最近、僕が気になっていること。
それは『今』というキーワード。
とても曖昧な言葉です。
『今』って?
よくヘアやファッションにおいては鮮度が大事と言いますね。
それをよく今っぽいね。とか言うけど
いったい今ってなんなんだよ?と思うわけです。
そもそも誰が今を決めるのか?
どこのタイミングで今と決めるのか?
今とちょっと前、ちょっと先。
その境界線は?
などなど僕にとってかなり興味深いキーワードなのです。
なのでこの機会によく考えてみました。
『今』というキーワードをひも解く為には
まず、僕らは美容師という職業において
どういう存在であるべきか?
というのが重要だと思います。
美容師といっても考え方は千差万別。
クリエイションを第一に考え、常にまだ見ぬ
新鮮なデザインを提案していく先行型美容師なのか
消費者目線で考え、消費者の顧客満足を満たしていく
同調型美容師なのか
大きく分けてもこの二つの美容師像の『今』の捉え方は
まったく違うものになると思います。
前者ならば世間に浸透した時点ですでに『今』はもう古いと思い、
後者ならば世間に浸透した時点こそまさに『今』だと思うのではないでしょうか?
特に時間軸がとても早い昨今において『今』をジャストミートで
定義することは本当に難しいと思うのです。
で、特に美容師においては髪という特定のせまいフィールドの中で
その振り幅を定義していくことはもっと難しい。
カットスタイルが主流になった60s~`10sまでの
過去のアーカイブをさぐってもカットスタイルの振り幅なんて
そう多くあるわけじゃない。
多くの人が好む絶対的な黄金バランスは基本的に決まっていて
その中で重いのか軽いのか直線なのか曲線なのか
の組み合わせでしかないと思うのです。
あとは時代背景やサブカルからくる思想など
をふまえ時代にオンなものをさらにブラッシュアップすることに
差がでてくると思うのです。
しかし、情報過多な時代で爆発的なアイコンも存在せず多種多様なものが
オンタイムで消費されていく時代。
じゃあこれが今(もしくは次)です!
と打ち出していくことはとても勇気がいる。
それをどのタイミングで終わったととらえ
乗り換えていく勇気もいる。
しかし、それが求められる時代。
美容師は常にアンテナの感度を張り
どんなものでも自分のフィルターをとおして発信していく力が
必要なのだとつくづく感じますね。
さらにどこに対して照準を絞り『今』を投げかけるか?
ということが重要。
わかる?時代遅れさん…
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