聖酒の不思議
チーフの聖和の報に接して、近頃身にしみて感じていることがあります。
それが、聖酒をいただいた人は人生の最期が違うということです。
吉岡さんは2年前に他界されました。
脳梗塞で倒れ10年ほど闘病生活を送り、最後はガンが再発しました。医師からは何度も「ガンが辛いのは痛みです。モルヒネを準備していますので、本人が痛がったら処置します。」と繰り返し伝えられましたが、一度もモルヒネを使うことはありませんでした。愛するご主人と娘さんに看取られてしずかに息を引き取って逝きました。
吉岡さんは生前とてもお父様を愛しておられました。韓国に行って、お父様にお会いしたことが、人生の宝物だったのでしょう。病室でお父様の話題が出るたびに、そのことを思い出しては、遠くを見る目つきでお父様をお慕いしていました。
そういう吉岡さんだから、お父様が愛して痛みを取ってくださったのでしょう。
ところで、つい先日のことです。
今度は、緒方さんの義父さんが他界されました。
教会には最初は反対でしたが、いろいろなことがあって、舌癌になり胃瘻の手術も受け、その頃からわたしたちとの交流が増えてきました。
一緒に訓読もしました。訓読すると、同調もしてくれてました。祝福の話も受け入れ、聖酒も頂いてくれました。闘病生活には、あっちの施設こっちの病院と苦労しておられました。
しかし、本人からは不平不満を聞くことはありませんでした。
やがて、最期を迎えました。
葬儀社の方のことばが、印象に残りました。
「こんなにきれいな方は、めったにおられません。わたしたちは、たくさんの御遺体と対面しています。口では言えないほど、苦しんで逝かれた表情ばかりですよ。こんなにやすらかな表情の人は少ないです。沢山の愛を受けていかれたのでしょう」
たぶん、お父様のことを愛した訳でもない義父さんでしたが、聖酒を頂だかれたことが、こうしてやすらかな導きをしてくださったのではないかと思われます。
あれこれ思い巡らすと、聖酒を頂いた方は、人生の最期が穏やかだったのを思い出しました。坂口さんのお父さんも義父さんも痛みなく安らかな最期を送られたと聞いています。
聖酒には本当に不思議な力を感じます。
お父様ありがとうございます😊

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