とてつもないプレッシャーに押し潰されそうだった芝居ごとが終わって、沸騰しっぱなしだった頭も落ち着いてきて。
ようやく話題の「シークレットNGハウス」を観ることができた。
「うわっ、これ、やばぁ…!」
エグいNG設定に思わず声が漏れる。
出演者が気の毒だなあ。
「んふふっ」
隣で一緒に観てるわんこは、嬉しそうだ。
この可愛い俺のわんこが、ゲームマスターとしてこのエグい設定をしてるってさあ。
とんでもねぇな。
友達の狩野クンが心配になる。
すると、画面に笛をくわえた俺のわんこが現れた。笛を吹いて部屋の中をぐるぐる走り、みんなを惑わしてる。ぴいぴいとのんきな笛の音が響いた。
隣のわんこがハイボール一口飲んで、くすくす笑った。
「いい気なもんだなあ」
「なにが?」
狩野クンは残念ながら脱落しちゃったけど、番組はめちゃくちゃ面白くて大爆笑してしまった。
狩野クンごめんね。
「コレ、めっちゃ面白いな!嵐のみんなでもやってみたくない?」
「そん時はやっぱ翔ちゃんが勝つかな?まーくんはすぐに脱落しそうぉ」
「おぉい!なんだよ、それ!かずだってビビって固まっちゃうだろ」
そしたら、わんこがとびっきりのドヤ顔で俺を見た。細められた茶色の瞳があんまり艶っぽくて、一瞬我を忘れそうになる。
「なんで?俺、ゲームマスターだもん」
…………は?
ちょっと待て。
それはズルいだろ!
だから俺は言ってやったんだ。
「今からやろ!俺がゲームマスターやるかんな!NGは三つ。ハイ、スタート」
わんこがびっくりまなこで口を尖らせた。
「ちょっ、なにそれ。ズルい…」
「ハイ!NGひとつね!」
「えっ……」
慌てて手で口を押さえるわんこ。
目がキョドってるのが可愛い。
よし!俺のペースに持ち込めたら、こっちのもんだ。今のNGワードはテキトーに決めたけど(笑)、俺の中ではすでに絶対的NGワード、存在してるからね。
え?何かって?
そりゃもちろん「風磨」だよ!
あいつマジで調子乗り過ぎだろ、ここんとこ。
「ニノ」じゃないんだよ、俺のわんこの乳○探すなよ、俺のだぞ!!
…いやいや、落ち着け俺。
それより、脱落…はナイから、罰ゲームだな。
何にしよう…?
何がいかなあ!?
楽しい夜の始まりだ(*‘◇‘)イエイ♡
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|´-`)チラッ
あとはご想像にお任せします笑←
|彡サッ!