日経平均は大幅高
昨晩のNYでは、9月の消費者物価指数(CPI)が予想を上回った(*1) ため、FRBの利上げペース加速観測が強まったことで、DOWは朝方一時550ドル(1.88%)下げましたが、コアCPIのピークアウト感が広がって、米10年債利回りが4.06%をピークに低下し始めると、徐々に買戻しが入って一気にプラス圏に浮上しました。総じてネガティブな結果となりましたが、数値が高過ぎるが故に、皮肉にもコアCPIのピークアウト感が台頭すると共に、米10年債利回りが一時3.90%台まで下げ、売り方の買い戻しが主導する形でDOWは827ドル(2.83%)高の30038ドルと大幅反発となりました。英政府が減税政策の見直しを議論しているとの一部報道を受け、同国の財政悪化やインフレ加速への懸念が和らいだほか、今週後半から本格化する主要企業の決算発表を前に、下値を拾う目的の買いが入ったとの指摘もあったようです。米長期金利の落ち着きでナスダック総合指数が2.23%高と大幅反発になったこともあって、今日の日経平均は362円(1.38%)高で寄り付いたあとも米株先物が堅調推移し、上海総合指数や香港ハンセン指数も大幅に上昇するのを背景に戻しが入り、前引けまでは一本調子で上昇を続けました。ただ今晩の米株式市場では、JPモルガン・チェース、モルガンスタンレー、ウェルズ・ファーゴなどの金融大手の決算を控え、9月の小売売上高や10月のミシガン大学消費者信頼感指数の発表が予定されていることもあり、日経平均は後場には値幅の小さい小動きに終始した結果、853円(3.25%)高の27090円で引けました。日経平均の今日の高値(27180円)は25日線(27148円)を超えました。(*1)9月の米CPIは前年同月比+8.2%と8月の+8.3%からは減速したものの、予想の+8.1%を上回り、前月比では+0.4%と予想の+0.2%を大幅に超過し、更にFRBが重視する食品・エネルギーを除いたコア指数が前年同月比+6.6と、8月の+6.3%から大きく加速し、予想の+6.5%も上回りました。CPIの3割と最大の割合を占める住居費(家賃等から構成)だけでなく、食品や医療の分野でも強い伸びが見られました。特に、食品は前月比+0.8%と、2ヶ月連続で高い伸び率となり、前年同月比では+11.2%と著しく高い伸びとなりました。☆余談昨晩発表の9月の米CPIは上振れしたとはいえ、事前予想の上限一杯の範囲でとどまったことでピークアウト感が台頭したのではないでしょうか。6月に122ドルを超えたWTI原油相場が先月76ドル台まで4割近く下げたことが物価に反映される可能性が出てきたこともあって、インフレのピークアウト感が一部に台頭してきたことを投資家が敏感に感じたのではないかとも思われます。ただ、米の穀物地帯を抱えるミシシッピ流域の干ばつによる穀物価格の高騰や、クレミア橋破壊によるロシアの報復が激化したことなどによる物価の再高騰もありそうで、このまま株価の反発が長続きするかどうかは不透明ではあります。