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チューリップがあるのも、娘たちと繋がっているのは
STEPとの出会いからです。
私がSTEP勇気づけセミナーに出会ったのは、
長女(みゆ)が3歳の時。 保母という職業柄、
子どものことがよくわかっていたはずの??私が、
子どものキモチがわからない
わかっていてもできない、とにかくイライラする
夜に絵本を読んで鬼婆ママを心で懺悔する日々。
でも何かがちがう、
このままではいけないと思っていたら
絵本の会の講師の先生からのSTEPを紹介されました。
STEPはアドラー心理学に基づく、理論で
こうすればこうなる!という簡単なものではなく
そもそも子どもの心理は?それを見ている親の心理は?
そしてそれをどう伝えていくのか?
もっというと、伝えたいのか、伝えたくないのか。
今は伝えないのか、あとで伝えたいのか。。。。。
自分の心を見つめる機会であり手法でもあります。
正解のない答え=学びを、数々の身近は事例を通して
楽しく学んでいく講座です。
お片付けをしない、兄弟げんか、勉強をしない、などなど
自分の悩みと同じことが事例であったり
自分の悩みを受講者同士で話し合いをしたりします。
心理学はコミニュケーション学でもあります。
STEPは対象が子どもですが、大人同士のことでも基本は同じです。
私の事に話を戻すと、
もんもんとした悩みやイライラを仲良しママに話して
すっきりはするものの、結局いつも同じことを繰り返していました。
ところが、STEPを受講すると、イラついた(笑)事柄を
客観的に見ようとするクセもつき
自分でも驚くほど、私の対応が変わり、そして子どもも変わりました。
自分の都合の良い子になったのではなく
二人で話合いができる、喧嘩をしてもつながっているという
確信がもてる関係になったのです。
受講後こんなことがありました。
幼稚園年中の長女みゆ(感性が鋭く敏感、自己の中で強いタイプ)が
大泣きしながら帰ってきました。
「れいなちゃんと遊びたかったのに~」
「やくそくやぶった~!!」「うそつき」
「もうしらない」「だいっきらい」
「二度と遊んでやるもんか」 と、大騒ぎの荒れまくり。
以前の私だったら、その言葉や荒れように、こちらもピキッとはいり
「なにいってんの、あなただって~」
「だいたいみゆは~で、~なんだから、だめなんだ」
と日頃不満に思っている、関係のない話までになっていたのです。
毒を大毒で制す、ような感じでした。
でも受講後のその時の私は違っていました。
「みゆはどうしても、れいなちゃんと、あそびたかったんだね」
開口一番そう言いました。 そう言えました。
すると
みゆ「そうなんだよ、だってみゆは、ずっと楽しみにしてたんだから」
と、話が続き、私もそうかそうか、と聴いていたのです。
これが‘あなたのキモチ’を受け止める、
心に寄り添うってことなんだ、と
理論が実践できたはじめてのことでした。
変な修羅場そして自己嫌悪、から
受容してお互いがいい気分になり、信頼が深まる関係に変わりました。
同じ出来事で、親である私の一言で
次に出てくる場面が修羅場なのか幸せな場面なのか変わるのです。
そして、子どもと関わる現場をいくつも見てきた私は
子ども一人一人の心を受け入れ見守り、
自分で考え歩く子どもに育ってほしい、
STEPの保育をしたい、と強く思うのでした。
そしてあれから、十数年・・・・
とにかくいいよ~とお勧めだけしてしまうSTEPですが
受ければいいというものでもなく
(アメリカに行きたい人がアメリカに一度行ったからといって
すべてがわかるわけではないですよね。
知りたいことは知りたい分だけ一生続くのです)
私もかれこれ、STEP4回、ティーン2回、は受講したのですが
では、理論を説明できるか
いつもSTEPで保育や子育てをしているのかといったら
全くそうではありません。
自信をもってできていない!といえるでしょう(笑)
ただ、仲間ができて深い相談もできて
子育てが保育が楽しくなった、成長できている私が
どんどん好きになれたのには、違いありません。
知らなくてもいいけれど
何かあったときに、知っていたら必ず役に立つものと思っています。
なによりも、チューリップという環境が身近にあるからです。
知的探索欲求の強い私は
それをお母さん方に伝える役目もあるのではないかと
しおワークや、お話会、も行っています。
知らないことを知るって楽しい
できないことができるようになるって嬉しいことです。