「動物が苦手」「犬が怖い」「猫が嫌い」
そんな人ってたくさんいるし、それを公に言っても非難されることはないですよね。
でも「私、子供が苦手。得意じゃない」と言うと、一瞬その場の空気が固まるのはなぜでしょう。
正確には「なぜ」の答えは知ってるんです。
その人が薄情に見えるからです。
私には、会う度に最初から最後まで子供の話しかしない友人がいます。
彼女が育児に奮闘する姿は微笑ましくもあり逞しくもあり、彼女が直面する悩み等には真摯に向き合って一緒に解決策を模索したいと思うほどの仲です。
でも彼女の口から語られる話はそういった類のものではなく、
「昨日上の子がこう言ったら、下の子がこう言ってね」や「上の子のテストの回答でこんなのがあってね」など、自分の子供にまつわる小噺的な話題がエンドレスに続くのです。
2つ3つ・・・5つ6つ・・・いや10個までは笑顔のまま聞けたとしても、2時間も3時間も正直全く面白味のないただ「子供がかわいい」という1つのオチしかない小噺を延々と聞き続けるのは、もはや拷問でしかありません。
いいじゃないか。仲の良い友人の子供のホッコリ話でしょ?
笑顔で「かわいいね」って聞いてあげなよ。
・・・そう思われる方もいらっしゃるでしょう。
おっしゃることもわかります。
わかりますが・・・。
あ、突然ですけど、私、トイプードル(8才・雄)を飼ってるんですね。
この子は毛色が黒と茶色のツートンで珍しくて、お散歩中によく「犬種はなんですか?」って聞かれるんですよ。「トイプードルです」って言うと皆さん驚かれるんです。で、うちの子本当に散歩が大好きで、散歩の時間になると私の前に来てお座りをして「散歩行きたいよ~」ってクンクン鳴くんですよ。かわいくないですか?
それとおやつのジャーキーが大好きで、ジャーキーって言ってもうちの犬はアレルギー持ちで添加物がNGなので、おやつも私の手作りなんですけど(今度レシピ載せますね!)それを一生懸命奥歯で噛む姿が本当にかわいくって。あ、それからこの前お友達のワンちゃんと散歩した時なんですけどー・・・
・・・こんな話、2時間も聞いてくださいます?
私は嫌です。(断言)
主人公が犬か子供かの違いでなぜに許容度が変わるのですか?
「あいつ延々と犬の話するんだよ」
「あいつ延々と子供の話するんだよ」
明らかに前者の方が厄介なやつな雰囲気じゃないですか?
それに、こんなことを言っている私って、すごく性格が悪い感じじゃないですか?(実際、性格がいいとは言いませんが)
私は先ほど言ったように犬を飼っていますが、犬が好きじゃない人に延々と犬の話をすることはないですし、犬が好きな人にだってしません。
なのになぜ、子供の話ならば許されるの?
ん~。腑に落ちません。