夢を見た。凄く穏やかな夢を。
俺は凄く満ち足りた気分で、俺のいるところには暖かくて眩しすぎず柔らかい光が注がれている。俺はその温かい光を全身で求め、感じて、そして満たされていく。それだけで十分だ。
目が覚めるとまだ夢の余韻に頭も体もほんわかしていた。そして、最上さんを抱き枕にしている事に気づく。彼女はあれから逃げずに俺の腕の中に居てくれたようだ。
『これは手放せないな。』
苦笑しながらもう一度彼女の身体を抱き締め直す。勿論、規則正しい寝息をたてり彼女を起こさないように、慎重に。
俺が急に熱でも出さない限り、こんな風にそばにいてくれる事も、一緒に朝を迎える事もまだまだあり得ない。今回は体調不良に感謝すべきか。
そろそろ起きなければいけない時間が迫って来ていることを時計が示している。でも、俺は胸いっぱいに彼女の香を吸い込むとまたゆっくり目を閉じた。
お願い、あと少し、ほんの少しだけ。彼女が目覚めて、その可愛らしい声で俺を起こしてくれるまで…。
End
俺は凄く満ち足りた気分で、俺のいるところには暖かくて眩しすぎず柔らかい光が注がれている。俺はその温かい光を全身で求め、感じて、そして満たされていく。それだけで十分だ。
目が覚めるとまだ夢の余韻に頭も体もほんわかしていた。そして、最上さんを抱き枕にしている事に気づく。彼女はあれから逃げずに俺の腕の中に居てくれたようだ。
『これは手放せないな。』
苦笑しながらもう一度彼女の身体を抱き締め直す。勿論、規則正しい寝息をたてり彼女を起こさないように、慎重に。
俺が急に熱でも出さない限り、こんな風にそばにいてくれる事も、一緒に朝を迎える事もまだまだあり得ない。今回は体調不良に感謝すべきか。
そろそろ起きなければいけない時間が迫って来ていることを時計が示している。でも、俺は胸いっぱいに彼女の香を吸い込むとまたゆっくり目を閉じた。
お願い、あと少し、ほんの少しだけ。彼女が目覚めて、その可愛らしい声で俺を起こしてくれるまで…。
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