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私の毎日〜愛する人と共に〜

何気なく流れていってしまう日々…愛おしい時を感じ、積み重ねるべく、ここに記していきたいと思います。
3まわり年齢差のパートナーQさんとの日常、旅、ピアノのことなど。
追記) 2015年12月にQさんを看取りました。姿の見えないQ さんに日々語りかけています。

今年は春が来るのが早かったね。
Qさんの桜は8分咲き。



今は雨が強く降っていて、きっと花びらも散るだろう。

まだ存分にお花見をしていないのよ。

明日は晴れるように願掛けをする。

もう少し楽しませて下さい。



庭に咲いた春の花。



Qさんがいた時はもののあはれな竹藪だった庭は、少しずつ手を入れて花を植え、やっと庭らしくなってきた…と思う。



いつもは庭に出ることはなかったのに、この時期だけは桜の開花をそわそわして待っていた。

木の下で佇む彼の姿はまだ鮮明だ。



Qさんに声をかける。



今年の春はどう?





お久しぶりです。


年明けから鬼が去るまで早い、はやい

私が住む場所は今季寒い日が少なく、散歩中の風景も日毎に春めいてきている。

植物に色が差していくさま、空気も花の香りがかすかに混じるようなん、花粉かな。


このまま春に向かってちょうだい。雪が降らないでいてくれるとありがたい。



基本、インドアで過ごす日常。

緊急事態宣言が発令されてからは、仕事と近所の散歩でしか外に出ていない。

だからご案内をいただいてから、休日の外出を楽しみにしていた。




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西荻窪で開催中


「椿と春の庭 展II


「椿」を主なモチーフにした 春の庭の植物展



身の回りに静かに息づく庭木から山野草など8名の作家がそれぞれ異なる素材や技術で表現します (ご案内から)


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染付で出展している作家さん、林田斗志代さんにご案内いただき行ってきました。


西荻窪初上陸。


ずっと会いたかった方との久しぶりの外出にテンションが上がらない訳がない。

そして、西荻窪ってすごく素敵な街

おしゃれな雑貨屋さん、こだわりの本屋、ちょっと敷居の高そうな骨董屋、絶対美味しそうなケーキ屋。

道中に誘惑多すぎで、なかなか進まず。

こちらもストイックな作業で引きこもりが多かったであろう(推察)林田さんと、散歩を楽しんだ。



Gallery 蚕室 椿と春の庭 展II














写真の才能なくてごめんなさいっっ!



女子なら、そして着物好きなら狂喜しそうな作品が多く、目で見て手で触って愉しませてもらった。

ギャラリーは小さい空間ながら、ホッと一息つけるような優しい場所で、林田さん、オーナーさんと気兼ねなくおしゃべりさせていただいた。



締め付けられるような日々が続いているけれど、また慣れるとそれも当たり前のようで麻痺してくるのだけれど


小さな可愛らしいものを愛でるとか、思わず手に取ってしまったものの感触をしみじみと味わうとか、以前の自分(Qさんがいた時からの)が大事にしていたことを忘れていたような気がする。

大好きな友人と美しいものに触れる時間を過ごして、そんなことを思った。




お持ちかえりした愛しいもの


林田さんの作品。
月の絵で一目惚れ
「僕の地球を守って」(勝手に命名)


沖 知江子さんの作品
Gallery 蚕室


椿と春の庭 展II
2021年2月4日(木)〜14日(日)





12月31日。
私の住む地方は冬晴れ。
大晦日はなんだか良い天気が多いです。
青い空に誘われ、いつもより少し長い散歩をしました。

「5年経ったんだね」

見えないQさんに語ります。
私の大好きな穏やかな彼の笑顔が浮かびます。
今日はあまり心も乱れていないようです。
散々経験した急に暗幕がかかるような、気持ちの乱降下もなくなってきました。
5年経つということはそういうことなのでしょうか。


昨年の同じ日、こちらでご挨拶をさせていただきました。
その時は新しく迎える年がこれほどまでに強烈な変化を伴うとは思いもしませんでした。

私自身の話としては、仕事がコロナ禍に巻き込まれました。
春の間は動きたくても動けず、休止を余儀なくされましたが、ありがたいことに家で仕事ができる環境が整い、いつもよりも多くの時間をQさんの家で過ごしました。

世間の鬱々とした空気、TVをつければヒステリックで落ち込むような話題ばかり。
1人でいると不安に陥ることもあったのですが、Qさんの家で画面越しに人に会い、仕事ができることによって、精神的に崩れることなく生活ができたような気がします。
Qさんが仕事をしていた部屋にいると、彼に守られているような、あたたかいシェルターの中にいるような…その環境に今も救われています。

まだ世界は先が見えず、しばらく手探りの状態が続くのでしょう。
でも、とにかく生きていくこと。

そしてできるならしなやかな心身で穏やかに過ごすこと。
何か試されているようなこの混乱の時を乗り越え、その先に見えるであろう新しい世界を楽しみに待ちたいと思います。

いつもあたたかいお心遣いをいただく皆さんに直接お会いできなかったのはとても寂しい一年でした。
話したいこと、行きたいところがたくさんあります。
またいつか会える日までどうかお元気で!


新しい年が良き年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。


今回は「ゆく年くる年」を涙なしで観られそうです。
2021年の瞬間を口角上げて迎えたいと思います。