竹澤汀オフィシャルブログ「竹澤汀のほにゃらら」Powered by Ameba -3ページ目

風船



一昨日東京は1日中、雨ふりでした。
起きてから、ポタポタとベランダのステンレスを鳴らす雨の音に、早速ガッカリして、1日がはじまりました。

夜になって、雨がやんだ帰路で、ふわふわとした湿った風が吹いて、なぜか、こういうタイミングでいつも思い出すのは、小学校四年生の時、親友が連絡帳に書いた詩を、先生が読み上げた、その光景、その言葉です。

いま思うと私の小学校の授業はとても言葉を大事にする先生が多くて物語をかいたり、詩を書く宿題が多かったのですが、そのとき宿題でも何でもなかった、その言葉は彼の、そのとき、だったんだなあ、と思うのです。

「読んでもいい?」と促した先生に、彼は真っ赤になった顔を手で覆いながら、こくっと頷きました。

「風船はいいな。ふわふわと空へ飛んでいく。僕の気持ちも風船みたいに、空へ飛んで行ってくれたらいいのに」

曖昧だけどこんな感じだったと思います。
当時、その飾らない言葉に、彼の秘めたる気持ちの世界に小学生ながらに嫉妬したり感動したのを覚えてる。なんでだろうね。



梅雨の雨に鬱々としてしまうなかで、そのときの夜風は私にとって、その詩の中の風船みたいでした。

6月の雨は、私にとっては意地悪だけど、脇道に咲いた紫陽花の花の美しいこと。梅雨が嬉しいみたいに咲き誇ってます。

こうやって、1つずつ、小さなどうしようもなさを、許したり超えたりするように日々変化したり歳をとったりするのかもしれない。

四年生のとき転校してきたその親友は、いまでも親友でたまに会っては馬鹿話から真面目な話、色々喋る。彼は賢い人で愛想も良く、面白い。他の人と話しても盛り上がらないような映画や音楽や美術の話も彼とは楽しかったりする。

学歴もあって、いい会社に勤めている一見器用な彼が、本当はとても不器用に生きていることを私は知っている。小学校四年生の時から。


不器用な人が、器用に気持ちを隠して生きていくの、きっと少しつらいから、どうか、不器用な人は目一杯不器用でいてもらえたらと、そんなことを思います。梅雨だから。

じめっとしたり、暑かったり涼しかったりただそれだけでも忙しいので、みんな、よく寝て美味しいものを食べましょう。わたし、最近1日1個梅干し食べてる。ご近所のおじさんが漬けた、随分前にくれたおおきなやつ。

みんなも梅干したべよう。


要約すると梅干したべようってブログをかいてしまった。なんなんだ…

つぎはちゃんとCDのプロモーションしよう





また~