撮影中****
(上野の回想)
俺はまゆみちゃんに惹かれている事をしっかり自覚してしまった。そして同時に失恋決定を覚悟しなきゃならなかったんだ。まゆみちゃんは可愛い。でも、みのるとまゆみちゃんの間には誰の入る余地もないように見えた。実際、俺はよく一緒にいるが、いつも二人で一つくらいの雰囲気だ。俺はまゆみちゃんといる時のみのるは可愛い奴だと思う。みのるのそばで笑っているまゆみちゃんは切ないほど綺麗だ。だから、俺はみのるといるまゆみちゃんが好きなんだと思おうとした。だからはやく二人には纏まって欲しいんだよ。なのに、二人ともその距離を縮めようともしない。逆に近づきかける距離をどちらからとも遠ざけてしまうようにも見える。それは俺にはすごく腹立たしい事だ。なぁみのる、お前がもたもたしている間にどこの馬の骨とも解らない奴にまゆみちゃんをさらわれたとしても、お前には文句をいう権利すらないんだぜ。そんな見知らぬ奴らにまゆみちゃんを持っていかれるくらいなら俺がもらい受ける。『大切な相手は作れない』とかいってるお前がそう出来ない分、俺がまゆみちゃんを思って大切にするよ。
今、俺の前で俺に笑いかけるまゆみちゃんは凄く可愛い。今、この笑顔を独占している事に優越感を抱く俺はかなり重症のようだ。そして、この笑顔をずっと俺だけのものにしたいと思う気持ちは抗う事の出来ない恋なんだ。まゆみちゃん、君の眼にはまだみのるしか見えてないんだろうけどね。でも、君自身みのるしか見ていない事をまだ自覚すらしてないだろう?
ならば、それならば…。
俺じゃだめかな?君の極上の笑顔を俺に向けてくれないかな?
俺は君の笑顔を守れるなら全身全霊をかけてすべてに立ち向かう覚悟を決めたよ。こんな重すぎる気持ちなんてのは俺には全く似合わない、格好悪いかもって思う。でも、今はなりふり構ってらんないんだ。だから、君が俺の気持ちに気づいて振り向いてくれるように頑張ってみるよ。
俺はまゆみちゃんの横顔を眺めながらこっそり宣戦布告した。
(上野の回想)
俺はまゆみちゃんに惹かれている事をしっかり自覚してしまった。そして同時に失恋決定を覚悟しなきゃならなかったんだ。まゆみちゃんは可愛い。でも、みのるとまゆみちゃんの間には誰の入る余地もないように見えた。実際、俺はよく一緒にいるが、いつも二人で一つくらいの雰囲気だ。俺はまゆみちゃんといる時のみのるは可愛い奴だと思う。みのるのそばで笑っているまゆみちゃんは切ないほど綺麗だ。だから、俺はみのるといるまゆみちゃんが好きなんだと思おうとした。だからはやく二人には纏まって欲しいんだよ。なのに、二人ともその距離を縮めようともしない。逆に近づきかける距離をどちらからとも遠ざけてしまうようにも見える。それは俺にはすごく腹立たしい事だ。なぁみのる、お前がもたもたしている間にどこの馬の骨とも解らない奴にまゆみちゃんをさらわれたとしても、お前には文句をいう権利すらないんだぜ。そんな見知らぬ奴らにまゆみちゃんを持っていかれるくらいなら俺がもらい受ける。『大切な相手は作れない』とかいってるお前がそう出来ない分、俺がまゆみちゃんを思って大切にするよ。
今、俺の前で俺に笑いかけるまゆみちゃんは凄く可愛い。今、この笑顔を独占している事に優越感を抱く俺はかなり重症のようだ。そして、この笑顔をずっと俺だけのものにしたいと思う気持ちは抗う事の出来ない恋なんだ。まゆみちゃん、君の眼にはまだみのるしか見えてないんだろうけどね。でも、君自身みのるしか見ていない事をまだ自覚すらしてないだろう?
ならば、それならば…。
俺じゃだめかな?君の極上の笑顔を俺に向けてくれないかな?
俺は君の笑顔を守れるなら全身全霊をかけてすべてに立ち向かう覚悟を決めたよ。こんな重すぎる気持ちなんてのは俺には全く似合わない、格好悪いかもって思う。でも、今はなりふり構ってらんないんだ。だから、君が俺の気持ちに気づいて振り向いてくれるように頑張ってみるよ。
俺はまゆみちゃんの横顔を眺めながらこっそり宣戦布告した。