たとえ、オチが定番であっても、
人は、日常にある「物語」に
心を打たれ、動かされる生き物だと
思っています。
いたってシンプルなことに
行きつくものです。
喜んでもらうには。
お役に立つためには、
どうしたらいいのか。
何ができるのか。
大小問わず、
感動を生み出せるかどうかだと
思っています。
感動を生み出すポイントを
考えてみました。
先日、
娘の通う幼稚園で
お遊戯会が開催されました。
コロナ禍で
休園や学級閉鎖も
たくさんある中、
子どもたちも先生方も
満足のいくような練習時間を
取れなかった状況でした。
それでも先生方は
子どもたちの行事を
何とか工夫して実施したい。
子どもたちに
ステージに立つ経験をしてもらいたい。
保護者に
子どもたちの成長を見てもらいたい。
子どもたちも
練習した成果を
パパやママに見てもらいたい。
お友達と
思い出を作りたい。
保護者も
限られた行事に参加したい。
成長を見届けたい。
というように、
様々な思いが
たくさん交錯していました。
開催にあたっては
会場に人が密集しないように
2クラスずつでの実施
保護者は各家庭から1名
短時間実施
席の間隔をしっかり確保
と、できる限りの工夫をしながら
開催されていました。
子どもたちの演目は
いたって一般的なもの。
幕が開き、
ポーズを取り、
踊り、歌い、
セリフを言い、
移動し、
お決まりのパターン。
練習ができていない中
子どもたちもステージ上で
ソワソワ。
位置を間違えている子がでるたびに
舞台袖から先生たちが
ササ~っと出て、立ち位置を直し
ササ~っと舞台袖へはける。
そんな様子を見ながら
私、ただただ
泣きました…。
そこで思ったんです。
なんで、
こんなに泣けるのだろう。
なんで、
子どものお遊戯会に
こんなに心を動かされるのだろう。
そんな疑問を
掘り下げてみました。
内容は一般的で
ありきたりだとしても、
●コロナ禍での直面する数々の制限
●開催に向けて積み重ねた
先生たちの努力
●ステージ上の子どもたちの緊張感や
これまでの成長過程
そういう背景にある
身近な物語に
心を動かされるのだと感じています。
そこに
感謝や喜びの想いが
沸き上がるのだと
思ったのです。
サービスや商品を提供する人として
この経験から何を感じたのかというと
わたしという人が
どんな道を歩んできて
いま何をしているのか
という、
これまでの歩み(物語)を通して
私という人を知ってもらうこと。
そして、
●なぜ私はこの仕事をするのか
●なぜこのサービス(商品)を届けたいのか
●提供する相手にどんな未来を届けたいのか
というシンプルな思いが
大事なんだと感じたんです。
相手に対して
私自身は
どんな体験を届けられるかな
どうしたら
喜んでいただけるかな
ということを、
至極シンプルに考えて
やってみる!
ということに
限るのではないかと
感じたのです。
難しくこねくりまわすと
本当にややこしい!
そんな意識で
取り組んでみたいなと
お遊戯会を見ながら
改めて感じたところです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。