以下のhausmlbさんの一連のツイートを読んで、どうなんだろう?と思い、「もしも過去9年のドラフトが完全ウェーバーだったら」どうなるのか、やってみました
※分離ドラフトが始まった2005年以降
※2005、2006は高校のみ
※全体指名順位表は最後に示します
https://twitter.com/hausmlb/status/393932418656108544
ですので、現状のドラフト制度は意外と優秀なのではないかと考えたりします。1位入札制、2位からウェーバーと逆ウェーバーを順繰りにする形は、NPBの球団数、アマ選手の即戦力具合からいって、MLBの完全ウェーバー(常に弱い球団から優先)よりもフィットしていると思われます。
https://twitter.com/hausmlb/status/393935363267231744
そもそも、戦力均衡を図るためにウェーバー制を持ち込む論理って、指名順=実力がハッキリと証明されないと意味ないですよね。それだけスカウトやマスコミの眼が正しい以上の、完璧な測定が求められるわけです。つまり、1番人気が絶対に1番にならないといけないってこと。実際そうでしたか?
指名順位は下記のhausmlbさんの方式に則ります
※セパの指名順は現行規定通りオールスター成績による
https://twitter.com/hausmlb/status/393709713608568832
ドラフトの全体評価って大事だよね。けど、どこも「どの球団が何位で誰を指名」だけで終わっている。BAみたいな全体ランク作るのは苦手分野なのかもしれないが、せっかく2位以降がウェーバー方式なんだから、自分で作ってみよう。
https://twitter.com/hausmlb/status/393710121487855617
1位についてはウェーバー方式じゃないので、入札の順番、競合球団の数、同位置なら公式戦順位の高い球団が指名した選手を上に持ってきて、それでなんとなく全体指名順のリストが出来上がる。
2005~2013年の球団別ドラフト1位指名選手の平均全体指名順位
西 5.1 単独4回、1位競合2勝3敗、外れ1位競合1勝1敗
日 5.4 単独2回、1位競合4勝4敗、外れ1位競合0勝2敗、外れ外れ1位競合0勝1敗
ロ 5.4 単独4回、1位競合3勝3敗、外れ1位競合3勝0敗
楽 5.4 単独0回、1位競合5勝5敗、外れ1位競合2勝0敗
巨 5.5 単独3回、1位競合2勝5敗、外れ1位競合1勝1敗
中 5.6 単独3回、1位競合3勝4敗、外れ1位競合0勝1敗
ソ 6.2 単独2回、1位競合2勝6敗、外れ1位競合1勝1敗
広 6.8 単独5回、1位競合1勝4敗、外れ1位競合1勝1敗
神 7.2 単独2回、1位競合1勝7敗、外れ1位競合1勝2敗、外れ外れ1位競合1勝0敗
ヤ 7.3 単独3回、1位競合2勝5敗、外れ1位競合1勝1敗、外れ外れ1位競合1勝0敗
オ 8.6 単独3回、1位競合0勝7敗、外れ1位競合0勝3敗、外れ外れ1位競合0勝1敗
横 8.8 単独2回、1位競合1勝7敗、外れ1位競合1勝2敗
数値が少ないほど、早い順位で指名できた、つまり希望した選手を指名できたということになります
全体的にパ球団の方が、指名順位が高く、順位の開きも小さいことが分かります
過去9年の各球団のリーグ順位平均と並べてみます
中 2.0(5.6) 西 2.6(5.1)
巨 2.2(5.5) 日 2.6(5.4)
神 3.0(7.2) ソ 2.8(6.2)
ヤ 4.0(7.3) ロ 3.6(5.4)
広 4.6(6.8) 楽 4.3(5.4)
横 5.3(8.8) オ 4.7(8.6)
平均指名順位上位の球団は、比較的リーグ成績も上位にあるようです
平均指名順位で劣るチームをリーグ成績で上回る、阪神・ヤクルト・ソフトバンクは、過去9年のドラフト1位で入団した選手のチームに於ける役割が、他チームよりも小さいと言えるかもしれません
※下位指名選手、移籍選手、FA獲得選手、外国人選手、プロ通算10年以上のベテラン選手の役割が大きいとも言えます
