前回ちらっと紹介した本。
納得ばかりでした。
子供に自分で考える力をつけて欲しい。
ついつい言ってしまいがちな言葉。
「これは大事だから触らないで」
「われちゃうかなと大切にね」
「お友達と仲良く」
これらの言葉って教えているようで、違う。先回りして答えを教えているだけ。
本当に危険なこと(命や健康に関わること)は取り返しがつかないので、きちんと教えなければならないけれど、そうでないことは、なるべく自分で学んで覚えて欲しい。
食器が割れたら、どうなるか。それを知っているからやめようと思って大切に扱うようになる。
全て大人が先回りしていたら、子供はいつも大人の言うことを聞いて、それを守ることがすごいと勘違いしないかな?
大人の言うことを守れる子供、には育つのかもしれないけど、それってどうなんだろう?と疑問を持つことがあって。
92歳の現役保育士さんの本を読んで、改めて、そうじゃないよね、と再確認。
大人が先回りばかりして、注意事項を並べて、それを守るように誘導して。
でもそれって、教育しているように見えて、自分で考えるチャンスを奪ってしまうことになっている気がする。
なぜ食器が割れた?
そして、誰がそれを片付けている?
その片付けている人の姿は?
その人はどんな気持ちで掃除している?
それを経験させてあげるだけでも子供は学ぶことがたくさんあるはず。
喧嘩も全てそう。
喧嘩はたくさんした方が良い。
子供は保育先で最近ある女の子とやたら喧嘩しているそう。
ものすごーく仲良しなんだけど、ものすごーく喧嘩もするそうで、二人とも顔に引っかき傷を作って帰ってきた日があって。
お互い、一応、ごめんねーと母同士は言うけれど、お互い喧嘩をやめてとは一切言わず。なんて気楽な母たち。笑
どんどん喧嘩して、学んで欲しいと思ってて、同じ考えの母たちだと分かっているからこそ、変なストレスはない(^^)
互角であることが前提だけど、大いに喧嘩してくれ。そして、互角でなくとも、危険が伴わない程度に、ある程度自分たちでやって、生きる術を学んで欲しい。
大事故にはならないように、きちんと保育士や母が見守っているから。
ついつい大人は子供に色んなことを先回りして教えてしまう。
それは、子供にそうなって欲しい、という気持ちがあるから。
相手の気持ちをわかるようになって欲しい、意地悪しないで欲しい、素直に育って欲しいとかとか。当たり前のこと。
もちろん、わたしも。
でも今すぐに結果を求めて、できるようになったのは、それは本当に子供の意思なのだろうか?親が言うからじゃないのかな?
だって幼少期って、親の影響力って本当にすごいから。親の言っていること=正しい。それを守りたくなくて反抗することもたくさんあるけど、基本的には親の言うこと=正しいと思っちゃう。だからこそ、教えることで、答えを教えてしまって、考えるチャンスを奪ってしまう。
自分で考えて、学んで、自ら覚えて欲しい。
それってものすごく根気がいる。本当に。
でも、子供たちを信じるしかない。
絶対に、わかる日がくるから。
でももちろん、初めての育児だから迷うこともある。でも92歳の現役保育士さんの本を読んで、このやり方を信じても良いんじゃないかな、と思えた(^^)!!
色んな教えがあるから、人それぞれ、それを信じたら良いんだと思う。
けど、わたしはこうやって育児したいんだなと改めて思わせてくれる素敵な本でした。
育児に正解はない。
ただ、自分が信じる方法で、自分と子供を信じて。こどもをしっかり見守っていきたいな。