学生ビザを申請するのに、「ディプロム」という書類が必要と言われ、辞書で調べてみました。
そしたら、
「①免許・免許証・証書・卒業証書
 ②資格試験」
って書いてありました。

1つの単語が、いろんな書類のことを指しすぎです。

日本では、全部違う紙だから、どれが、ビザに必要な「ディプロム」なのか、ルドにきいてみました。
私が、こっちで何かの折に必要かも!と思って持ってきている証明書は、大学の成績表と、保育士と幼稚園教諭の資格証明書です。

ルドに、両方の書類を見せて、これは、「ディプロムってやつになるのか」と質問してみました。
ルドは、平日の昼間、割と時間があく人なので、何かとビザ申請を手伝ってくれます。
そしたら、
「どっちもディプロムだと思うけど」
と言われました。
「そっか。この紙も使えるのね~」
と、安心して、何日がが過ぎていきました。

しかし数日後、もうちょっと良くビザについてのホームページを見ていたら、日本語で「卒業証明書」が必要って書いてあるのを発見。
それって、卒業式に筒とかに入ってもらうヤツだよね!?
成績証でも資格証明書でもなく、卒業式のあの紙だったのかぁ!!と愕然とする。
でもそんな大事な紙、フランスに送ってもらうのヤです。
フランスの郵便システムは、あまり信用がなりません。
なくなっちゃったら、再発行できなそうです。
だから、帰国してからなんとかすることにしよう、と決めました。

しかし、私が入学を希望するモンペリエの大学に、仮入学許可証を発行してもらうためにも、「ディプロム」のコピーが必要と言われてしまいました。
どうしよう、帰国まであとわずか、いまから証書を郵送してもらっても、日本から届くのは早くて一週間、もう間に合いません。
しかも、フランス語の法定翻訳家による翻訳が必要です。

そんな時に、ふと、卒業式に校長先生が証書を読み上げる時の声が頭によみがえってきました。
そういえば、校長先生、「卒業証書」っていってなかったっけ???

インターネットでいろいろ調べてみたら、やっぱり
「卒業証明書と卒業証書は別」
と色んな人が書いていました。
卒業証書は卒業式にもらう表彰状みたいな紙で、卒業証明書は、学校に頼んで発行してもらう書類で、何度でも発行が可能な紙なのだと。

なんてまぎらわしいんでしょう。

フランスの学生ビザの窓口みたいな機関の、キャンパスフランスにも問い合わせてみたら、
「‘卒業証書’ではビザの申請はできません」
と回答が返ってきました。
私の辞書には、「ディプロム=卒業証書」って書いてあるんですけど?

日本の家族に電話してもらい、至急母校に行って、卒業証明書を発行してもらうようにお願いしました。
発行には英文で2週間、日本語で3日かかるとのこと。
とりあえず、日本語のものができ次第私の手元に必要です。
「スキャンしておくって」と母親に頼んだら、実家がスキャンのやり方で大騒ぎになり、結局実家ではできず、弟の彼女宅からスキャンして送ってもらいました。

証明書のデーターが届いたその日に翻訳をお願いし、翌日、翻訳が仕上がった証明書を受け取った足で大学へ。
帰国前、ギリギリセーフで仮入学許可書を発行してもらうことができました。

両親と弟の彼女とルドに感謝です。



スイスの旅行から帰ってきた数日後、リジアンから、電話がありました。

「友達のすしレストランやってる人が、スタッフ探してるけど、興味ある?」

っていうんです。
こりゃ、まさに私が探してたバイトです!!!

「今は、観光ビザだから、働けないけど、学生ビザとった後からで良かったら働きたい!」
と返事をしました。
でも、今は2月、学生ビザをとるのは4月の予定。そんなに間が空いたら、きっとダメだよね・・・

とにかく店に電話しろ、とリジアンに勧められるまま、電話をしてみました。

リジアンは、お店の人を「友達」っていってたけど、友達っていう割に名前を知りません。
よく聞いてみたら、通りすがりにこのレストランを見つけて、お腹が空いてたから、すしを食べようとしたら、準備中だった、でも、お店の人が感じ良かったから、ふと仕事を探してる私のことを思い出して、

「ところで、日本人のスタッフ探してないかしら?」
と、いきなりな質問をしてくれたんだそうです。

友達というか、通りすがりにあった人だったんですね。。。でも、ありがたい話です。

数日後、お店の人に会いに店まで行ってみました。
モンペリエでも、アラブ人が多く住む界隈で、ちょっとオリエンタルな雰囲気漂う通りにそのレストランはありました。

レストランの名前は、「ファンキー・スシ」
入り口には、でっかく
「工夫の寿司」と看板がかけられています。
メニューを見る限りでは、どう工夫の寿司なのかは分かりません。

明らかに日本人が全くタッチせずにつくられた寿司屋です。
お店の人は、どうやらフランス人で、私が日本女子っていうだけで、即「4月から働きにきて」と決めてくれました。
ちょっと、怪しい気もしますが、もしかしたら、4月から、ここで働くかもしれません。


毎日まかないでお寿司が食べられますように・・・
フランスとスイスの国境をこえてみて感じたことは、スイスは

「トイレがキレイ」

ということです。

スイスでは、どこのトイレにもちゃんと便座があります。
フランスでは、よく便座のないトイレに出くわします。
たとえチップ制の有料トイレであっても、紙も、便座もないことは日常茶飯事です。
有料トイレのくせに、このクオリティってことに、私はどうにも納得がいきませんが。

スイスは無料の公衆トイレであっても、キレイです。
掃除のゆきとどき方、デザイン製、ドイツ語圏のスイスは素晴らしいです。

スイスはスイスでも、フランス語圏のジュネーブでは、トイレにもフランスっぽさが見え隠れします。
(言いたいことは、そんなにきれいじゃないってことです)
雪の降るさなか、公園の女子トイレでヒゲをそるおっちゃんに遭遇。
なぜわざわざ女子トイレで剃るのか、すぐ隣の男子トイレじゃダメなのか、そんなこと、とっさに質問できなかったけど、トイレに女子が入ってきても一向に動じず、逆に笑顔で「あ、Pardon」なんて軽くいって済ませちゃうおっちゃんの姿勢に、ラテン人のスピリッツを感じました。

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ザンクト・ガレンでみつけた全自動公衆トイレ(入場無料)