一方、平均指名順位で上回るチームよりもリーグ成績で劣る広島・ロッテ・楽天は、過去9年のドラフト1位で入団した選手のチームに於ける役割が、他チームより大きいと言えるかもしれません
※下位指名選手、移籍選手、FA獲得選手、外国人選手、プロ通算10年以上のベテラン選手の役割が小さいとも言えます
9年間の平均指名順位を、完全ウェーバー制のドラフトか行われたと仮定して並べると下記のようになります
※()内は実際の平均指名順位
※プラスマイナス値は実際の指名順位が、完全ウェーバー時の指名順位に比べてどれだけ早く、或いは遅いものだったのかを示します
(例えば横浜は完全ウェーバー制であれば平均1.9順目に指名できたのに、現行制度のドラフトでは実質上平均8.8順目に指名していて、完全ウェーバー制実施時より6.9順遅く指名しているということになります)
横 1.9(8.8)-6.9
広 3.8(6.8)-3.0
楽 4.4(5.4)-1.0
オ 4.5(8.6)-4.1
ロ 5.8(5.4)+0.4
ヤ 6.1(7.3)-1.2
巨 7.8(5.5)+2.3
神 8.0(7.2)+0.8
ソ 8.2(6.2)+2.0
日 8.6(5.4)+3.2
中 9.5(5.6)+3.9
西 9.1(5.1)+4.0
プラスマイナス値を過去9年の平均順位に添えてみると…
中 2.0(+3.9) 西 2.6(+4.0)
巨 2.2(+2.3) 日 2.6(+3.2)
神 3.0(+0.8) ソ 2.8(+2.0)
ヤ 4.0(-1.2) ロ 3.6(+0.4)
広 4.6(-3.0) 楽 4.3(-1.0)
横 5.3(-6.9) オ 4.7(-4.1)
綺麗に一致します
完全ウェーバー制であった場合と比べた、全体指名順位の高低、つまりくじ運の強弱と、競合を避けた単独指名等のドラフト戦略が、リーグ戦の順位に影響しているのかもしれません
ただし、ドラフトは全体指名順位が高ければいい選手であるとは限りません
選手自身の能力と努力、育成環境の違い、様々な要因でドラフト指名時の評価と、入団後の選手への評価は自ずと変わっていきます
また、スカウトの選手を見抜く力、評価するポイントにも違いがあるでしょうし、球団のチーム事情により指名する選手のポジションは変わってきます
次は、そうした事情を全て無視して、「もしも過去9年のドラフトが完全ウェーバー制だったら」、各球団の選手構成はどうなっていたのか、試してみます
※完全なお遊びです
仮想完全ウェーバー制による戦力移動
※()内は指名当時の球団名(一部は退団済み)
※★がマイナス評価、☆がプラス評価となります
理論上は、()内のプラスマイナス値(=実際の指名順位が、完全ウェーバー時の指名順位に比べてどれだけ早く、或いは遅く指名したかを示します)の、プラスが大きければ戦力はダウンし、マイナスが大きければ戦力はアップするのですが、そうはいかないのがドラフトです
※仮想完全ウェーバー制での指名と、現実の指名を比べて戦力差はどうであるのか寸評を加えます
巨人(+2.3) ★★★
前田健を獲得も、坂本・長野・澤村・菅野が流出、戦力ダウン
→ 片山(楽)・前田(広)・服部(ロ)・高濱(神)・巽(ソ)・二神(神)・山下(ソ)・白崎(横)・加治屋(ソ)
← 辻内・坂本・村田透・藤村・大田・長野・澤村・菅野・小林誠
⇔ 松本竜
阪神(+0.8) ★★
榎田・藤浪が流出、赤川・福井の獲得でその穴を埋めるのは厳しい、戦力ダウン
→ 柳田(ロ)・福田(ソ)・多田野(日)・寺田(楽)・赤川(ヤ)・筒香(横)・福井(広)・森雄(楽)・鈴木翔(中)
← 鶴・野原・白仁田・高濱・蕭・二神・榎田・藤浪・岩貞
⇔ 伊藤隼
広島(-3.0) ☆☆
前田健・野村(・大瀬良)のローテーションピッチャーが流出も、大野雄・唐川・武田翔・大谷の獲得で穴は埋まるのでは、将来的にはプラスになる可能性も
野手も陽・大谷の獲得でプラス評価
→ 陽(日)・増渕(ヤ)・加藤(ヤ)・唐川(ロ)・甲斐(オ)・大野雄(中)・武田翔(ソ)・大谷(日)・杉浦(ヤ)
← 鈴木将・前田・篠田・安部・岩本・福井・野村・高橋大・大瀬良
⇔ 今村
中日(+4.0) ★
山田を獲得する一方、平田・高橋周をはじめとした今後主力を担うことが期待される若手野手が流出
投手は村中・石山・吉田の獲得で、山内・大野雄・福谷の流出を補えるか
→ 村中(ヤ)・延江(オ)・村田透(巨)・田中健(横)・木村雄(ロ)・山田(ヤ)・北方(横)・石山(ヤ)・吉田(オ)
← 平田・堂上・山内・赤坂・野本・大野雄・高橋周・福谷・鈴木翔
⇔ 岡田俊
横浜(-6.9) ☆☆☆
田中将・藤浪・長野の即戦力に加え、佐藤由・大石・藤岡と言った飛躍が期待される選手も獲得
松本啓・筒香等が流出するも戦力は大幅にプラス
→ 田中将(楽)・大場(ソ)・佐藤由(ヤ)・大田(巨)・長野(巨)・大石(西)・藤岡(ロ)・藤浪(神)・石川歩(ロ)
← 北・小林太・田中健・松本啓・筒香・須田・北方・白崎・柿田
⇔ 山口俊
ヤクルト(-1.2) ☆★
投手は多少の戦力ダウンか、野手は山田の穴を安達が埋め、平田の獲得もありプラス評価
→ 平田(中)・野原(神)・白仁田(神)・安部(広)・野本(中)・中村勝(日)・塩見(楽)・安達(オ)・増田(西)・大瀬良(広)
← 村中・増渕・加藤・佐藤由・赤川・中澤・山田・川上・石山・杉浦
楽天(-1.0) ★★★
全体指名順位上位で獲得した選手が悉く期待外れであり(菅野は入団拒否をする年)、田中将流出の穴を埋めることは出来ない、将来的に松井の流出がさらに大きな損失となる可能性も
中田翔獲得で野手の戦力アップが果たせたことが唯一の光明
→ 辻内(巨)・堂上(中)・中田翔(日)・中﨑(西)・斎藤佑(日)・菅野(日)・福谷(中)・渡邉諒(日)
← 片山・田中将・寺田・藤原・塩見・武藤・森雄・松井
⇔ 長谷部・戸村
西武(+4.0) ★
T-岡田・坂本・荻野の獲得で野手陣には厚みが増すものの、ローテ投手2人、クローザー候補2人、正捕手と次期正捕手が流出する一方、計算できる投手の獲得は野村のみ
戦力ダウンは免れないか
→ 岡田(オ)・坂本(巨)・蕭(神)・荻野(ロ)・須田(横)・野村(広)・高橋大(広)・岩貞(神)
← 炭谷・木村文・中﨑・菊池・大石・十亀・増田・森友
⇔ 平野
ロッテ(+0.4) ☆☆☆
唐川・藤岡・松永と将来のローテの軸3人が流出するも、吉川・榎田・菅野の若手即戦力ローテ投手を獲得できたことでむしろ投手陣は強化される
荻野・伊志嶺が流出するが球団内に外野の代替選手は多数いる、一方で大野(正捕手)・今宮(正遊撃手)・高橋周(将来の主軸)を獲得し、野手陣も強化
→ 荒川(ソ)・吉川(日)・山内(中)・藤村(巨)・大野奨(日)・今宮(ソ)・榎田(神)・高橋周(中)・菅野(巨)・小林誠(巨)
← 柳田・大嶺・服部・唐川・木村雄・荻野・伊志嶺・藤岡・松永・石川歩
ソフトバンク(+2.0) ★★★
獲得選手で戦力となりそうなのは松永くらいか、松本啓や後藤もソフトバンクの外野陣では埋もれてしまう
必ずしも現在の主力とは言えないまでも、将来の主力を期待される捕手・遊撃・投手複数名が流出、戦力ダウンは避けられない
→ 鈴木将(広)・木村文(西)・小林賢(オ)・丹羽(オ)・松本啓(横)・古川(オ)・後藤(オ)・武藤(楽)・松永(ロ)・柿田(横)
← 荒川・福田・大場・岩嵜・巽・今宮・山下・武田翔・東浜・加治屋
オリックス(-4.1) ☆☆☆
野手は炭谷・森の両捕手を獲得も、岡田・後藤駿・安達の将来の主軸が流出
投手では菊池・澤村・十亀とローテ投手を獲得、松葉・吉田の将来性を期待される投手が流出するが、岩嵜・東浜の獲得で埋め合わせには充分
→ 炭谷(西)・大嶺(ロ)・篠田(広)・岩嵜(ソ)・藤原(楽)・菊池(西)・澤村(巨)・十亀(西)・東浜(ソ)・森友(西)
← 岡田⑧・延江⑪・小林賢⑧・丹羽⑧・甲斐⑤・古川⑦・後藤駿⑫・安達⑩・松葉⑫・吉田⑤
日本ハム(+3.2) ★★★★
陽・中田・大野と野手陣の主軸、さらに投手陣では吉川・大谷が流出し、戦力の下げ幅が大きい
