バラード♪ | いつかもうすぐ♪浜田省吾

いつかもうすぐ♪浜田省吾

浜田省吾さんのことを中心に、日常のちいさなしあわせを。

 
 
’82年のラジオ番組 『君が人生の時』 文字おこしシリーズ第2弾!

放送日はいつものようにメモってなくて不明ですが多分3月後半の回だと思われます。

またまた長いですがよろしければどうぞ~♪





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OP 君が人生の時♪

ブーツを履くと男っぽくなったり、スニーカーを履くと妙に子どもっぽくなる。
雨の日はふさぎ込んで、晴れてるとハシャイでみたりする。
そんな風に人っていうのは、ちょっとしたことで変わってしまう。
いま、たとえば受験に失敗して、落ち込んでる君、ひょっとしてね、明日になったら気分変わるかもしれないから。
オレの場合は、とりあえず煮詰まったら寝るのね。寝ても治らない場合は、徹底的にそのイヤな事とたたかう。そんな風に考えてもいいんじゃないかと思います。

浜田省吾、君が人生の時・・。今日もよろしく!

ダンヒルで、ふれあい♪


【ふれあい♪/DanHill】


日差しも、段々あったかくなってきて、これからはもう春、夏を待つばかり。
これからやっぱり、ラジオから流れる音楽っていうのはトロピカルサウンドね、ワッと明るいサウンドがラジオを占めるんだと思うんだけど。今日は、今年の冬を最後の区切りとして、バラードを聴いてもらおうと思います。
同じように、みんなが新学期が始まるように、オレも遂に今年の正月が来ました!ツアーが始まりました。ツアーが始まるとね、あのー普段はけっこう家で自堕落な男なんです。もう自分では何もしない。出てくるものを食べるし、着がえは洗濯もんの中に入れて。だらしな~い男なんだけど、旅に出ると全部自分でやらないといけない。(笑いながら) 

もちろん毎日毎日ステージがあるので、毎日毎日緊張しなきゃいけないって事で、急に過激な精神の持ち方、っていうのがするわけですねぇ。だからそのー、普段はオレってけっこうのんびりー、O型だしね、血液型も。のんびり屋なんだけど、ツアーが始まるととてもハードな気持ちになっていくわけ。そうすると、夜、ものすごく疲れてるのに眠れなくなってくるのね。
でー、コンサート終わって、シャワー浴びてみんなと飯食いに行って、お酒飲んで、お酒飲むから体は凄くダルくなって、もう今にも眠りたいっていうのに音だけは頭の中でワンワンワンワン鳴ってて。ベッドに入ってもなかなか寝付かれない。
そういう時のために、ボクはバラードばっかり入った自分の好きなね、バラードばっかり入ったカセットを持ってて、それを枕元のカセットで流しながら、今日一日静かに感謝しながらですねぇ(笑)、窓の外の見知らぬ街を見ながらですね眠るわけです。

そんな、バラードの中から、特に僕の好きな曲を何曲か選んで、みんなに聴いてもらいたい。
だから今、せつな~い気持ちになってる人はもっともっと切なくなるけど、いい曲なんでね、カセットで、オンエアをバシッと録音するっていうのもいいと思います。

この曲は、いま、特に、一番に気にいってる!これはリズム&ブルースっぽいバラードなんだけど、黒人が歌うバラードじゃなくて、白人がR&Bを下敷きにして作ってるから、よけい、なんかオレ達に近いっていうか、白人が近いっていうわけじゃなくて。近い感じがします。
名曲!ダリル・ホール&ジョン・オーツのエブリタイム ユーゴーアウェイ。



【Everytime You Go Away♪ /Daryl Hall & John Oates】

「君が行ってしまうたびに、僕の心の平和はなくなってしまう。」
そういう歌です。ホール&オーツ、エブリタイム ユーゴーアウェイ。




恋をして最初の頃っていうのはね、けっこう駆け引きするんだよね。
たとえば、電話を毎日かけたら自惚れるんじゃないか、一週間にいっぺんぐらいにしてやろうとかね。いきなり朝、電話してやろうとか。今日はこんなもの着ていこうとかね、こういうふうに言ったらこういうふうに答えてやろうとか。で、そんな駆け引きから、相手をなんとか虜にしてやろうっていうふうにして始まっていく。
でも、ほんとーにその人が好きになったら、どんなに軽蔑されてもどんなに蔑まされても、その人を愛したい、その人に愛してもらいたい、と思うんじゃないかと。オレも思う。
そういう風に思いながら、(フッっ笑。思い出し笑い?)悲しく散っていった恋もいくつか、このマイクの向こうにもあるんじゃないかと思うんだけど。

