受験の話 | いつかもうすぐ♪浜田省吾

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浜田省吾さんのことを中心に、日常のちいさなしあわせを。

 

省吾のNEW YEARメッセージ聴きましたか~♪(≧▽≦) 
別名、留守電ともいう。
 
FFF楽しみだなぁ。会場選び悩みますね(*・・)



年明けも飽きずにこれ。

ラジオ 『君が人生の時』 (’82年) 
第6弾 受験の話し編です。


  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *



(op ♪君が人生の時)

もうすぐ卒業式。高校3年の時、オレは学校が大嫌いだったから、もううれしくてしょうがなかったけど。
好きな子がいてね、その子と離れ離れにならなきゃいけない、なんてヤツはなんとか想いを告げようと必死だったんだけど。
オレにはそんな子がいなかったからね、別にどうってことなかったね。
ただ、残念だったのはバスケットできなくなること。友達と休憩時間にバスケットをやるのが大好きだったからね。
卒業しても一緒に集まってやろうぜ、なんて約束してたんだけど、とうとうそれっきりになりました。
浜田省吾、君が人生の時。



今日の1曲目ー!
ギャンキーズロックンロール~!甲斐バンド!

( ♪Junky'sRock'nRoll / 甲斐バンド)

(省吾叫ぶ)
ジャンキーザロックン~ ジャンキーザロクンロ~ル♪
ベイビーあんた!他のヤツのこと気にし過ぎるぜ!
もっとやりたいように、やんなよ!
ジャンキーズロックンロール 甲斐 バンド!





この季節・・・、急に、急に雰囲気が変わっとりますが(笑)
この季節やはり、受験生なんていうのはね、そろそろもう東京に出てくるとかね、私立なんか始まってるわけですが、
まぁ誰でもみんな受験っていうのは一回経験してて、でみんな、オレだけが一番辛かったみたいなね、そういう気分だと思うんですが。
受験についてのことっていうのは、いろんな人が話したりなんかしてるんですが、だから、ボクも話しようと。

なんの役にも立たんだろうけど、オレだけが大変だったっていう風に思ってる人はね、そうじゃないんじゃないか、オレもこうだったみたいな話があればね、共通の仲間意識みたいなんができるんではないかと。


オレの場合、中学から高校で一回と、高校から大学へ受ける時一回、これで落ちたから、浪人から大学へ一回、3回受験生の気分を味わったんだけど。

まず、中学から高校に受ける時、これが一番ピュアな、純粋な受験生でしたね。
うちのオヤジっていうのは、高等小学校っていうとこを出たまま、すぐ、広島の呉っていうとこにある造船所に勤めた。だけど、なかなか学校もいってないっていうんで、うだつが上がらない。
それで、その時代、唯一なんか実力で上に上がれそうなものって警察官になることじゃないかと単純に思ったらしくて。

でもやっぱり学歴がなくてね、あのーまぁ本人はそういう風に言ってるわけですけど、努力が足りなかったんじゃないかと、ボクは息子だから思うんだけど。
なかなか巡査部長から上に上がれなかった。それで、息子に対しては、ヒドクそのー教育パパだったんですね。



呉っていうところには、名門校として、呉一中っていう中学、のちに高校になる、ボクが行った呉三津田高校っていうとこがあって。
オヤジ当時、油まみれのですね、作業着を着て帰る途中、その呉一中の下駄を履いたバンカラな高校生たち、当時中学生たちに憧れたらしい。

だから自分の息子は必ずその呉一中、呉三津田高校に入れたい。というふうに思ったんですね。
で、姉貴たちっていうのは二人とも、上にオレは姉がいるんですが、どちらともすごく優秀な頭脳をもってまして、中学時代は主席だったとかね、高校入ってからも常に50位以内にいたとか、そういう人たちだった。
オレはすごい頭が悪かったはっきし言って。勉強キライで音楽ばっかり聴いてたほうですから。

でも息子はどうしてもそこに入れたいっていうんで。夜寝てると起こすわけですよ。自分が仕事から帰ってきてオレが寝てたりすると「バカヤローお前、勉強しろ!」なんて起こすわけです。
眠いのに、グズグズんね~っていいながら起きて、夜中勉強するわけですが、まったく勉強せずに、ラジオばっかり聴いてましたね。



ま、なんとか通ったわけですが、そのころ覚えたことっていうのは一切いまでも覚えてない。いかに受験勉強は役に立たないかっていうのはみんな言ってますが(笑)。オレはやっぱりそうなんじゃないかなと思います。



話しはころっと変わって、受験の話はまたあとでしますが。
今週から、他の人の曲をたくさんかけようと思ってます。
いままではオレの曲ばっかりかけてましたね。ここ2・3ヶ月。というのがやっぱり、青森とか岩手とか福島とか山形っていうのは、まだまだ浜田省吾、まったくコンサートあんまり行ったことがないんで、どんな歌を歌ってるヤツか、どんなことを考えてるのかわからないっていうんで、自分の曲を、恥ずかしいんですが優先的にずっとかけ続けてきたんだが、もうそろそろいいんじゃないか。

ということで。今週から、ボクの推薦する日本の曲、外国の曲をどんどんどんどん、かけていきたいと思ってます。だから、浜省の音楽ファンじゃないみんなも、結構ラジオが楽しめるんじゃないかと(笑)思ってます。
今日の2曲目です。吉田拓郎、この指とまれ。

(♪この指とまれ / 吉田拓郎)


吉田拓郎ー、この指とまれ!



