ランチによく通っていたパスタのお店に今日ひさしぶりに行ってみた。
(モンちゃんとはわたしが勝手にこのレストランにつけた呼び名です。)
階段で2階へ上がるまえから、なぜかいつもと違う空気を感じた。
予感は的中…閉店していました。
シェフのおじちゃん、ひとりで料理作って、ひとりで運んでいたし、跡継ぎもいないようだったし、いつかこんな日が来るような気が何となくしていた。
貼り紙には、4月末で店を閉めたことと、11年間ありがとうございました、と書かれていた。
去年「今年で10周年になる」と、うれしそうにおっしゃってたことを思い出したら哀しくなってくる。
昼間は、閉店というショックだけだったけど、わたしが地元でいちばんおいしいと食べるたびに感激していたあの生パスタをもう食べることができないこと、今さら実感が出てきた。
頑固で人付き合いが苦手な、いかにも変わり者のあのおじちゃん、最初は正直「なにこの人…」だった。
わたしがしつこいくらい同じパスタしか食べないから憶えてくれるようになり、あるときから少しだけ心を開いてくれるようになり、東京で修行した話を聞かせてくれたり、気遣いも少し感じれるようになったのに。
行き始めた当初は、奥さんらしき人が料理を運んでいたけど、あるときから、奥さんの姿がぱったり消えた。理由は知らない。
それからずっとおじちゃんひとりだった。
従業員を雇うこともないまま、もう5年くらい経ったかな…ずっとひとりだった。
きっと、おじちゃんひとりで閉店準備をして、ひとりであの貼り紙をして店を出たのかな…と勝手に想像してしまう(泣)
こうなると知っていたなら、あと何回か行きたかったな。今日は後悔ばかり。
おじちゃん
11年間お疲れさまでした!
お元気で。
で、結局、仕方なく入った初めてのレストランから見たお城。

見馴れた地元だけど、このビミョーな角度から眺める景色、なかなか新鮮!