だんな様が入院して5日です。

今日は次女ちゃんが久しぶりにお友達とお出かけに行きました。

「ママ~連休の間、お出かけしてもいいかな?」

だんな様の入院がいつになるか分からなかったので、この四連休予定を入れていませんでした。

「パパも入院したし、気分転換に行って来たらいいやん~」

「じゃあ行ってくるね。おいしいタルトのお店に行くからお土産買って帰るね。」

嬉しそうに予定を入れていました。

で、私は一日一人です。

こんな日が来るとは思ってもいませんでした。

さて、入院前のだんな様ですが、5日前くらいから「帰りたい」と寝ている時間以外はずっと言っていました。

入院一日前、就労に行き帰宅後、「帰りたい」は始まりました。

家の中を歩き回りずっと「帰りたい」と言っています。

今までは2階と3階を行き来させ、なんとか1階に降りることを阻止していましたが、その日は、1階へ降りようとリビングのドアを開けます。

力では負けますので、リビングのドアの前に座り込みました。

「おい、帰るからどいてくれ~」

だんな様を見ると、お気に入りの帽子をかぶっています。

(あ~これはかぶって行くんや~眠気がきているな~)

「私がイヤやから帰るって言ってるの?」

「そんなことないで~」

と言い、定位置の座椅子へ座ってくれます。

このセリフを言うと少しの間、「帰る」と言いません。

また、5分ほど経つと、同じように「帰る」が始まります。

繰り返す事、何十回?

(あ~あと30分くらいで次女ちゃんが長女ちゃんを連れて帰ってくる、それまで頑張らなアカンわ・・・)

自分に言い聞かせ、リビングのドアの前に座り込んでいました。

すると、だんな様が3階の寝室へ行きました。

そろっと様子を見ると、お気に入りの帽子を握りしめて寝ています。

寝るまでに掛かった時間3分!

あれだけ帰ると言っていたのに、あっという間でした。

それから、1時間ほど寝ると、長女ちゃんと次女ちゃんがいたので、その後は「帰る」とは言いませんでした。

そして、入院当日です。

朝起きるなり「帰る」です。

1階に降りるようになったので、最悪、近所を連れまわしてもいいかな?って思っていました。

「あれ?パパの靴ないやん。どこへ持っていったの?」

だんな様は自分が無くしたと思い必死で探し出しました。

「上に置き忘れたかもしれないよ~」

そう言うと2階と3階を行ったり来たりして探しています。

合間に、ベランダに出て網戸を閉めて

「じゃあ、帰るから~」と言います。

言ったものの外に出れないことが分かり

「おかしいな~」と言い続けています。

そして、また靴を探します。

「○○(次女ちゃん)、靴貸してくれるか?」

ついに、次女ちゃんの靴を借りようとしました。

「パパの足大きいから、無理やよ~」

何回か同じ会話を繰り返しました。

入院は午後1時半なので、昼食を用意しましたが、「帰る」と言い続けご飯は食べてくれませんでした。

仕方なく、車に乗り、家族全員で病院へ向かいました。

途中、コンビニであんぱんを買い、だんな様に渡すと、おいしそうに食べていました。

そして、入院となりました。

最後に、お昼ご飯はだんな様が食べやすいように、牛丼を作りましたが食べてもらえず、私としたら、いつもおいしいと言って、ご飯を食べてくれていたのに、悲しい思いをしました。

入院前の2日間はその時その時で必死にだんな様と向き合いましたが、5日経ち、ブログを書いていると、なかなかだんな様も面白いな~って思えてきました。

日にちが私を穏やかにし、ゆったりと考える気持ちが持てるようさせてくれるんですね。