受験でおぼえてるのはね、高校3年生のとき、ラジオ聴きながら勉強してたわけね。
で、セルロイドの筆箱っていうのがありまして。オレはこっそりタバコ吸いながら勉強してたわけね。で、セルロイドの筆箱を灰皿代わりに使ってた。で、揉み消したわけねタバコをビョッビョッと。
そうするとセルロイドですから、ボッ!って火がついた。オレの勉強部屋の前は襖になってるわけ、紙の。で、ボワァー!っと燃え始めて、だけど、タバコ吸ってるっていうのが、オヤジに、 警察官ですからオヤジは。ばれたらヤバいんで。

手で叩くんだけど、手で叩いて一回火は消えるんだけど、消えたと思うとまたボッ!ってつくわけ。で、真っ青になりまして、横に置いてたコーヒーをバァーっとかけて。襖にもちょっと移ったんですが火が。バァーっとかけたら、参考書がコーヒーだらけになった(笑)。 


これが一番覚えてる。いっさい勉強したことはおぼえてないのに、これだけは瞼に焼きついてる、っていうね。
タバコ吸いながら勉強してる諸君は、ぜひ火に気をつけてください、ということで、
次の曲は、ダリルホール&ジョンオーツ、キッスオンマイリスト。

( ♪kiss on my list / Daryl Hall & John Oates)



オレのね友人にはね、エライやつもいましてね。
その子のうちっていうのはすごく貧しかった。だからすぐ大学へ行くお金がなくてね、高校卒業したら船舶会社に勤めたの。
一年間自分で働いてお金を貯めて、国立だったら安いんでっていうんで、一生懸命一年間働き始めた。オレなんかもう、親のすねかじって自宅浪人だったんだけど。

でまぁ、高卒で船舶会社入ったっていうんで、なんとなくその、ね、バカにされがちなわけよ。でもそいつは凄い頭良かったの。すごい人のいいヤツで、へーへーへーへーみたいな感じで一年間一生懸命働いて、でも一年たったら辞めるなんてこと会社の中で言えないから、まぁ一生懸命働いてる。で帰ってひとりでね、夜遅くまで勉強して、でまた朝7時に起きて会社に行ってっていうのを、一年間繰り返したわけです。


模擬試験なんか受けてもスゴイいい成績なの。オレなんか足元にも及ばないいい成績で。
京大とかも入れるんだけど、広島のヤツで、家から離れるわけにいかないっていうんで、広大の船舶工学科かな、に受験して見事に通った。
だけど会社の人は辞める直前まで知らなくて、「実は船舶工学科に通ったんです。」ってだれも信じないわけね。「まさかアイツがそんなとこ通るわけないぜぃ~。」みたいな感じで。

それがバッチシ通ってね、いまでは技師になりまして、石油の、海上で掘るやつあるでしょ、そういう設計をやったりとかね。
この前結婚して、よかったなよかったなっていう感じになった。
で、彼は彼なりに、 「君は大学途中で辞めたけど、全然昔と変わらんから、いつまでも変わらないでくれ。」 みたいなこと言われて、どっちが励まされてるのかわかんなかったんだけど。(笑)



そうやってがんばってるヤツもいます。
それぞれみんな、受験っていうのは一回経験するもんで、いまボクも笑い話みたいに話してるように、いつかみんな笑い話になると思うんで、Take it easyっていう感じでね、気楽に一生懸命って感じで、通っても通らなくてもまぁまぁ、無責任だけどね、がんばってほしいと思います。



さて、今日最後に聴いてもらう曲は、ボクの曲なんだけど、これはもうレコードが廃盤になってる。情けない。(苦笑)
シングル盤のB面なんですが、このシングル盤、廃盤になってるんで、みんなはたぶん聴いたことがおそらくないと思う。だから、ボクの番組ならではっていう感じで、いまから4年ぐらい前にレコーディングした曲を今から最後に聴いてもらおうと思います。

一生懸命ボクも勉強して大学入ったんだけど、一年半で辞めてしまいました。たぶん、こんなふうな感じで。
浜田省吾、キャンパスの冬。

(♪キャンパスの冬 / 浜田省吾)



この曲のアレンジはね、高中正義なんですよね(笑)
まだ彼が、ほんとに、ギタリストだけでやってた頃。
ギターが高中君で、ドラムが高橋ユキヒロ君YMOの(笑)
ベースが後藤次利に、キーボードが今井裕かな。

考えてみれば、ずいぶん昔の曲であります。
声もとてもかわいい浜田省吾でした。キャンパスの冬。



(ED ♪君が人生の時)

考えてみると、オレのコンサートのスタッフって、みんな大学中退なんだよね。なんのためにみんな大学行ってるんだろうか?
でもまぁ、中退してもしっかり生きていけるんだっていうことを証明して見せなきゃいかんなぁなんて思いますね。

受験勉強をがんばってる諸君、つきなみの事をいいますが、身体に気をつけて、もう少し、ひとふんばりしてください。
浜田省吾、君が人生の時。


  *  *  *  *  *  *  *  *  *



というわけで、受験生とご家族のみなさん、もう少しです、もう少し。

悔いのないよう、がんばってくださいね。