獲得選手に代替となる選手も見当たらず、松井にかかる期待は大きい
→ 鶴(神)・北(横)・小林太(横)・赤坂(中)・岩本(広)・中澤(ヤ)・伊志嶺(ロ)・川上(ヤ)・松葉(オ)・松井(楽)
← 陽・吉川・多田野・中田翔・大野奨・中村勝・斎藤・菅野・大谷・渡邉
総合
横(-6.9) ☆☆☆
オ(-4.1) ☆☆☆
ロ(+0.4) ☆☆☆
広(-3.0) ☆☆
ヤ(-1.2) ☆★
西(+4.0) ★
中(+4.0) ★
神(+0.8) ★★
楽(-1.0) ★★★
ソ(+2.0) ★★★
巨(+2.3) ★★★
日(+3.2) ★★★★
これは、「もしも過去9年のドラフトが完全ウェーバー制だったら」、現状戦力どうなるかを仮定したものでありますが、実際のドラフト1位指名選手の現時点のチームに於ける役割の大きさを示しているとも言えます
★が多いほどその役割は大きく、☆が多いほどその役割は小さいと言えます
最後に、以上の想定の基となる、「もしも過去9年のドラフトが完全ウェーバー制だった」場合の指名順を示しておきます
※思っていたよりもそれらしい全体指名順位になっている気がします
完全ウェーバー制での仮想指名リスト
2013
①日・松井 ②ヤ・大瀬良 ③横・石川 ④オ・森 ⑤中・吉田 ⑥ソ・柿田
⑦広・杉浦 ⑧ロ・小林 ⑨神・鈴木 ⑩西・岩貞 ⑪巨・加治屋 ⑫楽・渡邉
2012
①横・藤浪 ②オ・東浜 ③神・森 ④ロ・菅野 ⑤広・大谷 ⑥楽・福谷
⑦ヤ・増田 ⑧ソ・松永 ⑨中・石山 ⑩西・高橋 ⑪巨・白崎 ⑫日・松葉
2011
①ロ・高橋 ②横・藤岡 ③楽・菅野 ④広・武田 ⑤オ・十亀 ⑥神・伊藤
⑦西・野村 ⑧巨・松本 ⑨日・川上 ⑩ヤ・安達 ⑪ソ・武藤 ⑫中・北方
2010
①横・大石 ②楽・斎藤 ③広・大野 ④オ・澤村 ⑤ヤ・塩見 ⑥日・伊志嶺
⑦巨・山下 ⑧ロ・榎田 ⑨神・福井 ⑩西・須田 ⑪中・山田 ⑫ソ・後藤
2009
①オ・菊池 ②横・長野 ③ロ・今宮 ④広・今村 ⑤西・荻野 ⑥神・筒香
⑦ソ・古川 ⑧ヤ・中村 ⑨楽・戸村 ⑩中・岡田 ⑪日・中澤 ⑫巨・二神
2008
①横・大田 ②ソ・松本 ③ヤ・野本 ④楽・中﨑 ⑤広・甲斐 ⑥ロ・大野
⑦中・木村 ⑧日・岩本 ⑨神・赤川 ⑩オ・藤原 ⑪巨・巽 ⑫西・蕭
2007 高校
①横・佐藤 ②楽・中田 ③広・唐川 ④オ・岩嵜 ⑤巨・高濱 ⑥ロ・藤村
⑦ヤ・安部 ⑧ソ・丹羽 ⑨神・寺田 ⑩中・田中 ⑪日・赤坂 西・なし
2007 大社
①横・大場 ②楽・長谷部 ③広・加藤 ④オ・篠田 ⑤巨・服部 ⑥ロ・山内
⑦ヤ・白仁田 ⑧ソ・小林賢 ⑨神・多田野 ⑩西・平野 ⑪中・村田 ⑫日・小林太
2006 ※高校のみ
①横・田中 ②楽・堂上 ③広・増渕 ④オ・大嶺 ⑤巨・前田 ⑥ロ・吉川
⑦ヤ・野原 ⑧ソ・木村 ⑨神・福田 ⑩西・坂本 ⑪中・延江 ⑫日・北
2005 ※高校のみ
①広・陽 ②楽・辻内 ③巨・片山 ④日・鶴 ⑤ヤ・平田 ⑥オ・炭谷
⑦横・山口 ⑧西・岡田 ⑨中・村中 ⑩ロ・荒川 ⑪神・柳田 ⑫ソ・鈴木
※分離ドラフトが始まった2005年以降
※2005、2006は高校のみ
※全体指名順位表は最後に示します
https://twitter.com/hausmlb/status/393932418656108544
ですので、現状のドラフト制度は意外と優秀なのではないかと考えたりします。1位入札制、2位からウェーバーと逆ウェーバーを順繰りにする形は、NPBの球団数、アマ選手の即戦力具合からいって、MLBの完全ウェーバー(常に弱い球団から優先)よりもフィットしていると思われます。
https://twitter.com/hausmlb/status/393935363267231744
そもそも、戦力均衡を図るためにウェーバー制を持ち込む論理って、指名順=実力がハッキリと証明されないと意味ないですよね。それだけスカウトやマスコミの眼が正しい以上の、完璧な測定が求められるわけです。つまり、1番人気が絶対に1番にならないといけないってこと。実際そうでしたか?
