『この子なぁ、24の男に入れあげてるねん!』
いきなりの彼女の発言に同席の人達は驚いた。誰より私が驚いた。
そこからは私がコ○ミのイントラさんにキャピっている事に対する誹謗中傷が始まり、止まる気配がない…。私は隣に座ってヘラヘラ笑うしか出来ずにいた。何かを言い返せば喧嘩になるし、初対面に近い人達の前でそんな所を見せる訳にもいかないからだ。とりあえず一頻り言いたい事を言い尽くしたのか、彼女は別のテーブルへ。私はホッとしてまたカクテルを飲む。私はビールはあまり飲めないのでいくつかカクテルを頼んでいた。いつもよりハイペースだったのはやたらと喉が乾いていたから。

彼女は他のテーブルでもやいのやいのと言っていたらしく、周りにちょっといやぁな空気を感じて、Aさんと私は『連れて帰りますね』と笑顔で幹事さんに挨拶した。彼女には『普通のビール飲みにいくよ』とAさんが声をかけてくれた。Aさんと二人であちこちのテーブルに声をかけて店から出ると、『もぉ、はゆしいや。待ちくたびれたわ!』と彼女に一喝された。私達は苦笑いしながら彼女について三条駅へ向かった。