今日は、しばらくぶりにお風呂に入った。





風邪を引いて入れなくなり、

勾留で入れなくなりでなんだかんだで一週間以上入ってなかった。




で、SDカードの方はまだ何も進展がない。

というか、二階堂さんは何もそのことで話してくれないし、

かといって移動中に襲撃を受けてもない。

進展がない。



が、

一つだけわかった事がある。




今日、建設中のビルの高層階へ連れて行かれた。


そこで二階堂さんが語りだした。





「あいつは他国からの攻撃による不測の事態に備えた、

首都防衛のための特別チームに入っていたんだ。」

「そのオペレーションネームが『ミッドガルドの夜景』だ。

あいつ自身がネーミングしたらしい。」



「ミッドガルドは、もともとは北欧の神話に出てくる人間界を意味してる。

それをそれぞれ分解して言い換えるんだ。
MID ⇒ MID TOWN(都心)、

GARD ⇒ GUARD(防衛)、
夜景の夜(NIGHT)⇒ KNIGHT(騎士)、
夜景の景(SCENARY) ⇒ SCENARIO(シナリオ) を意味してる。」



「当然ながら、その作戦内容とシミュレーションの結果を

欲しがってる他国はいる。


あいつは、それを渡そうとする連中から逃げていたらしいんだ。」




「あいつは泥をかぶってでも、
この夜景を純粋に守りたかったんだろうな。」


「足りないファイルはどこだって前に聞かれたけど、
そのファイルは何を意味してるの?」
二階堂さんに聞いてみた。


「あれは迎撃ミサイルの発射システムを起動させる鍵らしい。
まだ、他にもあるみたいだが、
俺にはそういうパソコンの難しい事はよくわからねえんだよ。」




最近、警察官になりたいって人の中に、肩書きが欲しかったからとか、
合コンでもてるからとか、安定してるからっていう動機で入った人の話を聞いたことがあるから、二階堂さんたちみたいに、本気で誠実に正義のありかたを考えてる人がいて良かった。この人にSDを渡した事が正しかったかどうかはまだわからないけど。