3incミニカー「マツダ キャロル ロータリー」

 

最近、某国営放送で「◎△$♪×¥●&%これがわが社の黒歴史」みたいな番組をやっていて企業が期待を込めた新商品がいざ市場に投入するとチョッとした思い違いから消費者に受入れられず販売不振から販売中止になる迄を講談調の話と人気フィギアのコマ撮り再現ビデオを取混ぜてやっている。何れの失敗も次の新製品に活かされヒット商品を生み出すと言う番組ストーリーだ。

 

市販に至らず番組の指す黒歴史にはならないが現マツダで当時の東洋工業時代に市場に送り込もうとした軽自動車があった。今から50年以上前1970年前半?軽枠のキャロルにロータリーエンジンを積んで市販させようとしたものだった、当時好きで毎号買っていた雑誌「ドライバー」によると「キャロル ロータリー」は同業者からロータリーエンジンの排気量換算にクレームが出され当時の型式認証を当時の運輸省が認めなかったとか、当時からロータリーは同排気量でもレシプロの1.5倍換算だったはず設計者は何を如何思っていたのか謎?でも1977年にも発売間もない角縦型4灯ライトのルーチェも当初「ルーチェ レガート」と言う車名だったが運輸省への届けた書類にレガートの名称が漏れてたらしく発売後運輸省からレガート名の使用にクレームがつき、後日レガートが車名から外れた事もあったので当時の東洋工業(現マツダ)はまだまだ発展途上のメーカーだったのかも知れない。

 

其んなマツダだけど意外にも小生の愛車遍歴はマツダからスタートしている、父親が最初に購入したのがファミリアバン~ファミリア800セダン・カペラ1500、兄はファミリア1200クーぺ~グランドファミリアクーぺ、私も最初のマイカーは兄から譲受けたグランドファミリアクーペからだったのだ。

話が少し逸れたが此のキャロル ロータリー、クルマ雑誌に2、3度スクープ写真が載っただけでモーターショートとかにも出展されて無い幻のクルマだった、スクープ写真が投稿された2年後?キャロルの後継車シャンテにロータリーエンジンを搭載してと言う話もあったが技術的な問題が克服出来なかったらしく「シャンテ ロータリー」も幻となった。因みにシャンテに搭載されていた2スト360ccエンジンは「ブリヂストン」でバイクエンジンを設計していた方がブリヂストンのバイク事業撤退に伴い東洋工業(現マツダ)への転職後に設計したものだそうです。

ブリヂストンがバイクを作っていたなんて意外かも知れないが、私が初めてのバイクを運転したのは兄の「BSチャンピオン」2ストなのにエンジン音が2ストらしく無くギアボックスにターボファンみたいな空冷ファンがあって何か独特のエンジン音だったのを覚えてる。

又々話が逸れてしまったが軽自動車へのロータリーエンジン搭載の一番の壁である排気量の問題、過去に「キャロル600」と言うモデルもあったし当時のホンダも「N360」に600ccエンジンを載せた「N600」を出していた事を考えると「キャロル ロータリー」にも其んなやり方もあるのにな~と自二輪の免許しか持ってない子供の頃の自分は思っていた・・・・、でもいま改めて考えると1ロータリーには当時の技術では解決出来ない問題が沢山あったのは容易に想像出来る、事実世界の名だたるメーカーがロータリーエンジンを研究しても市販化に漕ぎ着けたのはマツダ以外ほんの数社、其の数社も殆ど僅かな生産だけで終了している事を考えるロータリーエンジンが如何に実用化が難しいかマツダ(旧東洋工業)のロータリーエンジン技術が凄いかが解る。

 

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・以前作った「キャロル ロータリー」の木製ソリッドカー、作る過程に於いてはそこそこの出来だったが・・・・・最後のクリアコートが古く粘度が高い為、筆塗が決まらず表面がぼてぼてになってしまった。

・拡大すると荒が見えるので遠目で見て下さいm(_ _)m、モノクロだったらもう少し其れらしく見えたかも・・・・・

 

・一応製作過程も、


お読み頂き有難う御座居ました。