「ガラガラガラ」
隣の空室から聞こえた雨戸を開ける音に
子猫は部屋を飛び出し駐車場の車の下に逃げ込む
母猫は部屋から出ようともせず
鳴き声も出さなかった
私たちは焦った。
なんで?隣は空室のハズなのに、、
玄関から外に出てみると管理会社の人達が
4人来ていた
空室の玄関が開きっぱなしになっている
部屋に戻り、旦那と目を合わせた
小声で誰か住むのかも知れない
下見に来たのかも、30分ほどで帰るハズ、、
それでもこの2匹をどうにかせねば
退去通告が来てもおかしくない。
普通なら1時間もあれば帰るハズなのに
今日はお昼になっても帰ってくれない
子猫は母猫を呼ぶため車の下で鳴くが
母猫は動こうとも鳴こうともしなかった。
ただじっと時間が経つのを待つかのように

お昼の1時を回った頃、やっと帰った管理会社
みぃコはすぐに子猫を呼びに外に出た
私たちはこれから先のコトを考える時がきたのだ
私は地域活動しているEさんに連絡をした
じゃーその子達が来てもエサやりとかやめますか?
多分死にますけど、、的なコトを言われた

里親募集もしているけれどそんな都合良く人なんか見つかるハズもなかったのだ
あーこの人は自分の手にかかった猫には責任や偽善者めいたコトをLINEに投稿したりしているが
全部が全部責任など持てるはずかないと
言いたいのであろうと思った。
私は甘かったのだ、全てにおいて、、
責任も持てないのに!と言いたいのであろう。
その人はその人のできる範囲で精一杯
地域活動しているのであろう。
それは投稿やチラシなどを見て知っている
甘えを捨てようと思った
旦那に引っ越しを考えようとお願いする
朝の早い出勤のためにここを選んだのだ
そう簡単には引っ越し先も決められない
ペット可の物件が少なすぎるのだ。
旦那は自分の母親に連絡していた
以前、はじめてみぃコ達が来た時にも
この子達を家猫にとお願いしたのだが
先住猫がいるため断られたコトがあったのだが
今回の緊急事態に
猫好きの旦那の母親はすぐにこっちに駆けつけて

うちの子がいるから家には入れてあげられないけど
倉庫の中に猫部屋を作っても良いと言ってくれた。

人間の都合で他所に連れて行かれる

どんな気持ちになるだろう
ごめんね、みぃコ

私たちに退去命令が来ても
結局は引っ越さなくてはいけない
今、現状でできる精一杯が
お母さんに頼るコトしか
選択肢がなかったのだ

本当にごめん。
人間のエゴでこんなコトに巻き込んでしまったコトを
悔やんだ一日だった。