指名順位は下記のhausmlbさんの方式に則ります
※セパの指名順は現行規定通りオールスター成績による
https://twitter.com/hausmlb/status/393709713608568832
ドラフトの全体評価って大事だよね。けど、どこも「どの球団が何位で誰を指名」だけで終わっている。BAみたいな全体ランク作るのは苦手分野なのかもしれないが、せっかく2位以降がウェーバー方式なんだから、自分で作ってみよう。
https://twitter.com/hausmlb/status/393710121487855617
1位についてはウェーバー方式じゃないので、入札の順番、競合球団の数、同位置なら公式戦順位の高い球団が指名した選手を上に持ってきて、それでなんとなく全体指名順のリストが出来上がる。
2005~2013年の球団別ドラフト1位指名選手の平均全体指名順位
西 5.1 単独4回、1位競合2勝3敗、外れ1位競合1勝1敗
日 5.4 単独2回、1位競合4勝4敗、外れ1位競合0勝2敗、外れ外れ1位競合0勝1敗
ロ 5.4 単独4回、1位競合3勝3敗、外れ1位競合3勝0敗
楽 5.4 単独0回、1位競合5勝5敗、外れ1位競合2勝0敗
巨 5.5 単独3回、1位競合2勝5敗、外れ1位競合1勝1敗
中 5.6 単独3回、1位競合3勝4敗、外れ1位競合0勝1敗
ソ 6.2 単独2回、1位競合2勝6敗、外れ1位競合1勝1敗
広 6.8 単独5回、1位競合1勝4敗、外れ1位競合1勝1敗
神 7.2 単独2回、1位競合1勝7敗、外れ1位競合1勝2敗、外れ外れ1位競合1勝0敗
ヤ 7.3 単独3回、1位競合2勝5敗、外れ1位競合1勝1敗、外れ外れ1位競合1勝0敗
オ 8.6 単独3回、1位競合0勝7敗、外れ1位競合0勝3敗、外れ外れ1位競合0勝1敗
横 8.8 単独2回、1位競合1勝7敗、外れ1位競合1勝2敗
数値が少ないほど、早い順位で指名できた、つまり希望した選手を指名できたということになります
全体的にパ球団の方が、指名順位が高く、順位の開きも小さいことが分かります
過去9年の各球団のリーグ順位平均と並べてみます
中 2.0(5.6) 西 2.6(5.1)
巨 2.2(5.5) 日 2.6(5.4)
神 3.0(7.2) ソ 2.8(6.2)
ヤ 4.0(7.3) ロ 3.6(5.4)
広 4.6(6.8) 楽 4.3(5.4)
横 5.3(8.8) オ 4.7(8.6)
平均指名順位上位の球団は、比較的リーグ成績も上位にあるようです
平均指名順位で劣るチームをリーグ成績で上回る、阪神・ヤクルト・ソフトバンクは、過去9年のドラフト1位で入団した選手のチームに於ける役割が、他チームよりも小さいと言えるかもしれません
※下位指名選手、移籍選手、FA獲得選手、外国人選手、プロ通算10年以上のベテラン選手の役割が大きいとも言えます
一方、平均指名順位で上回るチームよりもリーグ成績で劣る広島・ロッテ・楽天は、過去9年のドラフト1位で入団した選手のチームに於ける役割が、他チームより大きいと言えるかもしれません
※下位指名選手、移籍選手、FA獲得選手、外国人選手、プロ通算10年以上のベテラン選手の役割が小さいとも言えます
9年間の平均指名順位を、完全ウェーバー制のドラフトか行われたと仮定して並べると下記のようになります
※()内は実際の平均指名順位
※プラスマイナス値は実際の指名順位が、完全ウェーバー時の指名順位に比べてどれだけ早く、或いは遅いものだったのかを示します
