今テレビをつけたら目に入ってくる震災の映像


私はブログであえてこの話題を避けてきた。

なぜなら私が震災に関して何をのべてもそれは空虚な言葉でしかないと思ったから。


私はこうして被害も制約もない土地で厚い医療を受けている。

ご飯食べられない、とほとんど残す。
しんどいしんどいと文句ばかり言っている。

こんな私が何を言ってもその言葉はそらぞらしい。


もちろん直接被害に合われた方やご家族が危険にさらされている方に贈る言葉には
心はこもる。
そうだ。
身近に感じないと心は入らない。


しかしこの何日か意識は変わってきた。

被災地にいると心が荒み衣食が足りてくると今度はやれ不便だ不自由だと
不満は募り
そこらで小競り合いが起こる。

私はそれを阪神淡路でいやというほど見たし
私自身も言われた。
「いい天気だね!洗濯物がよく乾くよ」って言ったら
「あんたとこ水でるんやろ!ええやんか!洗濯できるだけ!」
と言われた。
言葉選ぶの慎重になった。

しかし、東北の方々に今のところそんな場面は見た事がない。

お年寄りが多いから辛抱強いのか
一週間以上たつのに
いまだに感謝感謝、お風呂?そんなもんはいいです、って。
その人だけじゃない。
列に整然と並ぶ人たち。
混乱のコの字もない。


この人たちは凄い。
この人たちは絶対立ち直る。
世界の人がびっくりするような早さできっと。


そして私は考えた。
今わたしができる事。
このぬくぬくの中で厚い医療を受けさせてもらっていることを感謝して
耐え抜く事。
あとは寄付くらいしか。

遠くにいる見知らぬお婆ちゃんに力を貰う私。

一緒に頑張るしか
私にはできん。