平成25年5月15日 午後12時20分
やっとやっと出てきてくれた、小さな小さな命
20時間の陣痛の末、避けたかった促進剤を使用
心拍が下がり、大勢のスタッフが見守る中、吸引してやっとの分娩
やっと出てきてくれたのに、泣き声が聞こえず、姿も見せてもらえず
慌ただしく動くスタッフに、大丈夫ですよ、とも言わない助産師さん
何が起こったのかわからないまま、分娩台の上で、呆然とする私
見ることも確かめることもできず、不安が全身いっぱいになってゆく
そしてどのくらい時間が経ったのだろう?
かすかに聞こえる「ふえぇぇえ~」という弱々しい声
安堵の声たちと共に、しばらくして、目の前に抱かれてきた我が子
懸命に呼吸をしようとがんばっている小さな身体
望んでいた、生まれたての我が子を胸に抱くことも
おっぱいを吸わせる事も叶わず保育器へ入れられてしまったけれど
生きてる
生きてる
それだけで、ふっと緩んだ涙腺から涙が溢れてきた
苦しくて、長い、人生で一番辛かった時間だったけど
君はきっともっと苦しかったよね
ごめんね、ごめん 楽に産んであげられず、ごめんね
もっと身体にいいことを沢山すればよかった
沢山運動して、早く産んであげられればよかった
わかりきったくだらない後悔が
あとからあとから立ち上ってくる
苦しそうな呼吸で胸を上下させながらも
懸命に手足を動かして精一杯、生きようとしている姿に
ごちゃごちゃと浮かんだ後悔も、安い気休めの言葉も吹き飛ぶ様な
ただ生きているその現実、事実が 胸に熱くぶつかってきた
ありがとう がんばってこの世に出てきてくれて
あきらめないでくれて 呼吸をしてくれて ありがとう
まだ信じられない奇跡のような出来事
がんばった我が子に 支えてくれた沢山の人に
愛する人に
ありがとう ありがとう
今はただ、 ただ それだけ