(例えば横浜は完全ウェーバー制であれば平均1.9順目に指名できたのに、現行制度のドラフトでは実質上平均8.8順目に指名していて、完全ウェーバー制実施時より6.9順遅く指名しているということになります)
横 1.9(8.8)-6.9
広 3.8(6.8)-3.0
楽 4.4(5.4)-1.0
オ 4.5(8.6)-4.1
ロ 5.8(5.4)+0.4
ヤ 6.1(7.3)-1.2
巨 7.8(5.5)+2.3
神 8.0(7.2)+0.8
ソ 8.2(6.2)+2.0
日 8.6(5.4)+3.2
中 9.5(5.6)+3.9
西 9.1(5.1)+4.0
プラスマイナス値を過去9年の平均順位に添えてみると…
中 2.0(+3.9) 西 2.6(+4.0)
巨 2.2(+2.3) 日 2.6(+3.2)
神 3.0(+0.8) ソ 2.8(+2.0)
ヤ 4.0(-1.2) ロ 3.6(+0.4)
広 4.6(-3.0) 楽 4.3(-1.0)
横 5.3(-6.9) オ 4.7(-4.1)
綺麗に一致します
完全ウェーバー制であった場合と比べた、全体指名順位の高低、つまりくじ運の強弱と、競合を避けた単独指名等のドラフト戦略が、リーグ戦の順位に影響しているのかもしれません
ただし、ドラフトは全体指名順位が高ければいい選手であるとは限りません
選手自身の能力と努力、育成環境の違い、様々な要因でドラフト指名時の評価と、入団後の選手への評価は自ずと変わっていきます
また、スカウトの選手を見抜く力、評価するポイントにも違いがあるでしょうし、球団のチーム事情により指名する選手のポジションは変わってきます
次は、そうした事情を全て無視して、「もしも過去9年のドラフトが完全ウェーバー制だったら」、各球団の選手構成はどうなっていたのか、試してみます
※完全なお遊びです
仮想完全ウェーバー制による戦力移動
※()内は指名当時の球団名(一部は退団済み)
※★がマイナス評価、☆がプラス評価となります
理論上は、()内のプラスマイナス値(=実際の指名順位が、完全ウェーバー時の指名順位に比べてどれだけ早く、或いは遅く指名したかを示します)の、プラスが大きければ戦力はダウンし、マイナスが大きければ戦力はアップするのですが、そうはいかないのがドラフトです
※仮想完全ウェーバー制での指名と、現実の指名を比べて戦力差はどうであるのか寸評を加えます
巨人(+2.3) ★★★
前田健を獲得も、坂本・長野・澤村・菅野が流出、戦力ダウン
→ 片山(楽)・前田(広)・服部(ロ)・高濱(神)・巽(ソ)・二神(神)・山下(ソ)・白崎(横)・加治屋(ソ)
← 辻内・坂本・村田透・藤村・大田・長野・澤村・菅野・小林誠
⇔ 松本竜
阪神(+0.8) ★★
榎田・藤浪が流出、赤川・福井の獲得でその穴を埋めるのは厳しい、戦力ダウン
→ 柳田(ロ)・福田(ソ)・多田野(日)・寺田(楽)・赤川(ヤ)・筒香(横)・福井(広)・森雄(楽)・鈴木翔(中)
← 鶴・野原・白仁田・高濱・蕭・二神・榎田・藤浪・岩貞
⇔ 伊藤隼
広島(-3.0) ☆☆
前田健・野村(・大瀬良)のローテーションピッチャーが流出も、大野雄・唐川・武田翔・大谷の獲得で穴は埋まるのでは、将来的にはプラスになる可能性も
野手も陽・大谷の獲得でプラス評価
→ 陽(日)・増渕(ヤ)・加藤(ヤ)・唐川(ロ)・甲斐(オ)・大野雄(中)・武田翔(ソ)・大谷(日)・杉浦(ヤ)
← 鈴木将・前田・篠田・安部・岩本・福井・野村・高橋大・大瀬良
