんな連の表情に顔を真っ赤にして俯いてしまった。
「そんな顔、反則ですよっ!」小さく呟かれる抗議は連の苦笑で受け流され、キョーコは連の胸にコツンと額をぶつける事でその悔しさを伝える。
「君のそんな仕草だって反則だよ?」
蓮の声はひたすら柔らかくて甘い。
キョーコは蓮を見上げてぷぅっと頬を膨らませて拗ねてみせる。蓮は思わず膨らんだ頬を片方突っついて、キョーコの口から空気が漏れる。
「もう、敦賀さんは意地悪ですっ。」キョーコはまだ抗議したりないらしい。
蓮はキョーコの目尻に残った涙を指で拭ってやりながら苦笑を溢すだけ。
「いつもいつも、余裕たっぷりで「うん」、そうやってずっと大人で…「うん」」
蓮はキョーコの額にくっついてしまった前髪を払ってやる。
キョーコの目尻にまた涙が溜まり始める。
「意地悪で「うん」、子供みたいに屁理屈捏ねるし…「うん」、」
蓮はキョーコの目尻の涙を今度は唇で拭う。右目を、左目を…
「いつも作り物みたいに綺麗な笑顔で…「うん」、急に不謹慎になるし…「うん」、私はいちまでも子供扱いで…「うん」、」
蓮はキョーコの顔中にキスの雨を降らせ始める。伏せられた瞼に、額に、頬に顎に、鼻の頭に…、もう唇以外の触れていないところがないほどのキスの雨を受けながらキョーコは抗議を続ける。
「ご飯食べないし「うん」、眠らないし「うん」、……」
「もう終わり?」
「えっ?」
「俺への抗議はもう終わりかな?」
「あの、いえっ、そんなつもりじゃ…」
「そんな俺は…嫌い?」
「…えっ?」
「好きじゃない?」
「……っ!」
蓮は両手でキョーコの頬をつつむように触れて、最後まで触れずにおいた唇に自身のそれを重ねた。
キョーコは驚いて一際大きき目を見開いて、ゆっくりと瞼を閉じた。離れていく連の唇を追いかけて呟いた。
「嫌い…、じゃないです」
ひとしきり泣いて、まだしゃくりあげながらもキョーコは申し訳なさそうに蓮に謝る。
「ごめ、なさい…ヒッ、泣いちゃって…ヒッ、こんなつもり、じゃ…ヒッ」
「構わないよ。俺の胸ならいつでも空けてある。」
「あ、ヒッ、ありがとう…ございます。」
そういうと蓮の胸から顔を離して蓮を見上げる。蓮は優しい表情でキョーコを見ている。キョーコはそんな連の表情に顔を真っ赤にして俯いてしまった。
「そんな顔、反則ですよっ!」小さく呟かれる抗議は連の苦笑で受け流され、キョーコは連の胸にコツンと額をぶつける事でその悔しさを伝える。
「君のそんな仕草だって反則だよ?」
蓮の声はひたすら柔らかくて甘い。
キョーコは蓮を見上げてぷぅっと頬を膨らませて拗ねてみせる。蓮は思わず膨らんだ頬を片方突っついて、キョーコの口から空気が漏れる。
「もう、敦賀さんは意地悪ですっ。」キョーコはまだ抗議したりないらしい。
蓮はキョーコの目尻に残った涙を指で拭ってやりながら苦笑を溢すだけ。
「いつもいつも、余裕たっぷりで「うん」、そうやってずっと大人で…「うん」」
蓮はキョーコの額にくっついてしまった前髪を払ってやる。
キョーコの目尻にまた涙が溜まり始める。
「意地悪で「うん」、子供みたいに屁理屈捏ねるし…「うん」、」
蓮はキョーコの目尻の涙を今度は唇で拭う。右目を、左目を…
「いつも作り物みたいに綺麗な笑顔で…「うん」、急に不謹慎になるし…「うん」、私はいちまでも子供扱いで…「うん」、」
蓮はキョーコの顔中にキスの雨を降らせ始める。伏せられた瞼に、額に、頬に顎に、鼻の頭に…、もう唇以外の触れていないところがないほどのキスの雨を受けながらキョーコは抗議を続ける。
「ご飯食べないし「うん」、眠らないし「うん」、……」
「もう終わり?」
「えっ?」
「俺への抗議はもう終わりかな?」
「あの、いえっ、そんなつもりじゃ…」
「そんな俺は…嫌い?」
「…えっ?」
「好きじゃない?」
「……っ!」
蓮は両手でキョーコの頬をつつむように触れて、最後まで触れずにおいた唇に自身のそれを重ねた。
キョーコは驚いて一際大きき目を見開いて、ゆっくりと瞼を閉じた。離れていく連の唇を追いかけて呟いた。
「嫌い…、じゃないです」