誰か好きなったとき、ボクはこの言葉がすぐ思い浮かんでくるのね。『LOVE HAS NO PRIDE 』 愛にプライドなんてない。
リンダロンシュタットで、ラブ ハズ ノー プライド。


LOVE HAS NO PRIDE♪/ Linda Ronstadt


よく、人のバラードを聴くときね、洋楽邦楽問わず。
どんなふうにしてこの歌って作られたのかな?と同じようにボクも思う。
同じようにボクも、「あの歌はどんな風な時に作ったんですか?陽のあたる場所っていうのは、あれはズルい男の歌ですか?」なんか言われたりなんかしてね(笑) ハハ、そうですか(^^;みたいになるんだけど、いいバラード、美しいバラード、せつないバラードっていうのは、いつもそのー 悲しい破れた恋っていうか心っていうのが見えて、美しいラブソングほど、悲しい心で書かれてるもんなんだよなぁって思います。

えー、昔手紙をもらって、まぁ素直にうれしいと思ったわけなんだけど。
ある男の人がね、女の人に恋をして、自分の想いをどうしても伝えられない。うまく伝えられないから、ボクの陽のあたる場所っていう曲を彼女にテープに録って渡した。「これ聴いてくれ。」って渡した。そういう風な手紙があったんだけど、それは僕にとって、ソングライターにとっては最高の喜びっていうかね、よかったなっていう風に思います。なぜならボクも、同じように、こういう風にラジオでしゃべってるけど、実はしゃべることっていうのはかなり苦手で、しゃべった事の半分以上は、自分が思ってることとすれ違ってしまう。

好きな人がいて、本当はこういう風に言いたい。本当はこんなことを伝えたいと思うのに、妙に照れちゃったりなんかしてね。わけもなくタバコをスパスパスパスパ吸って、言うことは全部的外れで、傷つけてしまったりとか、バカにされたりとか、去ってしまったりとか、そういうことが多くて。

いざ、一人になって部屋に籠って、とてもせつなかったり悲しかったりした時の気持ちが、ふと、メロディにまず出てくるのね。ほんとメロディっていうのは、言葉以上に正直で、その時の気持ちっていうのをスゴイ表現してくれてて、まずメロディに出てくる。
そして、自分は実はこういうことを伝えたかったんだ、ほんとはこういう風に言えばこの人に解ってもらえたんだっていうことを言葉にしていく。それが結局歌になっていく。
で、それが凄く怒ってる場合っていうのはハードな歌になり。
自分がどうしようもないダメな男だと感じて、そんな偉そうなこと言えないのに、でもなんとか伝えたいと思う時、それがバラードになったり、します。

カッコよく歌われてはいるけど、バラードの向こうにはいつも、悲しく壊れた心があるんだなぁと、人の歌も聴いてみるとおもしろい、・・・おもしろいっていうかね(笑)、じゃないかと思います。

今日、最後の曲になりました。
ビル・チャンプリン、Tonight Tonight。


【Tonight Tonight♪/Bill Champlin 】



ED 君が人生の時♪

今日はバラードを聴いてもらいました!とくに外国のバラードね。
そしていつか、今度は日本にもたくさんいいバラードがあるので、日本のバラードも、僕の好きな曲を集めてみんなに聴いてもらいたいと思います。

最近ねぇ、曲をたくさんかけるせいか、ハガキが、あータバコが飛んだっ!(゚Ω゚;)
ハガキが少ない!! ハガキはいつも番組で読むだけのものではない!
DJをなぐさめるってっていうか(笑)、励ます意味でもハガキはあるんだから、ハガキをぜひ送ってください。君の聴いている放送局、もしくは事務所に送ってくれたら、オレは、最高に、うれしいです!

今日も最後まで聴いてくれてどうもありがとう。
浜田 省吾 君が人生の時。


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結論!



省吾はいっぱい恋をして、

いっぱい傷ついて、

いっぱい泣いた。







まぁそうでしょうね♪:*:・( ̄∀ ̄)・:*: