先週の金曜日、病院での面談がありました。

だんな様の状態は良く、穏やかに過ごしているようです。

ただ夜の眠りが浅く、夜中に部屋から出て、お気に入りのソファーへ移動して眠る時が多いそうです。

日中の投薬はないそうで、就寝前のみ安定剤を飲んでいるそうです。

その薬の影響で、朝起きてもすっきりとしないと思うので、薬の調整をするそうです。

昼間も、コロナの影響で、病院内の庭の散歩も出来ず、病棟の廊下を歩きはしますが、体を動かすことをしないので、夜もすっきりと寝れないのは当然でしょうね。

仕方がありませんね。

あとは、特養の申し込みを今、1ヶ所のみなので、出来れば何か所か申し込みをされた方がいいと言われました。

私は、今申し込みをしている施設以外、だんな様を入所させる気になりません。

でも、ケースワーカーさんの言われているのも理解できるので、次回面談が3か月後なので、それまでに数件探しておきますと答えました。

面談が終わり、ケースワーカーさんが「だんな様に会われますか?」と聞かれましたので即答で「ハイ」と。

だんな様の病棟は3階ですが、1階の面談室に連れて来てくれました。

「身だしなみを整えてきましたよ~」と看護師さんが言われました。

きちんと髪をとかして、横わけにされていました(笑)

「久しぶりやね~私、分かる?」

「うん」

「元気にしてた?」

「うん」

「散髪してかっこよくなったやん」

ニヤリとして「うん」

「病気治るまでもう少しここに居ないといけないから、頑張ってね」

「うん」

一回目の面談の10月に会ってから5か月が経ち、一まわり小さくなっただんな様、筋力がなくなり、情けない体系になっていました。

昨年末、体重が増え食事を大盛から普通に減らしていましたが、今回見ただんな様はかなり痩せていました。

「体重っていま何キロですか?」

「今は、65キロです。」

食事を減らしていましたが、先月くらいからもとに戻し、大盛でたべているそうです。

また、体重も増えて来るだろうと期待します。

背中を丸くして椅子に座っていたので、

「ちょっと~シャンと背中伸ばして~ピンとね!」

私が言うと、だんな様は一気に背筋を伸ばし、ニコっと笑いました。

「お~この方がいいわ~かっこよくなったよ~」

またまたニコっとして「うん」と返事をしてくれました。

「○○と△△(娘たち)は仕事やから、今度連れて来るね~」

少し疲れたのか、また背中を丸めています。

でも、少し休むとまたピンと背筋を伸ばします。

背筋を伸ばし、丸め、その動作を何度も何度もしてくれました。

家に居た時も、だんな様に姿勢が悪いと年寄りに見えるから、背筋を伸ばしてねと良く言っていました。

それを覚えていたのか?

私が言ったことを理解してくれたのか?

まだまだ、顔を見て、話をすれば分かってくれるはずと信じたいです。

手に触れ体に触れたかったですが、コロナもあるので、私が気をつけないとと思い、何となく触れずに話をしていました。

「じゃあまたね」と言いうと、看護師さんと部屋を何も言わず出て行こうとしました。

「お~い、またね~」そう言い手を振ると、手を振り返してくれました。

私は名残惜しく、ずっと後ろ姿を見続けていましたが、だんな様はあっさりとしたものです。

振り返りもせずに行ってしまいました。

家に帰って来て、だんな様の姿を思い出し、穏やかに過ごしていることに安堵しつつ、何かを犠牲にしなくては、ならない辛さ、悲しさも痛感しました。

でも反面、私と次女ちゃんの生活も大事です。

全てに満足することはできませんが、現状が一番いい選択だったと思わなければいけません。