⇔ 今村
中日(+4.0) ★
山田を獲得する一方、平田・高橋周をはじめとした今後主力を担うことが期待される若手野手が流出
投手は村中・石山・吉田の獲得で、山内・大野雄・福谷の流出を補えるか
→ 村中(ヤ)・延江(オ)・村田透(巨)・田中健(横)・木村雄(ロ)・山田(ヤ)・北方(横)・石山(ヤ)・吉田(オ)
← 平田・堂上・山内・赤坂・野本・大野雄・高橋周・福谷・鈴木翔
⇔ 岡田俊
横浜(-6.9) ☆☆☆
田中将・藤浪・長野の即戦力に加え、佐藤由・大石・藤岡と言った飛躍が期待される選手も獲得
松本啓・筒香等が流出するも戦力は大幅にプラス
→ 田中将(楽)・大場(ソ)・佐藤由(ヤ)・大田(巨)・長野(巨)・大石(西)・藤岡(ロ)・藤浪(神)・石川歩(ロ)
← 北・小林太・田中健・松本啓・筒香・須田・北方・白崎・柿田
⇔ 山口俊
ヤクルト(-1.2) ☆★
投手は多少の戦力ダウンか、野手は山田の穴を安達が埋め、平田の獲得もありプラス評価
→ 平田(中)・野原(神)・白仁田(神)・安部(広)・野本(中)・中村勝(日)・塩見(楽)・安達(オ)・増田(西)・大瀬良(広)
← 村中・増渕・加藤・佐藤由・赤川・中澤・山田・川上・石山・杉浦
楽天(-1.0) ★★★
全体指名順位上位で獲得した選手が悉く期待外れであり(菅野は入団拒否をする年)、田中将流出の穴を埋めることは出来ない、将来的に松井の流出がさらに大きな損失となる可能性も
中田翔獲得で野手の戦力アップが果たせたことが唯一の光明
→ 辻内(巨)・堂上(中)・中田翔(日)・中﨑(西)・斎藤佑(日)・菅野(日)・福谷(中)・渡邉諒(日)
← 片山・田中将・寺田・藤原・塩見・武藤・森雄・松井
⇔ 長谷部・戸村
西武(+4.0) ★
T-岡田・坂本・荻野の獲得で野手陣には厚みが増すものの、ローテ投手2人、クローザー候補2人、正捕手と次期正捕手が流出する一方、計算できる投手の獲得は野村のみ
戦力ダウンは免れないか
→ 岡田(オ)・坂本(巨)・蕭(神)・荻野(ロ)・須田(横)・野村(広)・高橋大(広)・岩貞(神)
← 炭谷・木村文・中﨑・菊池・大石・十亀・増田・森友
⇔ 平野
ロッテ(+0.4) ☆☆☆
唐川・藤岡・松永と将来のローテの軸3人が流出するも、吉川・榎田・菅野の若手即戦力ローテ投手を獲得できたことでむしろ投手陣は強化される
荻野・伊志嶺が流出するが球団内に外野の代替選手は多数いる、一方で大野(正捕手)・今宮(正遊撃手)・高橋周(将来の主軸)を獲得し、野手陣も強化
→ 荒川(ソ)・吉川(日)・山内(中)・藤村(巨)・大野奨(日)・今宮(ソ)・榎田(神)・高橋周(中)・菅野(巨)・小林誠(巨)
← 柳田・大嶺・服部・唐川・木村雄・荻野・伊志嶺・藤岡・松永・石川歩
ソフトバンク(+2.0) ★★★
獲得選手で戦力となりそうなのは松永くらいか、松本啓や後藤もソフトバンクの外野陣では埋もれてしまう
必ずしも現在の主力とは言えないまでも、将来の主力を期待される捕手・遊撃・投手複数名が流出、戦力ダウンは避けられない
→ 鈴木将(広)・木村文(西)・小林賢(オ)・丹羽(オ)・松本啓(横)・古川(オ)・後藤(オ)・武藤(楽)・松永(ロ)・柿田(横)
← 荒川・福田・大場・岩嵜・巽・今宮・山下・武田翔・東浜・加治屋
オリックス(-4.1) ☆☆☆
野手は炭谷・森の両捕手を獲得も、岡田・後藤駿・安達の将来の主軸が流出
投手では菊池・澤村・十亀とローテ投手を獲得、松葉・吉田の将来性を期待される投手が流出するが、岩嵜・東浜の獲得で埋め合わせには充分
