昨年の年末に心配していた事が現実になってる。いや、正確には少し違うか。

あの時は、ギャング?の仲間の大型犬にめっちゃ懐かれてて、ヤキモキしたんだった。
そんでもって、渡海先生の続編が噂になってたから、次は研修医の大型わんこにまたブンブンしっぽを振られるんじゃないかって警戒してた俺。

それが、それがさあ!!
こんな事、ある!?

「なんだよ、これ!」

思わず叫んだら、隣でうとうとしてた可愛いわんこがビクッと目を覚ました。

「……んぁ?なぁに…」
「これだよ、これこれ!ちょっともう!」
「…えー?なんのことぉ?」

むにゃむにゃ目を擦るわんこをひっぱり起こし、テレビが見えるように顎をつかむ。

「あー、これぇ?不敵な笑みって感じでよくない?」

画面には仮眠室で佐伯教授を待ち構えている天城先生が映っていた。後ろに少し寄りかかるような体勢で、しなやかな腕が艶っぽく置かれている。

「よくなぁぁーーい!!」
「えー?なんでぇ?」

なんてこった。
大型わんこだけじゃなかったなんて。
そりゃね、オジさん堕とすのも得意なのは知ってるよ。けどさ、一つ前の回で教授に抱きしめられてたの見ても、もうむちゃくちゃ「お父さん」って感じだったからさ、完全に油断してた。

「あんな顔しちゃダメだって」
「なにが?」

わんこはきょとんと俺を見る。
あーもう。ダメだダメだ。
こーゆーとこ、無自覚なのがホントにタチが悪いんだから。

「誘ってるよーな顔してるって言ってんの!」
「そりゃ、あの部屋に誘ったんだもん」

いつもは賢い俺の愛しいわんこ。
なんでか時々ちょっと抜けてるんだよな。
俺はため息をついて言った。

「…もういいや。今日は先に寝て」

ほんのちょっと意地悪してみる。
途端にわんこは耳を赤くする。

「なんで?」
「眠いんでしょ、今寝てたし」
「でも…今日は一緒に寝るって言ったじゃん……」

しょぼくれわんこは、ちびっと俺のパジャマの袖を握っていじいじしてる。

「一緒がいいの?」

そう答えるとぱあっと顔が明るくなった。
「うん」と素直な返事。

「…知らないよ、俺今日ちょっと本気出すかもしんないからね」

なんて、ワザとコワイ顔をすると、わんこは驚いた顔で何度か瞬きした。意地悪し過ぎたかなと少し反省しかけた時。

「んふふ…いいよ」

わんこ…かずは、艶然と笑みを見せた。
たまらない底なしの色気に目眩がしそうだ。
でも俺はとりあえずなんとか踏みとどまって、

「それ!その顔だよ!」

と、指摘してはみたが、そこまでだった。
結局勝てないんだよなあ!


そのままかずの沼に誘い込まれ、のめり込み、朝を迎えてしまった。


かえって心配がつのっちゃったよ!
油断大敵と、心に刻む朝。

まだ眠っている可愛いわんこをそっと抱きしめた。









………なんちて( ・∇・)

いやぁそれくらいヤバい
エロにのちゃん(*.゚ω゚)♡でしたわよ

ぶちょー
こんなんなりました笑