**第28話(最終話)「Noise」

〜君といる限り、この世界に意味がある〜**



時は流れ――
ゼロクライムが消えてから、数ヶ月。

学校には文化祭の準備のざわめき。
未来も仲間たちも、少しずつ日常に戻ってきていた。

でも、
あの出来事は、みんなの中に確かに残っていた。



グリ下の夜。
あの日、血や涙で染まった場所。
今は静かで、川の音だけが響く。



シノと未来、ふたりきり。

シノ「なぁ未来。……あの時、
俺、お前のこと“俺の未来”って言ったやろ」

未来「……言ってたな」

シノ「ウチら、あん時から変わったんかな」

未来「変わったと思う。少なくとも、ウチはもう、
人を信じるのが怖くても、前よりはマシや」



未来、手を伸ばしてシノの服を握る。

未来「ウチ、怖いねん。
誰かにまた裏切られるのも、
誰かをまた傷つけるのも……
でも、もう一人には戻りたない」



シノ「お前が怖くてもええ。
泣いても、過去が消えんでもええ。
俺が、お前と一緒におる。……ずっと」

(そっと、未来の頬に触れて)
「俺は、未来の“Noise”になる。
静かな世界で、お前を呼ぶ声になる」



キス。

ゆっくりと、
でも確かに、
2人の世界が交わる音が、
夜のグリ下に響く。



場面転換:学校の文化祭。
仲間たちも笑ってる。
風磨はからかいながらも、ちょっとだけ未練を見せて、

風磨「ま、あいつが選んだんなら、しゃーないわ。
……次は誰かに惚れさせたるしな」



最後にみんなで写真を撮るシーン。
グリ下で、笑いながら。



未来(モノローグ)

「生きるって、たぶん、
静かすぎて、うるさすぎる世界に、
大切な人と一緒に“ノイズ”を響かせることやと思う。
ウチは、もう一人じゃない。
ウチの“未来”は、ここにあるから」



──Fin──