続きは明日と言っておきながら

日にちが経ってしまいすみません。

続きです。

英語の試験を受けるのであれば、私としてはTOEFLやIELTSなど、

英語ネイティブの方たちが作成しているテストの方をお勧めしたいです。

何しろ「これができれば、あなたはこのくらいのレベルだよ」

とネイティブ側がいっているのですから、

ああ、そうですか、と言うしかありませんｗ。

IELTSは審査基準を明確にしており、これも読めば納得がいくなあ、という基準ばかり。

「これができたから何？」　ということはありません。

留学生のための試験ですが、希望すれば誰でも受けられます。

試験はひとつの目安かもしれませんが、万能スケールではありません。

「ストライクアウト」というゲームをご存知ですか？

英検・TOEICは野球に例えると、このストライクアウトゲームのようなものです。

9球投げて9枚抜きしたら、それはそれでとっても凄いですが、

それだけでいいピッチャーだとは言い切れません。

「ストライクアウト」9枚抜きは確かにすごいコントロールの証明にはなりますが、

だからといってそれでプロからスカウトがくるかというと、もちろん違います。

よいピッチャーであるにはそれ以外、筋力・持久力・判断力・精神力と、

まあ私はスカウトではないので、よくはわかりませんが、コントロール以外の力が色々必要になります。

検定試験に合格した、いい点を取った、ということは、英語力の一辺を証明するかもしれませんが、

その結果、本人の希望する英語力がつくかというと、そこはわかりません。

せっかく目標を決めて頑張っているのに、やる気をくじくようなこと言わないで、

という声も聞こえてきそうですが、

私はそういった試験を目標に定めることも全面的に悪い事とは思いません。

それが勉強のモチベーションとなり、日々英語に触れる機動力になるなら、

無駄なことはないと思います。

ただその結果何を得るか、

検定試験に合格した、いい点が取れた、＝　実践の英語力　＝　満足度アップ

という具合に直結するかというと、もしかして、そうならないかも、という事実を

承知しておくのも、必要だと思うのです。

検定合格、ハイスコアの結果として得られるもの。

それは自己肯定感です。

私も合格して何が良かったと思うかというと、自己肯定感があがったこと、

そして勉強中に得た単語力です。

英語力に関してはどのように感じたか？

ここでやっとスタートラインかな、という感じでした。

え！英検１級がスタートラインですか？

と思われるかもしれません。

単語に関して言えばスタートラインです。

先ほども言いましたが、日本の英語教育は単語を甘く見ています。

が、文法などに関して言えば、知っていなければいけない文法は

2級くらいで終わっています。3級レベルでも十分かもしれません。

日本人が考える

「英語の勉強はここにウエイトを置かないと！」

には誤解が沢山あります。

なので学校の授業も効率的でないし、

試験を作っても本当に測るべき英語力が測れないのです。

では英語力がある、とはどういうことなのか？

私は現在アリゾナ州立大のTESOLというコースをオンライン受講しています。

このコースでは英語を第二外国語として学ぶ人たちにどのような指導をしたらいいか、

ということを教えてくれます。

英語話者が自分たちの言語を習得してもらうために研究をしていることの最新情報

を還元してくれるわけです。

研究は日々進みますので、最新に非常に近いというべきでしょうか。

このTESOLコースは英語を教える側のものですが、

教わる側も知っていたら役に立つんじゃないか、と思うことがしばしばあります。

次回からはこのTESOLで私が学んだことの中から学習者にも役立ちそうな

ことをときどきお伝えしていこうと思います。

「本当の英語力とは？」の答えも隠れていると思います。

英検・TOEICは本当に英語力の指標？②