→ 炭谷(西)・大嶺(ロ)・篠田(広)・岩嵜(ソ)・藤原(楽)・菊池(西)・澤村(巨)・十亀(西)・東浜(ソ)・森友(西)
← 岡田⑧・延江⑪・小林賢⑧・丹羽⑧・甲斐⑤・古川⑦・後藤駿⑫・安達⑩・松葉⑫・吉田⑤
日本ハム(+3.2) ★★★★
陽・中田・大野と野手陣の主軸、さらに投手陣では吉川・大谷が流出し、戦力の下げ幅が大きい
獲得選手に代替となる選手も見当たらず、松井にかかる期待は大きい
→ 鶴(神)・北(横)・小林太(横)・赤坂(中)・岩本(広)・中澤(ヤ)・伊志嶺(ロ)・川上(ヤ)・松葉(オ)・松井(楽)
← 陽・吉川・多田野・中田翔・大野奨・中村勝・斎藤・菅野・大谷・渡邉
総合
横(-6.9) ☆☆☆
オ(-4.1) ☆☆☆
ロ(+0.4) ☆☆☆
広(-3.0) ☆☆
ヤ(-1.2) ☆★
西(+4.0) ★
中(+4.0) ★
神(+0.8) ★★
楽(-1.0) ★★★
ソ(+2.0) ★★★
巨(+2.3) ★★★
日(+3.2) ★★★★
これは、「もしも過去9年のドラフトが完全ウェーバー制だったら」、現状戦力どうなるかを仮定したものでありますが、実際のドラフト1位指名選手の現時点のチームに於ける役割の大きさを示しているとも言えます
★が多いほどその役割は大きく、☆が多いほどその役割は小さいと言えます
最後に、以上の想定の基となる、「もしも過去9年のドラフトが完全ウェーバー制だった」場合の指名順を示しておきます
※思っていたよりもそれらしい全体指名順位になっている気がします
完全ウェーバー制での仮想指名リスト
2013
①日・松井 ②ヤ・大瀬良 ③横・石川 ④オ・森 ⑤中・吉田 ⑥ソ・柿田
⑦広・杉浦 ⑧ロ・小林 ⑨神・鈴木 ⑩西・岩貞 ⑪巨・加治屋 ⑫楽・渡邉
2012
①横・藤浪 ②オ・東浜 ③神・森 ④ロ・菅野 ⑤広・大谷 ⑥楽・福谷
⑦ヤ・増田 ⑧ソ・松永 ⑨中・石山 ⑩西・高橋 ⑪巨・白崎 ⑫日・松葉
2011
①ロ・高橋 ②横・藤岡 ③楽・菅野 ④広・武田 ⑤オ・十亀 ⑥神・伊藤
⑦西・野村 ⑧巨・松本 ⑨日・川上 ⑩ヤ・安達 ⑪ソ・武藤 ⑫中・北方
2010
①横・大石 ②楽・斎藤 ③広・大野 ④オ・澤村 ⑤ヤ・塩見 ⑥日・伊志嶺
⑦巨・山下 ⑧ロ・榎田 ⑨神・福井 ⑩西・須田 ⑪中・山田 ⑫ソ・後藤
2009
①オ・菊池 ②横・長野 ③ロ・今宮 ④広・今村 ⑤西・荻野 ⑥神・筒香
⑦ソ・古川 ⑧ヤ・中村 ⑨楽・戸村 ⑩中・岡田 ⑪日・中澤 ⑫巨・二神
2008
①横・大田 ②ソ・松本 ③ヤ・野本 ④楽・中﨑 ⑤広・甲斐 ⑥ロ・大野
⑦中・木村 ⑧日・岩本 ⑨神・赤川 ⑩オ・藤原 ⑪巨・巽 ⑫西・蕭
2007 高校
①横・佐藤 ②楽・中田 ③広・唐川 ④オ・岩嵜 ⑤巨・高濱 ⑥ロ・藤村
⑦ヤ・安部 ⑧ソ・丹羽 ⑨神・寺田 ⑩中・田中 ⑪日・赤坂 西・なし
2007 大社
①横・大場 ②楽・長谷部 ③広・加藤 ④オ・篠田 ⑤巨・服部 ⑥ロ・山内
⑦ヤ・白仁田 ⑧ソ・小林賢 ⑨神・多田野 ⑩西・平野 ⑪中・村田 ⑫日・小林太
2006 ※高校のみ
①横・田中 ②楽・堂上 ③広・増渕 ④オ・大嶺 ⑤巨・前田 ⑥ロ・吉川
⑦ヤ・野原 ⑧ソ・木村 ⑨神・福田 ⑩西・坂本 ⑪中・延江 ⑫日・北
2005 ※高校のみ
①広・陽 ②楽・辻内 ③巨・片山 ④日・鶴 ⑤ヤ・平田 ⑥オ・炭谷
⑦横・山口 ⑧西・岡田 ⑨中・村中 ⑩ロ・荒川 ⑪神・柳田 ⑫ソ・鈴木