振り返りの続きです。
だんな様は徐々に「自分」を失くしてきた状態の時期です。
就労施設から居なくなり、お願いして探してもらい、炎天下の中、見つけて頂いた時期です。
トイレの場所、認識が出来なくなり、あちこちで放尿するようになりました。
そして、病院に相談、最後の決断を・・・
その時に、就労施設へ宛てた文書です。
2020年9月8日
いつもお世話になりありがとうござます。
昨日は大便の補助ありがとうございました。
大変助かりました。
便をやわらかくするよう酸化マグネシウムを処方して頂きましたので、便秘の解消になればと思っています。
診察の結果から申し上げますが、病室が空き次第、入院することにしました。
昨日、○○様より連絡を頂き、状況をお話しさせて頂きました。
主治医からは、介護認定が要介護2ですが、今の状況では、要介護3以上だといわれ、再認定を申請したほうが良いとのことでした。同行して頂きました、▲▲宅介護支援事業所の◇◇様にお願いをしました。
退院後、夫が安定し、家での生活が出来ることが一番ですが、そうでない時のことも考えなくてはいけないと思っています。
家に帰り、薬が効いて安定した状態の夫と接すると、入院をやめようかと悩みましたが、今朝、薬を飲むのを拒否されたり、不穏な状態を見て、毎日、同じことの繰り返しなんだと痛感し、入院の決心がつきました。
病室の空きは1~2週間ほどだと聞きました。
その間は普段と変わりのない生活を送らせてあげたいですので、引き続き支援をお願い致します。
その後、病室の空きを待つ時間も大変なほどだんな様は急変しました。
そして、空きを待たず、急遽入院となりました。
そこから、元気に施設に行き、過ごしてもらうために出来る限りの事をしましたが、コロナの影響もあり、直接面会がなかなか出来ず、だんな様はどんどんと状態が悪化していきました。
入院生活2年8か月、あと2週間少しで64歳の誕生日でした。
2023年5月4日永眠。
9月17日、青空の中、納骨も終わり、今は見晴らしいいお墓でゆっくりと景色を楽しんでいると思います。
今週末からの毎週末、だんな様のお墓へ行き、どうでもいい話をして帰ってくることが私のスケジュール帳へ記入されました。
だんな様が病気になり、7年9か月、完治する病気ではないので、そのころから先行きはどうなるかは理解していたので、亡くなった時、涙は出ませんでした。
家族のために頑張って病気と闘ってくれてもう十分だと。
そして、先行きが分かっていたのは、ある意味良かったと。
悲しいことやつらいことも吹き飛ばすくらい楽しく、だんな様には笑顔で接して過ごそうと決め、結果、過ごせたと。
これからは、おひとり様ですが、同じく悲しいことやつらいことも吹き飛ばすくらい楽しく過ごそうと。
今までだんな様のことをブログに書き、色々と楽しいこと、悲しいこと、つらいことを綴ってきましたが、これで最後のブログにしたいと思います。
私はだんな様と同じ病気で介護されている先輩方のブログを読んで、参考にさせて頂き、元気を頂きました。
もし、私のブログが諸先輩方のようになれれば幸いです。
今まで、たくさんの方々と出会い、私は幸せでした。
ありがとうごさいます。